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逆マタハラとは?過剰な被害者意識が職場の雰囲気を悪化させてしまう!

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女性も社会でバリバリ活躍する時代。子育て支援制度やマタニティハラスメント(マタハラ)防止措置の義務化など、妊娠・出産を経ても安心して社会復帰できる環境づくりが進められています。
しかし実際問題として産休や育休を利用する社員が居ると、当然その人が受け持っていた仕事に一時的に穴があく事になります。

そのまま放置する訳にもいきませんので、必然的に周囲の人間がフォローをしなければならなくなる。これが原因で職場に軋轢が生まれてしまう事も少なくありません。

このような周囲の社員へのしわ寄せ、そして妊娠中・育児中の女性社員の配慮に欠けた言動により不満や疲弊が募っていくことを「逆マタハラ」といいます。
マタハラと異なり社会的にはあまり問題視されていませんが、放置すれば職場全体の雰囲気が悪くなりかねません。
一体どうして逆マタハラが起こってしまうのか、職場の人間関係に亀裂を生まないためには、どうすればいいのでしょうか…逆マタハラの事例と防止策についてご紹介します。今まさに出産を控えている方も、そうでない方も、是非一緒に考えてみましょう。

こんな言動にカチンときた!不信感を生む「逆マタハラ」事例

周囲の人間をイラッとさせる「逆マタハラ」な言動とはどのようなものか、実際にあった事例を見ていきましょう。

  • 訊いてもいないのに「育児が大変で…」と連呼する
  • 仕事のミスを体調(妊娠)のせいにする
  • 身体が辛いのに無理をして「出来ます!!」と言い張り、結局迷惑をかける
  • 子供の病気などで急に休んだり早退しても、「ありがとう」も謝罪の言葉も無い
  • 「いつから産休取るの?」と尋ねたら「マタハラだ!!」と言われた
  • 人が居ないので、もし可能であれば妊婦健診をずらして貰えないか?と打診したところ、「マタハラだ!!」と言われた
  • とにかく何かにつけて「マタハラだ!!」と言って怒る
  • 気遣って貰って当然だと思っている、または気遣ったらマタハラだと怒られる

このような「周囲に対する無神経な言動」「過剰な被害者意識」が周囲にストレスを与え続け、職場の人間関係を悪化させるのです。こういった態度をとる人を揶揄して「妊婦様」「子持ち様」などと呼ぶこともあるようです。

逆マタハラをしない為に、産む側が気をつけたいこと

妊娠・出産期に余計な軋轢を生んでしまうと、その時に芽生えた不信感が原因で、折角復職しても周囲とうまくやっていけない…なんて事にもなりかねません。そうならない為にも「全ては自分の態度ひとつ」であると心得ておきたいものです。
迷惑をかけられても許せるかどうかはその人の人柄によると言えるでしょう。日頃から人との接し方には気をつけて。また、出来る時には積極的に周囲のフォローを。求められたら快く応じるようにしましょう。そうすれば妊娠・出産で十分に働けなくなっても、周囲は快くフォローしてくれる筈です。
そして実際妊娠・出産で支援を受ける立場になったら、常に周囲への感謝の気持ちを忘れないで。決してフォローして貰って当然と思わないことです。
勿論妊婦さんが一番気をつけなければならないのは自分の体調ですが、「周りに負荷をかけている」という自覚も持っておきましょう。長期の休みを取る際や、突発的に仕事に穴をあけてしまった時などは、その都度一人一人に感謝や謝罪の声掛けを。

子供の居ない女性への配慮を

特に同年代の子供が居ない女性であれば、「産む人の為に産まない自分が身を削る」という現実にやりきれないものを感じる場合もあります。実際仕事量が増え、自分の余暇を犠牲にする事もあるでしょうから、これは「妬み」などとは全く別の問題です。そういった女性の気持ちにも配慮したいものです。
と言っても過剰に気を遣う必要はありません。ただ、訊かれてもいないのに自ら家庭や出産など、プライベートの話をするのは控えましょう。間違っても「育児が大変で…」などと会社では言わないこと。そういう話をする場所ではない、と考えて下さい。

