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フリーランスの確定申告の基礎知識、申告方法によっては節税対策にも!

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フリーランスは企業や組織に所属しないため自由な働き方であり、自ら業務内容やワークスタイルを自由に決められます。
自由度が高く人気の働き方ですが、業務に関わる全ての事柄を自分でこなす必要があるため1年間の収支決算をまとめて確定申告をする必要があります。
会社員がする年末調整や確定申告とは異なる部分も多いので、フリーランスの確定申告の基礎知識をしっかり覚えていきましょう。

フリーランスの確定申告はなぜ必要?所得税納付の為だけではない

会社員は月給から所得税を源泉徴収されているため、年末に年末調整をしておけば個人で所得税を納付する必要はありませんが、フリーランスで働く人の合は報酬の受け取りから所得税の算出と納税まで全て個人で行う必要があります。
正しく納付するためには確定申告をする必要が出てきますし、確定申告をしておくことは生活を取り巻くお金の問題に密接な関わりがあるので、フリーランスの確定申告の必要性をチェックしていきましょう。

正しく申告しなくては税務調査の対象になる

フリーランスの場合、収支の詳細を知るのは本人しかおらず確定申告の内容も自己申告になるため、節税や脱税を考える人がいるかもしれません。
しかし、虚偽の申告や申告漏れが見つかれば「延滞税」や「無申告税」を課せられることになります。

虚偽の申告が判明する理由には知人の密告も少なくありませんし、最近はSNSの投稿をチェックして税務調査が執り行われることもあるようです。

申告の義務がなくとも申告しておくべき理由

納税額の算出では1月から12月までの収入から必要経費を引いた金額が所得になりますが、1年間の所得が38万円に満たない場合は、基礎控除の38万円を差し引くと所得税が発生しないため確定申告の義務はありません。
しかし、申告をしないことで公的な所得の証明ができずこのような不利益が生じる可能性があるようです。

ローンや賃貸の契約内容に不利益が生じる
ローンや賃貸などの契約を交わす際に市町村が発行する所得証明が必要になりますが、確定申告をしていないと所得証明が発行できないため不利益な契約になってしまったり、場合によっては契約できない可能性があります。
扶養控除や医療費控除が受けられない
確定申告をすることは所得税の基礎控除以外にも扶養控除や医療費控除などにも関わりますし、住民税算出の際にも申告をしていないために住民税が高額になってしまうこともあるでしょう。
事業資金の借り入れができない
フリーランスとして個人事業の拡大を図るために銀行からの借入れをする際は、税務署が発行する申告書や市町村が発行する納税証明書が必要になありますが、申告しなくてはどちらも発行できず借入れはできません。
所得税が発生しない場合も確定申告さえしておけば税務署や市町村が所得を把握し、「所得が0円」であっても証明書の発行が可能になるのは大きなメリットといえるでしょう。

フリーランスの確定申告は「青色申告」と「白色申告」の2種類

フリーランスの確定申告は大きく分けて「青色申告」と「白色申告」の2種類ですが、手続き方法や届け出の内容が異なるのでそれぞれのメリットデメリットも含めて詳しく見ていきましょう。

青色申告は節税対策になる

青色申告は複式簿記にて帳簿をつけることが義務付けられており、それを元に「青色申告決算書」を作成する必要があります。

青色申告のメリット
  • 正規の簿記による記帳であれば65万円、簡易簿記であれば10万円の特別控除が受けられる
  • 30万円未満の減価償却資産を一括で経費にできる
  • 同居家族に支払う給与を必要経費として申告できる
  • 赤字の場合3年間の繰り越しが認められる
青色申告のデメリット
  • 税務署へ事前に青色申告承認申請書の提出が必要
  • 複式簿記での帳簿づけが義務付けられている
青色申告は白色申告よりも受けられる特典が多く節税効果がありますが、税務署へ事前に青色申告承認申請書の提出が必要で3月15日までに申請しなくては白色申告で提出することになります。

