残業ばっかりのブラック企業を早く辞めて、ホワイト企業へ転職したい!と思っている人は多いでしょう。
ホワイト企業は競争率も高いですが、そもそもどんな企業がホワイト企業なのかを見極めなくてはなりません。
名が知れていてお給料が高いのがホワイト企業ではないからです。
どうすれば理想の企業を見つけられるのか、また、転職活動を成功させることが出来るのでしょうか。
日本には「いい会社」がまだまだたくさんあります。諦めないで探しましょう。
Contents
そもそもホワイト企業ってどんな会社?見極める方法
ホワイト企業に転職するには、まずホワイト企業とはどのような会社のことをいうのか、どうやって探すのかということを知ることが必要ですね。
ホワイト企業とは?
ホワイト企業とは、単にお給料がいいだけの会社ではありません。
いくらお給料が良くても、月の残業が100時間なんていうのはホワイト企業とはいえないでしょう。
例えば、
- お給料がいい
- 休みが取りやすい
- 福利厚生が充実している
- 離職率が低い
など、社員が働きやすい環境を整えている会社のことです。
ただし、あなたがどの条件を重視するのかによってもホワイト企業の定義は変わってきます。
具体的な見極め方を次の項目でご紹介しますね。
お給料が良いこと
お給料の良さはまず1つの目安になるでしょう。
- ボーナスが出る
- 他社と比べて年収が高い
などの条件はとても大事。
ただ、給料が良くて楽な仕事が出来る会社はありません。
お給料の金額だけではなく、その辺りのバランスもよく見なくてはいけません。
休みが多い、取りやすいこと
有給休暇はもちろん、様々な特別休暇があるのもホワイト企業の特徴です。
- 誕生日休暇
- リフレッシュ休暇
など、色々な名目で休みを取りやすくしています。
休暇も1日単位ではなくて、半日とか時間で取ることができるところもありますね。
そして大事なのは、有給の取得率。
福利厚生が充実していること
お給料がいいだけでなく、福利厚生が充実していることもとても大事ですね。
- 住宅手当
- 家族手当
- その他の各種手当
- 社員食堂の充実
- 休憩室がある
など、社員が働きやすくなる環境を積極的に作っている会社はホワイト企業だといえるでしょう。
子育て世代が働きやすい
女性だけでなく、男性も子育てできるような環境を整えていないとホワイト企業とはいえません。
これからは、性別問わず子育てと仕事の両立が大事になってきますから、
- 産休、育休の取得率が高い
- 育児の時短制度
- フレックスタイム制
など、子育て世代が働きやすいような制度があるというのはとても大切なことです。
残業が少ないこと
時々残業があるのは仕方がないとしても、月に100時間を超えるような残業が恒常的にある企業はブラック企業です。
いくらお給料をもらっても、健康を害してしまったら意味がありません。
ホワイト企業は、定時で帰ることを目標とし、無駄な仕事をしていないかと常に効率化を図る努力をしています。
無駄な残業は社員にとっても会社にとってもプラスにならないことを知っているからです。
サポート制度が充実している
ホワイト企業は社員のスキルアップや働きやすい環境を作るためのサポートが充実しています。
- 資格取得のためのサポート
- 社内の公募制度
- 様々な研修制度
などがあって、社員のやる気を引き出してくれます。
また、クラブ活動などもあり、仕事以外でも社員が交流できる場があったりします。
離職率が低いこと
離職率が低いということは、働きやすさの重要な目安になります。
最近では、新卒で入社した社員が3ヶ月と持たずに辞めていくという会社も少なくはありません。
もちろん本人に理由がある場合もありますが、社員を育てる環境が整っていなかったからだとも考えられますよね。
また女性にとっては、結婚、出産を経ても会社に戻りやすいかどうかという重要な指標になります。
一般的には「離職した人÷在籍者×100」で計算しますが、入社してから1年間で辞めた人の数なのか、5年で辞めた人なのかで率は変わってきますよね。
また、離職率が高くても、何故離職するのか、その理由は数字からはわかりません。
たとえば「リクルート」は離職率が高い会社であるといわれますが、一生この会社で働くというよりは「独立、起業する」という人も多いんですね。
イヤだから辞めるのではなくて、会社員として培ったスキルを元にもっと上を目指す人が多い。
それなら離職率が高くても問題ありません。
ですから、単なる離職率を見るのではなくて、
- 残っている社員の在職年数
- 社員の平均年齢