仕事は責任を持って、ベストを尽くす

当たり前の事ですが妊娠したから、子供が出来たからといって仕事を適当にしていい訳ではありません。退職しないと決めたのなら、しっかりと責任を持って仕事をしなければなりません。
「会社ではちゃんと仕事をする」これは当然かつ最低の条件です。仕事中は仕事に集中。手を抜かずベストを尽くすつもりでやりましょう。ミスをしたり迷惑をかけても、決して妊娠していることを言い訳にしないこと。
出勤時間や休みについても無理をしない範囲で、調整可能な要求には応じるようにしましょう。なんでもかんでも「無理です!」と断るのではなく、本当に協力出来ないか考えてみて下さい。

甘えを捨てる

あえて厳しい言い方をしますが、妊娠は本来「自分の都合」であり、会社の人には関係の無いことです。勿論制度を利用する権利はありますが、それが当たり前と思わない事。周りの協力で制度を使える事に感謝の気持ちを持ちましょう。
どうしても「私は妊娠してるのに…」「子供が居て大変なのに…」という気持ちを捨てられないなら、今の職場や働き方が合っていないとも考えられます。経済的な事など様々な事情もあるかも知れませんが、長期的な事も考えて、退職・転職も検討してみる必要があるでしょう。

これって逆マタハラ?と感じた時に周囲が心がけたいこと

労ってあげるべきとは分かっていても身勝手に振る舞われると腹が立つのは無理もない事です。でもイライラしながら仕事をしても良いことなんかありませんよね。「巡り巡って最後は自分の為になる」そう考えて、ほんの少し気持ちに余裕を持って接してみませんか?

自分の為に我慢する
相手が好き勝手に振る舞っているのに「あの人のせいで負荷がかかっている」と思うと腹が立ちますよね?
そこで、ちょっと考え方を変えてみましょう。文句を言わず他人のフォローを引き受けるあなたの姿を、周囲はちゃんと見ている筈です。
そしてもしあなたが出産や病気などで働けなくなった時には、きっと快く助けてくれるでしょう。
他人にしたことは自分に返ってくるものです。「この先の自分の為にやっているのだ」と考えてみて。
陰口などは言わない
どんなに腹が立っても、誰に対しても、職場では決して不満や相手の悪口は言わないようにしましょう。
不満をぶちまけると一時的にスッキリするかも知れませんが、「あの人陰で文句言う人なんだな…」と、結果的に自分の評価が下がるだけです。
やり切れない気持ちは家族や友達に聞いてもらいましょう。
自分に置き換えてみる
と言っても、「自分が妊婦だったら…」という事ではなく、風邪で熱がある状態で仕事をしている自分をイメージしてみて下さい。
熱があるのに会社に出て来て働くの、かなり辛いですよね?
あの人も身体が辛いのに働いてるのかな…と思うと、ちょっと優しい気持ちになれると思います。

お互いに相手に配慮して、和やかな職場にしていこう

周囲の人が協力して働くお母さんをサポート出来れば理想的ですが、それぞれに自分の仕事も生活もあります。それを犠牲にしてサポートに回るのは実際は結構大変なこと。そして他人の事情・他人の苦労を想像するのはなかなか難しいものです。
これは職場だけではなく、家庭・友人関係など全ての人間関係に言えることですが、円満な関係を保つ為に必要なものは「相手に対する配慮」です。配慮は相手に対し求めるものではなく、自分がするべきものであると考えましょう。これは産む人にも、周囲の人にも言えることです。
「私はこんなに大変なのに…!」と言いたい気持ちを少しだけ、グッと抑えて相手を思いやる。お互いがそれを心掛けていれば、逆マタハラは回避出来ると思います。ストレスフリーで働くために、まず相手のことを気遣っていきたいですね。

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