口に含んだときのアロマの香りも深いコクもおいしいコーヒー。毎日飲んでいるという方も多いのではないでしょうか。
1日の始まりやブレイクタイムにもぴったりなコーヒーですが、コーヒーを飲んだあとに嫌な口臭や、口内の粘りが気になったことはありませんか?
今回は、コーヒーによる口臭の原因とその対策を徹底解説していきます!
せっかく、おいしくて生活を豊かにしてくれるコーヒー。原因と対策を知って口臭を防いだら、もっとコーヒーを楽しむことができるはずですよ。
コーヒーが口臭を招く意外な原因は焙煎成分と酸性の特質
コーヒーが口臭を招く原因には、
- 焙煎成分
- 酸性の特質
- 渋み
- コーヒーに加えるミルクや砂糖
などがあります。
それでは、コーヒーによる口臭を招くそれぞれの原因を詳しく説明していきます。
コーヒー豆の焙煎成分
コーヒーはコーヒー豆を焙煎して抽出した液体です。そのコーヒーの焙煎成分が舌に付着することで独特の臭いの原因となります。
焙煎具合によって、口臭の原因になる焙煎成分の含有量は違ってきます。焙煎成分が多いのは上から順に、
- 深煎り
- 中炒り
- 浅煎り
となっています。
それぞれのコーヒーがよく使用されるのは、下のグラフの通りです。
深煎り | エスプレッソ |
---|---|
中炒り | 家庭や喫茶店で一般的なレギュラーコーヒー |
浅煎り | アメリカンコーヒーなど |
コーヒー特有の酸性と渋み
コーヒーが口臭を招くのは、
- 酸性であること
- 渋み成分とカフェイン
の2つも関係していると言われています。
コーヒーは酸性の飲み物です。コーヒーを飲むことで口の中が酸性に傾き、口臭を引き起こしやすい環境をつくってしまいます。
また、コーヒーに含まれる特有の渋みとカフェインによる口内の乾燥も口臭の原因になっています。
渋み | 唾液の分泌を抑制する |
---|---|
カフェイン | 利尿作用によって体内の水分量を減少させる |
コーヒーを飲んだあとに口の中が乾燥したり、ネバついた経験がある人も多いはず。唾液が少なくなり、体内の水分量が減少することで口の中が乾燥し、バクテリアなどの細菌がさらに繁殖しやすい状態になり口臭が悪化します。
加えるミルクや砂糖も原因に
コーヒーに入れるミルクや砂糖も口臭を悪化させてしまいます。特に、ミルクのタンパク質は舌に付着しやすく、取れにくいという特徴があります。
コーヒーの渋みによって口が乾燥している状態では、舌に付着して残ったミルクや砂糖の成分がコーヒーの香りと混じって独特の口臭になります。
飲んでいる間とあとにできる!コーヒーによる口臭に有効な対策
コーヒーによる口臭の原因が分かったところで、次に気になるのは対策方法ですよね。コーヒーが招く口臭は、小さな対策のコツで防ぐことが可能です!
