何とか保育園に入れたものの、例えば駅から遠くて不便だったなど入園してから転園したいと思う理由が出てくることがありますよね。
やっぱり第一希望の保育園に入れ直したい!と思ったら、どうすればいいのでしょうか。
今回は転園する時の手続き方法についてまとめました。
また、今までの保育環境と変わってしまうことで、子供へのサポートやフォローも必要になってきます。
子供の気持ちにどう寄り添っていくかということについてもあわせてお話しします。
転園の手続きは?提出する書類や転園の流れなど
保育園の転園にはどのような手続きが必要なのでしょうか。書類や転園時期などについてまとめました。
基本的には入園の時と同じ
転園の手続きは、保育園の入園の時と基本的に同じです。
- 仕事をしていること、または学生など
- 日中保育に当たれないこと
の証明が必要です。
申請書としては以下のようなものが必要です。
- 転園の申込書
- 就労(予定)証明書
- 就労状況申告書(自営業、フリーランス等)
- 子供の健康状況報告書
書類の名称、種類は自治体によって違いますので、必ず手続きする自治体のホームページで確認してください。
今はだいたいホームページからダウンロード出来るようになっていますが、場合によっては取りにいかないといけないこともあるので、それもあわせて確認しましょう。
窓口で手続き
申請書等は郵送ではなく、窓口に持っていかなければいけないところがほとんどです。
もし郵送OKでも、その場で不備がないかどうか見てもらった方が安心なので、直接窓口で申請した方がいいでしょう。
転園出来る時期
自治体によって違いはありますが、
- 転園を希望する前月の10日前後が申し込みの締め切り
- 20日頃に決定
というところが多いです。
転園の申請は毎月受け付けていますが、空きがなければ選考が行われません。
引っ越しによる転園
同じ自治体の中で引っ越しをして、転園を申請する場合には入園の時に書類を出した窓口に申請をすればOK。空きがあれば転園できます。
ただし、違う自治体に引っ越す場合は注意が必要です。
これも自治体によって選考方法がまちまちで、引っ越しによって不利にならないようにしてくれるところもあります。
場合によっては選考にあわせて先に住民票を移しておくことも必要になるかもしれないので、引っ越す先の自治体の選考方法をよく調べておいた方がいいでしょう。
空きができないと入れない
当たり前ですが、転園は空きがなければ入れません。ですから、転園を申請しても、何年も出来ないという場合もあるのです。
ただ、狙い目は3歳です。1クラスで保育できる人数が増えるので、転園出来る可能性はグンと高まります。
元の園には戻れないことが多い
転園が決まると、あなたのお家が転出した分、そこに誰か代わりの人が入園してくるということになりますね。
申請してからやっぱりやめようと思ったら、なるべく早く取り下げを申し出た方がいいです。
面談や健康診断を経て入園
転園が決まると通知が来るとともに、新しい園からも連絡が来ると思います。
新しい園での面談や健康診断などを経て、入園が決まります。
この間が10日ほどしかないので、結構忙しいですよ。
入れないことも考慮して準備をする
転園は入園よりもある意味厳しい場合があります。
その時のために、周りにある認可街保育園や認定こども園など、広く選択肢を持っておいた方がいいでしょう。
最近では幼稚園でも夕方まで預かってくれるところもあり、働きながらでも幼稚園に通わせているお宅もありますね。
どのような預け先があるのかは、公立保育園に限らず調べておくことをおすすめします。
保育料についても確認
保育料の払い込み方も自治体によって違うとは思いますが、月末に翌月分の保育料を支払っているところが多いですね。
転園が決まってから保育料の返還をお願いしたけれど戻って来なかった、という口コミも見かけます。
すでに払い込んだ保育料についてはどうなるのかということも、早めに確認しておいた方がいいでしょう。
転園してもすぐに馴染める?子供にしてあげたいサポート
転園の手続きは事務的なことなので、入園の時と同じようにすれば大丈夫。心配なのは子供の方ですね。
新しい園に馴染めるか、お友達が出来るかと色々心配事が出てくると思います。新しい環境に不安を感じてしまう子もいると思うので、精一杯サポートしてあげたいですね。
わからなくてもきちんと説明する
2〜3歳だと転園の意味もわからないとかもしれません。明日から違う保育園に行くのだといっても、どういうことなのか、言葉だけではわからないでしょう。
それでも子供にはきちんと向き合って、違う保育園に行くけど、大丈夫だということを話してあげてください。
- 新しいお友達がたくさん出来るよ
- 今までと違うおもちゃもたくさんあるよ
- 優しい先生が遊んでくれるよ
などポジティブな話をしてあげるといいですね。
できれば慣らし保育の時間をとる
子供の性格や年齢にもよりますが、できれば慣らし保育の時間を1週間ほど取ってあげた方が、新しい環境に馴染みやすいと思います。
子供って「お昼帰り」や「おやつ帰り」をとても喜ぶので、慣らしとは言わないまでも、少し早く迎えに行ってあげるといいかもしれません。
先生とよく話し合う
転園先の園長先生、担任の先生とよく話し合っておくことはとても大事だと思います。
特に、人見知りしやすい子や繊細な子の場合は、自分で不安を伝えることが出来ないので、先生のサポートは必須だからです。
- 不安に思っていること
- お願いしたいこと
など、事前に面談の時に話しておくことも必要ですし、細かいことは連絡帳に書いて常に先生と共有するようにしましょう。
不安なときは子供の気持ちをしっかり受け止める
不安なことを不安だといえればいいのですが、小さい子だとそれが出来ないことも多いでしょう。
また、大きな子は仲良く遊んでいた友達と会えないという、成長したからこその寂しさを抱えることもあります。
そんな時は、忙しくても子供の気持ちをしっかり受け止められるよう、親がこころの余裕を持ちたいですね。
保育園であったことを毎日きちんと聞いて、不安そうだなと思っても「大丈夫だよ」と安心させてあげてください。
今までのお友達に会えないことは寂しいけれど、その分新しい友達が増えるよね、と明るい方向に話をしてあげられるといいですね。
親が不安にならないこと
今まで慣れ親しんだ保育園、先生たちと離れるのが不安なのは親も同じだと思います。
しかし親が不安を感じてしまうと、子供もそれを感じ取ってしまうので、まずママが不安を抱えないことが大事です。
園の方針やルールなどで不安があるなら、事前にしっかり聞く時間を取って、通い始める前にその不安を払拭しておきたいですね。
あんまり心配しなくても大丈夫。ママが明るくしていることが大事!
その子の性格にもよりますが、子供は意外と順応力が高いです。
うちの息子はとても慎重派で、初めての場所や人に馴染むのにとても時間のかかる子ですが、それを事前に担任の先生の伝えておいたせいか、きめ細かく面倒を見てくれて、すんなりと馴染んでいきました。
大人が心配するほど、子供はやわじゃないみたいです。ですから、あんまり心配しすぎないことも必要ですね。
大丈夫ですよ、入園の時も不安なことはあったでしょうが、なんだかんだいって乗り切れましたよね。
今度も親子で一緒に乗りきりましょう。そのうち、あの心配はなんだったのかと思うくらい、元気に通いだすと思います。