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バリキャリorゆるキャリ?現代女性の働き方について考える

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最近、女性の働き方として「バリキャリ」と「ゆるキャリ」という言葉をよく聞くようになりました。この2つにはどういう違いがあるのでしょうか。
バリキャリとは、その名の通りバリバリ仕事をこなし、仕事第一で役職を目指すような働き方のこと。一方、ゆるキャリは出世に興味がなく、子育てやプライベートを優先する、ゆるやかな働き方のことを指します。

比較対象して語られることも多いバリキャリとゆるキャリですが、働く女性にとってどんなメリットやデメリットがあるのでしょうか?今回はこの二つについて、考えていきたいと思います。


何よりも仕事が生きがい!バリキャリのメリットとは?

仕事が忙しくて、プライベートの時間が少なそうなバリキャリ。でも、多くのメリッもあります。以下に主なものをまとめました。

収入や社会保障が安定し、生涯年収も高い

バリキャリの多くは正社員。中には企業の役職についたり、経営者の人もいるでしょう。バリキャリのメリットとして、やはり大きいのは生涯年収が高いことだと思います。
昔と違い、今は男性の収入だけで生計を立てられる家庭はひと握り。女性も正規雇用で安定した収入を維持するに越したことはありません。子供の教育費や老後の資金を確保するためにも、収入が高いことは大きな武器になります。

また、正社員であることで、社会保障が充実していたり、老後の年金が高くなることもメリットです。

やりがいのある仕事を任せられることが多い

仕事に打ち込み、確かな成果を上げるバリキャリは、企業にとっても頼もしい存在です。その分、責任のある仕事を任せられることも多いでしょう。評価が昇進や昇給となってあらわれると、さらにやりがいを感じることができます。

筆者の友人は育児中で時短勤務をしているのですが、時短勤務にしてから、自分より経験の浅い人に仕事を指示されるようになったと洩らしていました。やはり今の日本では、ゆるやかな働き方がキャリアに不利になることも多いようです。

定年まで安定した雇用形態で働くことができる

今の日本では、育児などで一度仕事を辞めてブランクがあると、再就職がしにくかったり、就職できても以前より待遇が悪くなることがほとんどです。

子供が小さいうちは、フルタイムで時に残業や出張もこなしながら働くのは、精神的にも体力的にも本当に大変です。しかし、子供がある程度大きくなった時に、変わらない待遇で働き続けられる環境があるというのは、大きなメリットになります。

私生活がおろそかになりがち?バリキャリのデメリットは?

一方、バリキャリならではのデメリットもあります。以下に主なものをまとめました。

家族と過ごす時間がどうしても少なくなる

バリキャリの人は男性と同じように仕事をするため、時には残業や出張、休日出勤などもこなさなければなりません。そうすると、どうしても家族と過ごす時間が少なくなってしまいます。

特に小さい子供がいると、子供と過ごす時間が少ないことに罪悪感を抱く人も多いでしょう。育児と仕事の時間をどう両立するかは、バリキャリを続ける上で大きな課題になります。

仕事に熱中しすぎて、結婚や出産の機会を逃してしまうことも

現代でも、職場によっては子供ができると今までと変わらず仕事を続けることが難しい場合もあります。せっかく仕事が楽しくなってきたのに、今辞めるなんてもったいない。二十代のうちは仕事に専念して、結婚や出産はある程度キャリアを築いてから…。と思っているうちに、結婚や出産の適齢期を逃してしまうことも。

結婚はともかく、出産には年齢的なリミットがあります。婚活や妊活、ひいては育児をしながら仕事を続けるための転職や独立など、自分の望むライフプランのための活動は、早くから行っておいた方がよいでしょう。

仕事以外に趣味や楽しみのない生活に陥る可能性も

バリキャリは仕事が好きで、いつも忙しく働いているため、なかなか趣味などに費やす時間が取れません。気が付くと普段は職場と家の往復のみ、休日は疲れを取るために寝るだけという生活に陥っていませんか。

仕事に生きがいを感じるのは素晴らしいことですが、それだけだと退職後に燃え尽き症候群に陥ってしまうかも。趣味や習い事など、何でもいいので仕事以外にも自分の居場所や楽しみを作っておくことは大切です。

子供の教育面で思わぬ不利が生じることも

高い教育を受けてきたバリキャリ女性は、子供にも高い教育を受けさせたいと望む人が多いです。しかし、そこには思わぬ落とし穴が。
フルタイムで働いていると、子供が幼稚園の年齢になっても保育園を選ぶことになりますが、幼稚園が教育の場であるのに比べ、保育園はあくまで保育の場。乳幼児の頃からの延長で、遊びがメインの保育園が多いようです。(中には早期英語教育など、勉強に力を入れている保育園もあります)。

また、幼稚園や小学校から有名私立に通わせたくても、親が送迎しなければならないところもあります。習い事も送迎が必要になるため、仕事のある日に通わせることは難しいかもしれません。

そうしたことで、専業主婦やゆるキャリ女性より、子供の教育面で不利に感じる人も多いようです。

仕事以外の生活も大切にしたい。ゆるキャリのメリットは?