コーヒーを飲んでいる間や飲んだあとにすべき口臭対策をご紹介します。水だけでできる対策からマウスウォッシュなどブレスケア品を使ったものまで、それぞれの特徴も含めてチェックしていきましょう。
舌で口の中をゴシゴシ擦る
コーヒーによる口臭対策として最もおすすめなのは、舌で口の中を洗うことです。手順は以下の通りです。
- 水を口に含む
- 舌表面を口の天井(上あご)に擦りつける
- ゴシゴシと舌全体を磨くように動かす
- 水を口に含み、コーヒーの味が残っていないか確認する
舌で口の中を洗うのは、コーヒーを飲み終わったらすぐに行う、もしくはひと口コーヒーを飲む度に行うとより効果的です。
飲んだあとに舌磨きをする
最新の研究で、歯石と舌の汚れを取り除くことで、ほとんどの口臭を防ぐことができることが明らかになりました。
コーヒーの場合、舌に付着するコーヒー成分が口臭の原因になっているため舌磨きで舌の汚れを取り除くのが効果的。
舌磨き用のアイテムを活用するほか、濡らしたガーゼで優しく舌を撫でる方法も口臭予防に推奨されています。ガーゼを持ち運ぶだけでどこでも口臭ケアができるのがメリットです。
マウスウォッシュなどを使う
デートや仕事などの用事があって、確実にコーヒーによる口臭を消したい場面でおすすめなのは、
- ブレスケア用品
- マウスウォッシュ(液体歯磨き)
といった口臭専用のアイテムの使用です。
マウスウォッシュは歯磨きや舌磨きよりも手軽にでき、さらに舌を擦って傷つける心配もなく口内を乾燥させることもありません。上手く活用すると口臭対策に効果的です。
水分補給やガムなどで乾燥を防ぐ
コーヒーを飲んだあとは、口臭の原因になる口内の乾燥を防ぐためにも、こまめに水分を取るのが効果的。コーヒーを飲んだあとは口の乾燥が気になる前に水分を取りましょう。
また、乾燥を防いで唾液を分泌させるために、
- 飴
- ガム
など、唾液の分泌を促すものを口に含むのも効果的です。
意外と効果的!コーヒーの飲み方や量とコーヒーの種類を見直す
コーヒーを飲んでいる時、飲んだあとにできる対策は色々ありましたが、そもそものコーヒーの飲み方を見直すことで意外なほど口臭が予防できる可能性もあります。
いつもどのようにコーヒーを飲んでいるか、
- 飲む量
- 回数
- コーヒーの種類
- タイミング
などを見直して、口臭対策に役立てられるヒントを探していきましょう。
飲む回数と量を減らす
そもそもコーヒーを飲み過ぎている場合は、
- コーヒーを飲む回数
- 1日に飲む量
を減らしましょう。
コーヒーを頻繁に飲んでいると、口腔内の乾燥が慢性化して常に口臭を発生させてしまうことになります
コーヒーの一般的な適正量を守りつつ、口臭が気にならない自分の適正量を知ることで口臭を予防することができます。
濃いものより薄いコーヒーを選ぶ
苦みや酸味の濃いコーヒーより、薄めのコーヒーのほうが焙煎成分は少なく、口臭予防に効果があります。
また、コーヒーだけを飲み続けるのではなく、水を途中で飲んでこまめに口をすすいで焙煎成分を洗い流すのも効果的です。
空腹時にコーヒーを飲まない
コーヒーによる口臭が気になった経験がある方は、いつ飲んでいたか思い出してみてください。空腹時や寝起きにコーヒーだけを飲んでいませんでしたか?
コーヒーによる口臭がきつくなるのは、唾液分泌の少ない口の状態で飲んだ場合と言われています。
コーヒーを飲むのは、
- 食後に飲む
- 軽食を一緒に食べる
ことで、コーヒーによる口臭を軽減することができます。
タバコやアルコールをとらない
コーヒーと非常に相性の悪い組合せとして、
- コーヒー×タバコ
- コーヒー×アルコール
があります。
よくコーヒーとタバコは最悪の組合せと言われています。タバコに含まれているタールの臭いに加え、ニコチンが唾液の分泌量を減少させるからです。
アルコールとコーヒーの組合せは、口臭だけでなく皮膚から悪臭を発生する皮膚ガスが出ると言われています。
コーヒーによる口臭を予防してコーヒーを賢く楽しもう!
今回は、コーヒーによる口臭の原因と対策をご紹介してきました。今まで口臭が気になっていた方も、安心してコーヒーが飲めそうな気になっていただけたでしょうか?
コーヒーは生活に欠かせないという方も多いほど生活に密着した飲み物。実際に、眠気覚ましやリフレッシュにコーヒーはとても効果的です。
コーヒーの飲み方を工夫することで、口臭を防ぐだけでなく、食後に飲むなどタイミングを選べば消臭効果も発揮してくれます。
ぜひ、口臭に怯えることなくコーヒーを思いっきり賢く楽しんでみてください!
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