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20代女性の平均年収はどのくらい?働く女性の実態と給与レベル

更新

20代前半はまだまだ経験が少なく、年収もそれほど高くはないかもしれませんが、後半になってくればそれなりに上がってくる人もいると思います。
実際、20代女性の平均年収はどのくらいなのでしょうか。自分の給与がどのくらいなのか、ちょっと知りたいと思いませんか?
デリケートな問題ですから、友達でも「お給料いくらもらってる?」とは聞きづらいですよね。
そこで今回は、20代女性はどのくらいの給与レベルなのか、推移などを調べました。働く女性の実態はどうなっているのでしょうか。

厚生労働省の統計調査から見る20代の平均年収

厚生労働省の平成29年賃金構造基本統計調査から、具体的な数字を見ていきましょう。

年代 (男)賃金 対前年増減率(%)  (女)賃金 対前年増減率(%)
20~24歳 210.5 0.7 202.5 1.5
25~29歳 248.1 0.9 225.9 0.4

※単位千円
この数字は業種などを考慮しない全体の数字ですが、男性と女性では20代ですでに格差が生まれていることがわかります。

学歴などはどのくらいの影響があるか

次に、

  • 最終学歴
  • 企業の規模
  • 雇用形態

違いを見てみます。

年代 大学・大学院卒 高専・短大卒 高卒
20~24歳 220.4 201.2 183.3
25~29歳 244.6 221.9 193.6

※単位千円

年代 正社員 正社員以外
20~24歳 206.3 178.7
25~29歳 232.5 191.3

※単位千円
こうして見てみると、学歴による違い、正社員と正社員以外の格差は大きいといえそうです。

業種の違い

次は業種の違いです。

建設業 製造業 情報通信業 運輸業・郵便業 卸売業・小売業 金融業・保険業
20~24歳 199.5 184.1 231.0 198.0 199.2 206.8
25~29歳 224.5 204.9 257.0 219.1 221.6 236.1
学術研究・専門・技術サービス業 宿泊業・飲食サービス業 生活関連サービス業・」娯楽業 教育・学習支援業 医療・福祉 サービス業 (他に分類 されないもの)
20~24歳  209.6 184.0 194.6 204.7 212.0 198.2
25~29歳  248.7 202.8 217.1 235.0 234.7 206.5

※単位千円
同じ年代でも業種によってかなりの差がでてくることがわかります。
ただし、大事なのは収入の伸び率かもしれません。例えば医療・福祉系の仕事は、20代前半は高いように見えますが、後半伸び悩んでいます。
それと比べて学術研究分野は20代後半でかなり高くなることがわかります。

  • 医療・福祉:212.0→234.7
  • 学術研究:209.6→248.7
入社したての頃の年収だけを見るのではなく、それがどのくらい伸びていくかということを考慮することも大切だということでしょう。

また、製造業や飲食業は非正規雇用の人も多い業界なので、給与は伸び悩んでいることがわかります。

企業の規模別

誰もが「大きな会社の方が安定しているし給料も高い!」と思って、大企業への就職を目指すでしょう。

大企業 中企業 小企業
20~24歳 215.9 200.1 188.4
25~29歳 243.6 221.2 207.2

数字をみると、やはり大企業に人気が集中するのはうなづけます。
ところで、大企業とか中小企業ってどうやって分けているかご存知ですか。
実は会社の規模として法的な区分けがあるのは「中小企業」だけなのです。
中小企業は「中小企業基本法」というのがありまして、その法律によると

  • 中小企業
  • 小規模企業者

という2つの事業者についての規定があります。

総務省の公開しているデータ(平成26年)によると、国内には382.0万事業者がいるのですが、そのうちの実に99.7%にあたる380.9万事業者が中小企業だそうです。

年収の分かれ目は25歳。そこまでに何が出来るか

だいたいどの会社でも業種でも、20代前半の年収はさほど差がありません。
ではどこから差がつくのかというと、だいたい25歳くらいから別れていくようです。
大卒で就職した場合およそ2〜3年ほどの経験を積んだところから、それまでの仕事の延長で仕事をしていくか、責任のある仕事を任されるようになるか、というところで差がついていくのでしょう。

業種による伸び率なども考える

例えば、一般的に医療系の仕事は給料が高いと考えられますが、それは経験をどのくらい積めるか、実績を残せるかというところにかかってきます。
経験が非常に重要な仕事ですので、20代ではまだ修行の身なんですよね。将来的に収入を伸ばすためにも、ここはふんばり時。あまり年収アップは見込めない時期なのです。

それに対して保険や金融関係の仕事は、若くても最前線にたって仕事をすることが多いので、頑張り次第では20代でも収入を増やしていくことは可能かもしれません。

また、大手の企業と小さな会社ではボーナスの違いも大きいです。月の手取りは大して変わらなくてもボーナスの額によって年収にはかなり差が出てきそうですね。

将来の伸び率も考える

では、少しでもお給料を上げたい!と20代で年収が高い業界に転職したいと考えるかもしれませんが、果たしてそれでいいのか、よく考える必要があります。

20代で仕事を辞めるならいいと思いますが、30代、40代と仕事を続けていこうと思うなら、女性の場合はライフスタイルの変化があっても働き続けられるかということが非常に重要です。

また、将来的にどのくらい収入が伸びるのかということを考える必要があります。
20代の収入だけを比較して転職するというのは考え直した方がいいかもしれないですね。

資格取得も考えよう

女性の場合、結婚や出産によって一度仕事を辞めると、子育てが落ち着いてから正社員として仕事をしたいと思っても、それがなかなか難しいという現実があります。
子供が小さいうちはパートや契約社員として働いている人が、正社員にステップアップで来ているかというと決してそうではなく、そのまま低収入が続いてしまうのです。
ですから将来を見据えて、20代のうちに将来役立つ資格を取るというのもひとつの方法です。
まだ収入がそれほどない時期だからこそ自分に投資し、

  • 専門的な仕事が出来る資格
  • 独立開業できるような資格

を持っておくことで、将来の仕事の幅が広がるでしょう。

年収はどうやって仕事をしていくかの一つの目安に

仕事は収入だけで選ぶものではありませんが、しかしお金は生きていく上で必要なものです。
この仕事とこの仕事、どちらがいいかなと迷った時に一つの目安にはなると思います。
また、もしやりたい仕事があまり収入が高くないと思ったら、どうすれば正社員や責任あるポストに就けるのか、と考えることにもつながるでしょう。
いずれにしても、女性で高収入を得るのはまだまだハードルが高い日本の社会。女性の頑張りで変えていきたいものです。

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