何となく元気が出ないときってありますよね。特に嫌なことがあるわけでも、仕事で何かミスをしたわけでもないのに、元気になれない。ましてや、失恋したわけでも、彼とケンカしたわけでもないのに、気持ちがしずむ、ということも。
元気が出ないと、仕事だけでなく、家事もやる気になれないものです。ため息ばかりが出てしまい、家族にも会社の人にも心配されたり…。そのままでは、さまざまなことがうまくいかなくなってしまいます。
そうはいっても原因がはっきりしないと解決方法も分からないもの。元気が出ないのは何かしら理由があるものです。元気が出ない理由について、また、元気が出ないときの対処法を紹介しましょう。
元気が出ない理由を把握して早めに解消
元気が出ないというのは、精神的なことのように思われますが、実は体からのSOSだったりすることもあります。「疲れている」と感じていなくても、体が疲れていることもあるのです。思い当たることがあれば、早めに解消することも必要。
元気が出ない理由として考えられるものを挙げてみました。
長時間寝ていても睡眠不足
睡眠不足だと、1日中眠くて、だるい、ということがあります。睡眠時間を十分に取っていても疲れが取れない場合は、睡眠の質が悪いということ。熟睡できていない可能性があります。
ダイエットでのせいで栄養が不十分
食事制限などのダイエットで、栄養が十分に摂れていないことも、元気が出ない理由です。お肌が減っていれば、元気も出ませんよね。特にご飯やパン、麺類などの糖質を減らすダイエットをしていると、エネルギー源が不足するのでスタミナがなくなります。
運動不足で筋肉が硬くなっている
運動不足をしていると、筋肉が硬くなり、体が思うように動きません。血行も悪くなっているので、肩や背中などが凝りやすくなります。体中が凝っていれば、元気も出ないでしょう。
職場環境に問題がありストレスを感じている
会社に行くことを考えると、ドッと疲れを感じる、という場合は、職場に問題があるのかもしれませんね。
- 人間関係がうまくいっていない
- 仕事が合っていない
- 好きな仕事だけれど量が多くて大変
- 通勤時間が長すぎる
などといったことが長く続けば、疲労も蓄積されてしまいます。
SNSのやりすぎで眼精疲労に
ツイッターやインスタグラムなど、自分でやるのも好き、他の人のを見るのも好き、という人は多いものです。しかし、スマホやパソコンの画面ばかり見ていると、眼精疲労になりやすいもの。
眼精疲労は
- 頭痛
- 目の痛み
- かすみ目
- 肩こり
- 頭痛
- 吐き気
などといった症状を引き起こす可能性が高いです。
また、LINEでは既読がつかないと気になる、すぐに既読にしないと気になる、といったストレスも。「いいね」の量が増えないと元気が出ない、といったこともあるでしょう。
病気のサインかもしれない?!体調不良を感じたら病院へ
疲労やだるさが続くと元気もなくなるものですが、病気が原因の場合もあります。疲労が出る病気はさまざまですが、
- 貧血
- 心疾患や肺疾患などによる低酸素状態
- 低血圧
- 睡眠時無呼吸症候群
- 感染症
- 糖尿病や甲状腺機能低下症など内分泌ホルモンの異常
などがあります。
寝ても疲労が取れずに元気が出ないという日が続くようであれば、病院に行くようにしましょう。
更年期による女性ホルモンの影響
更年期を迎える女性の約7割は、疲労やだるさを感じていると言われています。疲れるようなことをしていないのに、常に体がだるい、何をする気にもなれない、などといった症状は、女性ホルモンの変化によるものです。
自律神経が乱れると、体はそれを正常にしようとするのですが、それが負担となり、
- 血行不良
- イライラ
- 不安感
- 睡眠不足
- 倦怠感
などと引き起こすのです。
さらに、更年期になると代謝が低下していることも多く、エネルギーも減っているため、体には負担がかかってしまい、元気が出なくなるのです。
嫌なことが続きうつ状態になっている
嫌なことがあったり、不安なことがあったりすれば、心は元気を失います。気にしなければいい、と思っても、なかなかそうもいきません。人間の体には自然治癒力が備わっているので、通常であればすぐに解消できるものです。
しかし、嫌な思いが続いていると、脳のエネルギーが不足がちになり、自然治癒力では解消されなくなります。その結果、元気が出ないばかりか、仕事も家事も、何もできないうつ状態を引き起こすことになります。
自分に合った方法を見つける!元気が出ない時の対処法
