自己啓発やライフハック等で『自分を大切にする』という言葉をよく聞きます。よく聞く言葉ではありますが、具体的な方法についてはあまり知られていません。自分を大切にするには、どうすればいいのでしょうか。
自分を大切にする方法はたくさんあります。その中には、簡単に、具体的に取り組む事ができる物もあるのです。
そこで、自分を大切にする方法、その中でも簡単で具体的な方法を解説していきます。
- ストレスを感じているが、原因が分からない
- 自分の心を定期的にメンテナンスする方法が知りたい
という方は、ぜひご覧下さい。
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「自分を大切にする」という言葉の、本当の意味を知ろう
そもそも、自分を大切にする、という事はいったいどういう事なのでしょうか。まずは本当に自分を大事にするという事はどういう事なのかについて解説していきます。
自分を大切にする事は、自分の意見を優先する事とは違う?
- 『自分を大切にする』と聞くと、
- 自分のやりたい事を優先する
- 他人の意見があっても、気にせず自分の意見を押し通す
といったイメージを持ってしまう人もいるかと思います。
実際、これを行う事で自分にとって都合のいい様に物事を動かしている人もいます。しかし、これは本当に身では自分を大切にしているとは言えません。
自分の事を常に優先し、意見を他人に押し付け続ける人を想像してみて下さい。そんな人と友達になりたいと思いますか?家族の様に、繋がりを切るのが難しい相手にそんな人がいたら、とても嫌な気持ちになりませんか?
自分の意見ややりたい事を優先し、周りに押し付け続けるという事は、自ら進んで周りの人に嫌われるように行動している事と一緒です。わざわざ自分が嫌われるようにふるまう事は、自分を大切にしているとは言えないのです。
自分を大切にするとは、自分を受け入れる事
では、本当の意味で自分を大切にするという事は、いったいどういう事なのでしょうか。
自分を大切にするには、自分という人間の事を知らなくてはなりません。ちょっと不思議に思えるような事ですが、これが出来ないと本当の意味で自分を大切にする、という事は出来ないのです。
自分という人間が、
- 何を好きか
- 何が嫌いか
- どんな事に不満があるのか
といった事を知らないと、
- 周りの人に自分を良く見せようとする心
- 必要以上に自分を責めてしまう心
- わがままな心
に邪魔をされて、
- 本当に自分がしたい事
- 本来なら自分がしなくてはならない事
が見えなくなってしまうのです。
自分を大切にするには、自分がどんな人間か知り、それを余計な気持ちを抜きにして認めなくてはいけません。自分の好きな所だけでなく、嫌いな部分も認め、それが今の自分だと認識する事が、自分を大切にする第一歩なのです。
自分を大切にする為の方法を知ろう!具体的な方法と、そこからできる対処法
自分を大切にするには、自分を知り、良い面も悪い面も認めてあげる必要があります。その為には、ある程度客観的な視点が必要です。次は自分を客観的に見つめ、自分を見つめ直す方法を解説していきます。
好き・嫌い・問題・不満のチェックリストを作る
自分を素直な視点で見つめるには、自分を客観的に、冷静に観察する必要があります。これは頭の中だけで考える方法では、上手くいきません。
自分を客観的に見つめ直すには、以下の4点を書き出してみるのが有効です。
- 自分の好きな物、好きな事
- 自分の嫌いな物、やりたくない事
- 現在、問題だと思える物事があるか(問題だと思える物事がある場合は、その内容)
- 不満を感じている事はあるか(無い場合はどの様な場面で感じた事があるか)
それぞれ、少しずつでいいので思い当たる物を書き出してみましょう。
この4点を書き出す事で、自然と
- 自分が好きな事や得意な事
- 自分が嫌いな事や苦手な事
- 自分がいま取り組まなくてはならない事
- イライラ等の嫌な感情を感じやすい場面
が分かります。
また、4つの項目を見ると、偏りが生まれている場合もあります。
偏りが生まれている場合、その偏りからも自分の状態が分かるようになります。
- 好きな物事が多い → 心の余裕を作る物や、ストレス解消に役立てられる物が多い
- 嫌いな物事が多い → 自分の心を守る為に気を付けた方がいい項目が多い
- 問題がたくさんある → それぞれの問題の共通点を調べると、問題の根本が分かる
- 不満がたくさんある → 不満を感じる原因を調べると、不満の根本が分かる
どれが多くても自分を知り、認めるヒントとなります。まずは悩んだり落ち込んだりせず、冷静に観察してみましょう。
いらない我慢や無理をしていないかチェック
自分の事を書き出してみると、書きだした内容によって自分をチェックできます。特に、問題や不満が多い場合、それらの内容をチェックすると、それぞれの内容に共通点が生まれている事もあります。
良くある例だと、
- 周りの人に対する不満が多い → 自分の意見を伝えず、我慢している
- 自分ばかり損をしているように思える → 他人によく見られようと無理をしている
- 特定の人と上手くいっていない → 自分か相手に何か問題点がある
等があります。
問題や不満を生み出している原因に、何らかの我慢や無理をしていて、それがいつの間にか負担となっていた、というものがあります。
我慢や無理がいつの間にか負担となっていた、というのは、多くの人が陥ってしまう状態です。まずはこの状態になっていないかだけでも、チェックしてみましょう。
やりたくない事は程々にやめていこう
問題や不満が多い場合、本当はやりたくないのに、嫌いな物事をやっている、というケースもあります。これがいらない我慢や無理を生んで、問題や不満を複雑化している事も多いです。
この様な場合、いきなり嫌な事をやめたり、問題や不満を改善しようとしたりすると、かえって自分に負担をかけてしまいます。まずはチェックした内容の中から、簡単にやめられそうな事から、少しずつ辞める事から始めていきましょう。
周りの人への感謝も忘れずに
チェックした内容を見ると、自分の問題点や不満以外にも見えてくる事があります。それは、周りの人達です。
- 周りの人達のお陰で出来ている事があった
- 周りの人達に助けてもらった経験があった
- 自分に良い感情をもたらしてくれる人がいる
といった事に気が付く事もできます。
こうした、周りの人達の助力や、良い感情に気が付いた場合は、その人達に感謝の気持ちを伝えてみましょう。ただ「いつもありがとう」と伝えるだけでいいのです。伝える方法は、直接言ってもいいですし、ラインやメールでも構いません。
感謝の気持ちを伝えると、伝えられた人はもちろん、自分も良い気分になる事ができます。感謝を伝えるという行為は、自分と、自分を支えてくれる人達を大切にできる行為の一つなのです。
「自分を大切にする」とは、素直な自分の気持ちを認める事
自分を大切にするという事は、自分の感情に振り回されるままに行動するという訳ではありません。自分の気持ちを素直に認め、そこから行動を起こす事なのです。
自分を大切にしたい、嫌な感情や状況から抜け出したいと思っている人は、まずは自分の気持ちを知る事から始めてみて下さい。