会社の部下が出産をしたら、出産祝いを贈りたいものです。部下のことを非常によく知っているなら、情報も多く、何を贈れば喜んでくれるか検討もつきますね。
しかし、仕事上では深い付き合いでも、プライベートはよく知らない、という場合もあります。また、出産祝いとなると、何を贈ればいいのかアレコレ悩んでしまうものです。
上司から部下への出産祝いですから、卒なく、「さすが!」と思われるものを選びたいですよね。
ありがた迷惑にならない出産祝いとはどういうものか、選び方のポイントをお伝えします。おすすめの贈り物も紹介しますね。
Contents
これだけは守りたい。出産祝いを贈る際のマナー
出産祝いの贈り物においても、意外と常識を知らない人も少なくないでしょう。特に上司としては、常識を外れた振る舞いは避けたいものです。出産祝いを贈る際のマナーについて知っておきましょう。
出産祝いを贈るタイミング
「何事も行動は早い方がいい」と仕事のできる上司は言うかもしれません。しかし、出産祝いに関してはそうではありません。お祝いを贈るには次のような注意が必要です。
- 出産祝いは退院して落ち着いた頃に贈る
- マナーとしては出産を終えて退院し、精神的にも少しホッとしている頃に贈るのがいいとされています。出産後すぐは体力的にも疲労していますし、体調次第ではすぐに退院できない場合もあります。
体も心も落ち着いた頃、産後1週間を目安に贈るといいでしょう。あまり遅くなっても失礼なので、産後1ヵ月以内には贈るのがおすすめです。
- 出産前に送るのはタブー
- 妊娠・出産はおめでたいことですし、出産前に贈ろうと考える人もいるでしょう。しかし残念なことですが、100%無事に生まれるとは限りません。流産や死産ということも考えられます。
出産前に贈り物をすれば、それは相手を傷つけてしまうことになります。出産祝いは出産後、母親も子どもも元気であることを確認してから贈りましょう。
出産祝いで避けたい贈り物
特に出産祝いとして避けた方がいい物、というのはないようですが、贈り物として避けた方がいいものは、選ばないようにしましょう。
- 「切る」を連想させる刃物類
- 「別れ」を連想させるハンカチ
- 「苦」と「死」を連想させるクシ
- 香典返しに使われることの多いお茶
などがあります。また、観葉植物などは世話をしなければならず、育児で忙しくなるママに贈るのは迷惑となる、と言われることもあります。
もちろん、タブーとされているものでも、本人が希望するものであれば贈ってはいけないということはありません。
出産祝いは相手のことを考えて贈る
上司から部下への出産祝い。上司として部下を思いやる気持ちが現れるものを贈ると、贈られた方がより一層喜びも大きいでしょう。どういったものが喜ばれるのでしょうか?
出産祝いは相手の性格や状況を察して選ぶ
何が喜ばれるかは人それぞれですが、相手がもらって困るものや気を遣わせてしまうものは避けたいですね。出産後は体力もまだ万全ではありませんし、育児でてんてこまいになっている状態です。ホッとするのも束の間、精神的にも必死で育児をしているでしょう。
そんな状況や精神状態を考えたうえで、選ぶことが大事です。次のような贈り物はやめておいた方がいいかもしれません。
- 高価すぎるもの
- 上司だからと奮発してあまり高価すぎるものをもらうと、かえって恐縮してしまうかもしれません。気を遣わせない程度の金額のものにしましょう。
- 手間をかけないと使えないもの
- 前述しましたが観葉植物のように、毎日世話が必要なものは避けましょう。赤ちゃんの世話でいっぱいいっぱいなので、他のことまで気が回りません。
- サイズが合わないもの
- 赤ちゃんのときにしか着ないロンパースなどの服は、サイズに注意しないといけません。サイズが合う頃にはロンパースを着なくなってしまう、ということに。また、新生児のときにか着ない服はすぐに着られなくなってしまうので、もったいないかもしれませんね。
- 季節に合わないもの
- 服など季節に合わないものには注意。その季節が来る頃、サイズが合わないということになりかねません。
- お祝いとしてたくさんもらうもの
- 「たくさんあっても使うものだから」とタオルやヨダレかけなどを贈ることも多いですが、あまりたくさんもらっても、使う機会がない、ということもあります。おもちゃを贈る際にも、重ならないようにしたいですね。
- 使いにくいもの
- あると便利では?とこちらが思っても、部下の性格や家のスペースなどを考慮しなければ、使わずじまい、ということに。滑り台などの大きめサイズのおもちゃや、着せにくく脱がせにくい服などには注意が必要です。
- 趣味に合わないもの
- ブランド品でも、キャラクターものでも、部下の好みを考えなければいけません。自分の趣味を押し付けないようにしましょう。
代表的な出産祝いと贈る際のチェックポイント
出産祝いとして喜ばれる代表的なものと、贈る際の注意点やチェックポイントについてまとめてみました。
- タオルセット
- 体を拭いたり、顔を拭いたり、サイズもいろいろあるタオルセットはたくさんあっても困らないもの。しかし、そう考える人は多く、あたりさわりのない贈り物なのでもらいすぎて使わないということも。
- ポンチョ
- ベビーポンチョやベビーマントはかわいらしく、ひざ掛けなどにもなり、便利なので贈り物にはぴったりです。着脱しやすく、抱っこひもの上からでも着られるものを選びましょう。お風呂上がりに使えるものもおすすめ。
- おむつケーキ
- ケーキのようにデコレーションされたおむつケーキは、見た目がゴージャスでかわいらしく、人気の高い贈り物です。選ぶ際には、おむつのサイズや安全性に注意することが大事。素材によっては肌荒れを起こしてしまうこともあります。布おむつにこだわっているママだとしたら使ってもらえないですね。
- おもちゃ
- 同じものが重なっても困ってしまいますが、現在ではさまざまなおもちゃがありますので、安全性や知育効果を促したりするおもちゃなどを選ぶのもいいでしょう。選び方のポイントとしては、
- 天然素材や抗菌・抗カビなど、口に入れても安心なもの
- 触り心地がいいもの
- 色や音によってさまざまな遊ぶ方ができるもの
- 家の床や壁などに傷がつかないもの
- ベビーカーなどに取り付けられるもの
といった点が挙げられます。
- ベビーリュック
- 長く使えるものも喜ばれるお祝いの一つです。着替えを詰めることもでき、さまざまな用途に使えるのも便利。肩ひもが赤ちゃんの方に負担にならない、マジックテープで出し入れしやすいなど、デザインだけでなく、赤ちゃんに負担にならず使いやすいものを選ぶのがポイントです。
- 赤ちゃん用の水筒
- 保冷・保温性の高いベビーマグは外出時だけでなく、枕元に置いて夜の水分補給にも便利です。衛生の点から、兄弟がいても同じものを使わせないことが多いので、兄弟がいる人への出産祝いとしてもいいでしょう。名前やイニシャルを入れてあげるのも喜ばれます。
気の利いた出産祝いで上司としての評価をアップ
部下が喜んでくれるものを贈るには、何が欲しいのか聞くのが一番です。しかし、関係性によっては正直に答えてくれないこともあるでしょう。
出産祝いは上司の腕の見せどころでもあります。気配りのできる上司としての評価を上げるためにも、迷惑な贈りものにならないよう、部下が心から喜ぶお祝いを贈りましょう。心温まるメッセージカードも忘れないようにしましょうね。