元気が出ない状態は嫌なものです。表情も暗くなり、心もマイナス思考になりがち。そのせいでますます元気がなくなってしまいます。少しでも早く元気になるために、元気が出ないときの対処法を紹介しましょう。
質の良い睡眠を取る
熟睡できれば気分もすっきり。朝、気持ちよく目覚めることができれば、気分も明るくなるものですね。質の良い睡眠を取るためにも、まずが睡眠不足の原因を考えてみましょう。
なぜ熟睡できないのか?考えられる理由はさまざまです。
- 心配ごとがある
- 足が冷えている
- 布団が重い
- 枕が合っていない
- 寝る前にスマホを見る習慣がある
- 寝る前にコーヒーを飲む
- いびきをかく
- 寝る時間が遅い
- 仕事がシフト性で寝る時間がバラバラ
- 寝酒をする
などいろいろ理由は考えられますが、思い当たることがあれば、それを改善することが必要です。簡単に改善できない場合は、睡眠不足を解消するコツを紹介しますので、実行してみてください。
- 毎日同じ時間に寝て、同じ時間に起きる
- 寝る2~3時間前までに、食事や飲食を終える
- 寝る前にストレッチをする
- 湯船にゆっくり浸かる
- 部屋の温度や照明など睡眠環境を整える
- 枕を自分に合ったものにするなど寝具を検討する
- アロマや音楽など寝つきのいいものを利用する
それでも睡眠不足が続くようであれば、睡眠外来などに行って診察を受けることをおすすめします。
不足している栄養素を確認
心でいくら「元気を出そう」と思っても、栄養素が不足しているせいで、エネルギー不足になっていることも。元気を出すには、栄養バランスのよい食事が大切。特に元気を出すためには、
- ビタミンB1…糖質をエネルギーに変換してくれます。
- ビタミンB2…タンパク質や脂質代謝を促し、疲労物質を除去してくれます。
- ビタミンC・E…活性酸素を除去し、慢性疲労の回復に効果的と言われています。
- カルシウム…精神的な疲労やストレス緩和に必要です。
- 鉄…酸素を運搬し、疲れにくい体にしてくれます。
- タンパク質…疲労回復と新陳代謝を促してくれます。
また、元気がなくて食欲が出ない、というときはキムチなど、唐辛子やスパイスのきいた辛味のあるものを食べるのもおすすめ。栄養効果が高い旬のものや、ビタミン・ミネラルがぎっしり詰まった果物などを食べるのもいいでしょう。
さらに、飲む点滴と言われる甘酒などもおすすめですよ。
運動をして気分をスッキリさせる
体がひどく疲れているのでなければ、運動をしてみましょう。体を動かしているときは、何も考えずにすみ、汗を流せば体も心もスッキリします。運動がきっかけで、元気が出る、ということはよくあること。
気分転換のためにスポーツクラブに入ってみたり、ヨガ教室やフラダンス教室などに行ったりするのもいいでしょう。もちろん、一人で黙々と走るのもおすすめです。
家もキレイになって快適。整理整頓をする
「鍋のコゲを必死で落としていると嫌なことも忘れられる」という人もいますが、掃除をしたり、片づけをしたりすることで、気持ちがスッキリして元気になる、ということもあります。
ガン細胞も減る?!とにかく笑ってみる
「笑い療法」というものがあるように、笑うことは健康にとって効果的であることが医療現場で認められています。笑った後には、ガン細胞を攻撃するNK細胞の活性値が上昇するのだそうです。笑うことで、血行もよくなるので冷えにもいいですね。
また、近年では「泣く」ことも免疫力アップにつながると言われています。泣くとスッキリする、ということもありますね。思いきり泣くことで、気持ちがスッキリするのであれば、悲しい映画や本をみて、泣いてみるのもいいかもしれません。
リラックスした状態を作る
元気が出ないというときは、何も考えず、リラックスできることをしましょう。
- ソファで横になる
- 公園のベンチでのんびりする
- 大好きなテレビドラマを観る
- エステやマッサージに行く
- 買い物に行く
- 本を読む
- 散歩をする
- 神社やお寺に行く
など、気持ちがいいと思うことをして、気分を楽にしましょう。
元気が出ないときはそれを受け止めることも大事
元気が出ないとき、元気が出そうなことをいろいろ試してみるのはもちろん必要です。元気がないままでは、時間がムダに過ぎていってしまう気もしますしね。
それでも元気が出ないときには、無理に元気になろうとしなくてもいいかもしれません。もしかしたら、体が「今はがんばらなくていいよ」と教えてくれているのかも。
そんな時もあるもの、と思って、気持ちが楽になることだけをしましょう。
ぜいたくな時間を過ごすことで、気持ちや体が充電されて、ムクムクと元気が沸き起こってくるかもしれませんよ。