仕事より私生活に重きをおき、無理のない範囲で働くゆるキャリ。パートやアルバイト、派遣社員や契約社員など、不安定な雇用の人も多いですが、ゆるキャリならではのメリットもあります。以下に主なものをまとめました。

自分のペースで無理なく仕事を続けられる

共働きが多くなった今でも、日本の家庭では女性がメインで育児や家事を担うことが少なくありません。育児や家事をしながら、フルタイムで働き、残業や出張までこなすのはかなりハード。体力的に限界を感じて、仕事を辞めてしまう女性も多くいます。

ゆるキャリの場合、高いキャリアは望めないかもしれませんが、その分時間的にも体力的にも余裕を持てるのはメリットです。特に子供が小さいうちは、体調を崩すことも多いので、ある程度融通がきく立場の方が働きやすいでしょう。

家族と一緒に過ごせる時間が長い

仕事をバリバリこなしていると、気が付くと会社にいる時間が大半で、家族と過ごす時間が短くなってしまうことも。子供関係のイベントも、仕事の都合がつかず参加できない場合もあるかもしれません。

一方、私生活に支障のない範囲で働いているゆるキャリなら、家族との時間もしっかり持て、家庭と仕事のバランスをうまく保つことができそうです。

趣味や習い事など、プライベートを充実させられる

ゆるキャリはできるだけ残業はせず、オンとオフを分けてプライベートの時間を大切にします。そのため、趣味や習い事に費やせる時間も長く、仕事以外の私生活を充実させることができます。

仕事以外に何も趣味や楽しみがない、という人生も味気ないもの。ゆるキャリの働き方は、ある意味で人生を豊かにするライフスタイルとも言えるかもしれません。

キャリアが中途半端に?ゆるキャリのデメリットは?

一方、優雅に見えるゆるキャリにもデメリットはあります。どんなことが挙げられるか、以下にまとめてみました。

仕事を頑張っても、評価があまり得られない

ゆるキャリだからといって、仕事を手抜きするわけではありません。なのに、頑張ってもバリキャリのように給料やポストが上がらず、悔しい思いをすることも。

そもそも、残業ができないからと責任ある仕事を振ってもらえないこともしばしば。勤務形態が違うだけで、あまり戦力として見なされないことに、不公平感をおぼえることもあるかもしれません。

生涯年収やキャリアに差がつく

がつがつ働かないゆるキャリは、出世や昇進も限定的で、最終的に高いポストまで上り詰める人は少ないでしょう。同じ年月だけ働いても、生涯年収もバリキャリに比べ、低くなる傾向があります。

ブランクが長くなると、再就職の際の待遇が悪くなる

その時々のライフステージに合わせて、働き方を選ぶゆるキャリは、出産や育児を機に正社員を辞め、パートやアルバイトなどゆるやかな働き方に変える人も多いでしょう。
しかし今の日本では、いったん正社員を辞めて長いブランクができてしまうと、いざフルタイムで働きたいと思った時に、再就職できなかったり、できても待遇や条件が著しく落ちることが珍しくありません。

子育てが落ち着いた後、それなりの待遇で働きたいと考えているならば、正社員を辞めずに時短勤務にするとか、ブランクに左右されない資格や技能を取得しておいた方がよいでしょう。

バリキャリとゆるキャリって、そもそも対立するもの?

メディアなどでは、「ゆるキャリ派vsバリキャリ派」など、対立構造で語られることが多いこの二つ。同じ働く女性の間でも、バリキャリ派から見るとゆるキャリは甘く見えたり、ゆるキャリ派から見ると、バリキャリは家庭をないがしろにしているように見えるなど、相容れないものがあるようです。
でも、そもそもバリキャリとゆるキャリって、対照的なものなのでしょうか?確かにひと昔前は、「家庭か仕事か」と女性の生き方が二者択一で語られた時代がありました。

しかし、今はネットやメールが発達し、会社に行かなくても仕事ができる時代です。家庭を犠牲にしなくても成果は上げられるし、上のポストも狙えるのではないでしょうか。実際、在宅で仕事ができるようにしている企業も多くあります。

もちろん、仕事にさほど野心がなく、生活できる程度に収入をもらって、空いた時間で私生活を充実させたい人もいるでしょう。それも尊重されるべき生き方だと思います。
残念なのは、働く女性がお互いを分類して批判し合うこと。企業はバリキャリだけでもゆるキャリだけでも成立しません。指示する人がいる一方、それを支える人もいて初めてスムーズに仕事ができるのです。
ゆるキャリ、バリキャリだけにくくってしまうのではなく、これからはゆるやかに働きながら、バリバリキャリアを積む「ゆるバリ」なキャリアウーマンも増えていくでしょう。
女性が自分の望む生き方に合わせて、多様な働き方を選べる世の中になればいいですね。

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