なども見ていくと、長くその会社で働きたければそれが出来るのかどうか、ということがわかると思います。
ちなみに東洋経済新報社の「就職四季報」には3年離職率というものが掲載されているので、参考になるでしょう。
幅広い世代が働いている
離職率とともに、働いている人の年齢層も知りたいですね。
IT企業などでまだ歴史の浅い会社は若い人が中心の場合も多いですが、そうでなければ幅広い年代の人が働いている会社が理想です。
20代もいれば50代もいるという会社なら、一定の年齢になるとリストラされてしまう、という心配もありません。
また、幅広い年代がいるということは、経験豊富な先輩から色々と教えてもらえるということ。
新人教育をするための土台が整っているので、若手の社員を育てていこうという風土があるということですね。
パワハラなどを防ぐ手だてを講じている
人のいるところにはトラブルがつきものです。ホワイト企業といえども、問題のある人が全くいないということはないわけです。
問題が起こることが悪いのではなく、問題が起きた時に対処できるような体制が整っていることが大切なのです。
- パワハラ
- セクハラ
などの問題が起きないように日頃から対策すると同時に、もしそれらの問題が起きたら、被害を受けた社員が泣き寝入りすることなく通報できるような社内の通報制度が整っているということが必要です。
大きな会社ほど色々な人がいますから、どうしてもトラブルは起きます。
ただ、トラブルが起きた時に、会社としてはこのように対処しますよということが明確にされているなら、その会社はホワイト企業だといえるでしょう。
ホワイト企業に転職するにはスキルアップが必須
ホワイト企業を見極めるための項目を説明しましたが、このような企業は当然人気があります。
お給料も良くて働きやすい会社なんですから、みんなが入りたいと思うでしょう。
競争率は高いのですから、そのような会社を目指すならスキルアップすることは必須だと考えます。
待遇がいい=仕事が楽、ではないこと
働きやすい環境であるということは、仕事が楽ということとイコールではありません。
それなりの結果も求められるわけで、結果を出すためには残業が必要だったり、仕事以外でも自分で勉強したりと、それなりの努力が必要です。
それについていけるだけのスキルがないと、何とか入社できたとしても後で自分が辛くなるかもしれません。
求人が頻繁に出ない
ホワイト企業はなかなか人が辞めないので、求人募集があまり頻繁には出ません。
たまに出ても本当に少ない人数での募集なので、かなり狭き門になるでしょう。
ですから逆にいうと、年齢や経歴は一切不問といつでも求人広告を出している会社は、それだけ人が定着していないという判断ができますね。
本当に自分にあっているのか?ということを見極めることも大切
ホワイト企業のランキングを出しているウェブサイトもありますが、ホワイト企業を見極める条件はこれだけあるわけです。
全てを兼ね備えているわけではありませんので、自分が働く上で何を重視するのかということをよく考えて選ばないと、入社してから「こんなはずじゃなかった」と感じるかもしれません。
ホワイト企業とは誰にとっても働きやすい会社というわけではないのです。
例えば、
- 多少忙しくてもお給料がいいところがいい
- お給料はそこそこでいいけど毎日定時で帰りたい
- お給料は普通でも福利厚生が充実しているところがいい
- 自分がスキルアップできる会社がいい
など、会社に求めることは人それぞれだと思います。
そうすれば、入ってから「なんか違った」ということは防げるでしょう。
ホワイト企業でも不満を持ってしまう
企業としての体質と、そこで働く人の資質はまた違います。
全体的にはいい雰囲気だったとしても、自分の部署だけはやたら忙しかったり、上司が厳しくて仕事がイヤになってしまったり。
また、もっとバリバリ働きたいと思っていたけれど、周りがゆるい雰囲気で頑張りづらいなんてこともありますね。
ホワイト企業に入ったからといって全く不満がないというわけではないので、過度な期待は禁物です。
給料だけで探さずに、自分が仕事に何を求めるかを考えてみよう
お給料は大事ですから、出来るだけ高くて、かつ、仕事がそれなりに楽なところがいいなと誰しも思うでしょう。
女性であれば結婚、出産しても働きやすい会社という条件も外せないかもしれないですね。
自分にあった会社を探すには、まず自分が何をしたいのか、仕事に何を求めるのかということをよく考えることが大切です。
その上で、ホワイト企業といわれている会社の中で、自分の求める条件が揃っているところを探しましょう。