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ぶら下がり社員とは?その特徴とぶらさがり社員からの脱却法

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「ぶら下がり社員」という言葉をご存知でしょうか?与えられた仕事はそつなくこなすけれど、上昇意欲がなく、求められた以上の役割は果たそうとしない、文字通り会社に「ぶら下がっている」状態のような社員のことを言います。

ぶら下がり社員は決して仕事ができないわけではないので、一見害がなさそうに思えます。しかし、上司には従順なものの、管理職になりたがらなかったり、成長しようという意欲に乏しいため、長期的に見ると会社に不利益をもたらす存在になりかねません。

今回はぶら下がり社員の特徴や問題点、対策などについて考えてみたいと思います。

あなたは大丈夫?ぶら下がり社員の特徴5つ

自分はぶら下がり社員なのか、職場にぶら下がり社員がいるのかどうか、気になる人も多いでしょう。以下に特徴をまとめたので、参考にしてください。

会社や上司には従順で、与えられた仕事はそつなくこなす

ぶら下がり社員は安定した収入を継続したいため、勤務態度は真面目で会社や組織に従順です。遅刻や無断欠勤などはありませんし、与えられた仕事は無難にこなします。決して使えない社員というわけではありません。

上昇意欲がなく、仕事に対する意欲や積極性に乏しい

ぶら下がり社員は仕事ができないわけではありませんが、仕事に対する能動性に乏しいところがあります。

自分から高い目標を掲げたり、新規の事業や分野にチャレンジしたり、知識を広げてステップアップすることには興味がありません。変化や冒険を嫌い、今の収入と地位を継続することだけを望むのです。

プライベートを優先し、残業や休日出勤を嫌がる

ぶら下がり社員は「仕事は生計を立てるため」と割り切っているので、仕事よりプライベートを優先します。

必要があれば残業や休日出勤もしますが、基本的には消極的で、周囲の人が残業をしていても、自分の仕事が終われば周りを手伝うことなく退社することもあります。

出世意欲はなく、管理職に就くのを嫌がる

ぶら下がり社員は、責任を背負うことを嫌がります。そのため出世意欲はなく、管理職などの部下を持つ立場に就くことを嫌がる傾向にあります。

若手のうちはいいものの、30代や40代といった中堅の年代になると、若手の指導を期待する会社側とずれが生じる可能性があります。

自己評価が低く、組織や未来に対してあきらめがある

ぶら下がり社員になる人は総じて自己評価が低い傾向にあります。「頑張ってもどうせ私なんて」という思いが根底にあるため、努力して上昇しようという意欲が湧いてこないのです。

また、組織や未来に対してもあきらめを抱いており、「こんな会社で頑張っても」、「未来に希望が持てない」などのネガティブな思いがやる気を阻んでいます。

30代40代に多いぶら下がり社員。その背景とは?

ぶら下がり社員は今の30代や40代に多いと言われています。この年代と言えば「ロスジェネ世代」と呼ばれ、ちょうど就職活動の時に氷河期で、希望の職に就けなかったり、不安定な雇用を余儀なくされた世代です。
仕事のモチベーションが低いのも、好きな仕事に就ける人が少なかったことが背景にあるのではないでしょうか。

また、若い時に安定した雇用に就けなかったせいで、未だに派遣を渡り歩いている人もおり、そもそもキャリアアップのモデルを描きづらいという要因もあります。

フリーライダーやローパフォーマーとの違いとは?

ぶら下がり社員と比較されがちなのが、「フリーライダー」や「ローパフォーマー」です。

フリーライダーは「ただ乗り社員」とも呼ばれ、仕事を怠けているくせに、他の人があげた成果にただ乗りして、能力以上の給与をもらっている人のことを言います。またローパフォーマーは、仕事をこなす能力が著しく低い人のことを言います。

こうして見ると、三者の違いがよく分かりますね。フリーライダーは勤務態度が怠惰ですが、ぶら下がり社員は基本真面目で勤勉です。
またローパフォーマーのように、仕事に対する生産性が著しく低いわけでもありません。そのため、一見問題のない社員のように思えるのです。

ぶら下がり社員が職場にいることのデメリットとは?