白色申告は帳簿づけが簡単

白色申告は事前に申告する必要がなく帳簿づけが簡単なので、フリーランスになって初めての確定申告に選ばれやすい方法です。

白色申告のメリット
  • 税務署への事前申請の必要がない
  • 帳簿づけが簡単
  • 確定申告時の書類が比較的少ない
白色申告のデメリット
  • 青色申告で受けられる控除などの特典がない
簡単な帳簿で作成できるのはメリットといえますが、節税にならない点は大きなデメリットとなるでしょう。

日々の帳簿管理のポイントと確定申告に便利な手段とは

青色申告と白色申告のどちらの方法を選ぶにせよ日々の収支を帳簿で管理することになるので、確定申告を意識した事前準備のポイントをチェックしていきましょう。

領収書はきちんと保管
フリーランスとして働く場合、業務するために支払ったお金を必要経費として申告できるので領収書などはきちんと保管しておきましょう。
光熱費や交通費なども経費として申告可能
自宅で仕事をする人が家賃や光熱費を申告する場合は、仕事に使っている面積や時間から算出します。
会計ソフトを使った帳簿づけが便利
日々の収支を帳簿につけるのは手間と時間がかかるイメージがありますが、会計ソフトを使えば簡単に帳簿づけができますし、確定申告の書類を作るのにも便利です。
帳簿管理や確定申告を税理士へ依頼することも可能
確定申告を税理士へ依頼することもできますし、帳簿管理からまとめて依頼することも可能です。
日々の帳簿管理は面倒に思われがちですが、会計ソフトを使ってササッと入力しておけば確定申告の書類も手間なく作れるでしょう。

提出方法にも3つの手段がある。必要書類とその提出方法とは

確定申告は毎年だいたい2月16日から3月15日の間に必要書類を税務署に提出する必要があるので、提出期限に間に合うようにきちんと準備していきましょう。

確定申告で提出すべき書類とは

青色申告と白色申告では提出書類が異なるので、それぞれ必要な書類をご紹介していきます。

青色申告の提出書類
  • 確定申告書B
  • 青色申告決算書
  • 控除を受ける場合は添付する必要書類
  • 給与所得があった場合は源泉徴収票
白色申告の提出書類
  • 確定申告書B
  • 収支内訳書
  • 控除を受ける場合は添付する必要書類
  • 給与所得があった場合は源泉徴収票
確定申告書Bは税務署で受け取れますが、ダウンロードしたものを自身で印刷することも可能です。

確定申告の提出方法とは

確定申告書を作成し必要書類を集めたら税務署へ提出することになりますが、3つの手段の中から自分にとって便利な方法を選びましょう。

税務署へ直接持っていく
書類作成に不安がある場合は税務署窓口へ直接持っていき、質問しながら提出できますが、確定申告の期間は窓口の混雑が予想されるので時間に余裕を持って行きましょう。
税務署へ郵送する
直接提出の混雑を回避したい場合は税務署への郵送も可能です。申告書の控えに受領印の押印を希望する場合は申告書控えも切手を貼った返信用封筒と共に管轄の税務署へ郵送しましょう。
e-Taxで提出する
e-Taxは申告書を印刷することなくオンラインで提出する方法ですが、マイナンバーカードを読み取る機器を用意する必要があったり、もしくは税務署でID・パスワードを事前に発行しておく必要があります。
どの提出方法の場合もその年の提出期限を考慮して、時間に余裕を持って作成し提出するようにしましょう。

フリーランスの確定申告は計画的に帳簿管理することが大切

フリーランスは個人で税の申告や納税をしなくてはならないため、年に1度の確定申告を怠ってはいけません。
確定申告書の作成は面倒に思われがちですが、会計ソフトなど自分のやりやすい方法を見つけて日々の収支を計画的に帳簿づけしておくことがポイントです。
また、決算月である12月から提出期限の3月まで期間に、わからないことは国税庁のホームページで調べたり税務署へ問い合わせるなど早めに確認し余裕を持って提出できるようにしておきましょう。

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