一見無害に思えるぶら下がり社員ですが、長期的に見ると、企業に様々なデメリットをもたらします。以下に主なものをまとめました。

他の社員や職場全体のモチベーションが下がる

職場にモチベーションの低い人がいると、「頑張っても給料がそんなに変わらないなら、自分も適当にやればいい」と、周りの社員のやる気もそいでしまします。

また、他の人の残業や仕事量が増えるなど、周囲の負担を増やすリスクもあります。

管理職に就く人材が生まれない

30代40代といえば、企業としては中堅の管理職社員として若手を引っ張るなど、活躍を期待したいところ。しかし、ぶら下がり社員は責任ある立場を嫌うため、管理職を打診されても断ってしまいます。

新卒の採用数が少ないロスジェネ世代は、ただでさえ層が薄いと言われており、今多くの企業がこの世代に管理職がいないことに頭を抱えています。

企業の業績や成長に影響を与えかねない

部署に一人ぶら下がり社員がいるぐらいなら、業績にさほど影響はないかもしれません。しかし周囲の社員までぶら下がり社員化すると、企業の業績に悪影響を与えかねません。

企業とは新規の事業を開拓したり、売上を増やすなどして成長しなければ伸びてゆきません。現状維持に満足していては、やがて衰退していくでしょう。ぶら下がり社員が多くいることは、企業の存続が危ぶまれる事態すら招きかねないのです。

ぶら下がり社員でいることのデメリットとは?

この記事を読んで、自分はぶら下がり社員かも、と思った人は要注意!そつなく仕事をこなしていれば、一生安泰というわけではありません。以下に、ぶら下がり社員でいることのデメリットをまとめました。

企業の業績が悪化した時、リストラの対象になりやすい

最近は、ぶら下がり社員を問題視する企業も多くなっています。とはいえ、何か大きなミスでもしない限り、なかなか正社員は解雇しにくいもの。

しかし、業績が悪化するなど、企業がリストラを断行しなければならない事態になれば話は別です。モチベーションが低く、生産性が高いわけでもないぶら下がり社員は、真っ先にリストラの対象になりかねません。

成長や達成感に乏しい人生は、自身にとってもデメリット

人間は人生の半分近い時間を仕事に費やします。その時間、新しいことにチャレンジしたり、目標を達成したりすることなく、ただお金のために淡々と仕事をこなすのは、何か勿体ない気がします。

仕事はもちろん嫌なこともありますが、モチベーション次第で自分を成長させる大切な機会でもあります。仕事への前向きな姿勢は、人生の充実度も高めてくれることでしょう。

ぶら下がり社員をなくすために、企業ができること

ぶらさがり社員は潜在能力は高い人が多いため、やる気さえ引き出せば、企業にとって有益な戦力になりうる可能性があります。
ぶら下がり社員のモチベーションの低さは、自分自身や組織に対する諦めに起因することが多いため、まずは組織が社員の企画や提案をきちんと吸い上げ、努力を評価する体制であるかを見直す必要があります。
評価制度や昇進試験を充実させる、仕事に必要な資格取得やセミナーのサポートを積極的に行うなど、社員のやる気を引き出す努力が企業側にも問われます。

また、上司の人間性も大切です。部下の意見に耳を貸さなかったり、威圧的な態度を取っていたり、若手に重要な仕事を任せないなどしていると、イエスマンばかりで活気のない職場になってしまいます。

ぶら下がり社員を作らないためには、社員全員が積極的に仕事に取り組みやすい、風通しのよい組織づくりが第一なのです。

ぶら下がり社員から脱却するために大切なこと

終身雇用制度が崩壊した昨今、真面目でミスをしないだけでは、職場での立場は一生安泰とは言えません。攻撃は最大の防御と言いますが、常に挑戦する姿勢こそ企業に必要とされる人材になる近道と言えます。
上司に自分から学びを請いに行ったり、企画立案をする、公募の企画があれば応募してみる、昇進試験や資格取得に挑戦するなど、通常の仕事だけでなく、自分が成長するための努力を継続することをおすすめします。

今の仕事内容に興味を持てなかったり、上司が努力を認めてくれない人なら、部署異動を願い出るのもいいかもしれません。色々な部署を経験することで、広い視野が持て、今後のステップアップにも役立つことでしょう。

仕事がつまらなくて意欲がわかないのは、もしかしたら決まった業務を黙々と処理することに、自分自身が飽きているからかもしれません。
ただロボットのように業務をこなすのではなく、どうすればもっと効率が上がるか、売上が伸ばせるかなど、よりよくするために能動的に動けば、同じ仕事でも感じ方が変わってくるのではないでしょうか。
仕事を面白くするのもつまらなくするのも、あなた次第なのだということを忘れないでくださいね。

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