上司が特定の人だけをえこひいきしていると感じると、どうにもやる気が出ませんよね。
なぜ上司はえこひいきをするのか、なぜ自分のがんばりは評価されないのか。そんなことを考えていると、悶々としてしまうのではないでしょうか。
しかし、上司には上司の理由があるかもしれません。
なぜえこひいきする上司がいるのか、もし自分が評価されていないと感じたらどうすればいいのか、その対処法について考えてみたいと思います。
Contents
えこひいきをする上司とは?どのようなことを「えこひいき」というのか
そもそもえこいひいきとはどのような行動を指すのか、えこひいきをする上司とはどのような人を指すのでしょうか。
特定の人にだけ評価を高くつける
えこひいきといえば、子供の頃にも経験をしたことがあるかもしれないですね。
先生が○○ちゃんばっかり褒めるとか。それと同じです。
特定の、自分が気に入った人にだけ高い評価をつけるというのがわかりやすいえこひいきですね。
学校の成績は個人のものだからいいですが、仕事の評価はお給料や昇進に直結するので困ります。
露骨に態度が違う
例えば、上司が隣の彼女には笑顔で接するのに、私には仏頂面。明らかに態度が違うというのは非常に不愉快ですね。
若くて可愛い女性社員が入ってくるとあからさまにそのような態度をする男性上司には困ったものです。
最近では逆もあるようですね。
女性の上司が若い男性社員だけに優しくするなどして、女性社員のひんしゅくを買っているというのはえこひいきをしていると思われているからです。
仕事の振り分けに差が出る
仕事は通常担当割があると思いますが、上司が振り分ける場合に差が出ることがあります。
例えば
- 早く帰れるように簡単な仕事だけ振る
- 評価が高くなる重要な仕事を優先的に振る
など、バランスを欠いた仕事の振り方はえこひいきと思われても仕方がありません。
ある意味、職権乱用ですね。
ミスをしても怒られない
私は細かいことまであれこれ指摘されるのに、可愛がられているあの子はミスをしても怒られない。
それもえこひいきの一つです。
- 遅刻をしても怒られない
- 指示されたことをやっていないのに怒られない
こんなことが重なると、周りはやる気をなくしてしまいますね。
負けるな。上司がえこひいきする時の正しい対処法
えこひいきは腹が立ちますが、これはまともに戦ってはいけない問題です。
仕事でえこひいきをするような人に文句を言っても始まらないですし、女のヒステリーだと思われるだけです。
自分のためになる対応は何か?と考えて行動しましょう。
仕事に集中しよう
会社は仕事をするところ。そして、結果を出していくところ。
自分にそう言い聞かせてください。その上司が一生上司なわけではありません。
「今日私は何をすべきか」ということだけを考えましょう。
目に見える結果にこだわろう
仕事で結果を出して、上司がえこひいきのしようがない状況を作りましょう。
数字として現れる結果、目に見えて分かる結果にこだわってみます。
それでもえこひいきをするならば、損をするのは上司です。
周りとの人間関係を良好に保つ
上司がいくらえこひいきをしても、それが不当なことだと周りの人がわかってくれていたら少しは気持ちがおさまると思います。
だから、周りの人との関係は良好に保つことを心がけてください。
何か不当な扱いを受けた時に、周りが味方になってくれるかもしれません。それなら安心ですよね。
ただ気をつけて欲しいのは、周りを味方につけようとして上司の悪口を言ってはいけないということです。
相手にしない
私は相手にしないのが一番の方法だと思っています。
私自身もえこひいきにあったことがあります。しかし、見方を変えれば私にも至らない点があったのかも知れません。
いくら腹を立てたところで、人を変えることは出来ません。
上司のえこひいきが消えないのなら、気にしないのが一番です。
信頼を得る努力をする
もしかしたら、えこひいきだと思っているのは自分だけで、上司との信頼関係が築けていないところに問題があるのかもしれません。
ここは一歩引いて、まずは上司から信頼してもらうということも考えてみてください。
- 自分の仕事のやり方はこれで良かったのだろうか
- 上司の先回りをして、積極的に動けていただろうか
- 建設的な意見を出せていただろうか
と、自分の仕事のやり方を振り返ってみることも大事かもしれません。
ですから、自分から積極的に動いてみてください。
- この件で少し悩んでいるのですが、以前このような事例がなかったでしょうか
- 先日頼まれた資料がうまく出来ないのですが、アドバイスをいただけないでしょうか
など、「ほうれんそう」を欠かさずにすることです。
相談する、困った時は頼る、ということをこまめにすると、むしろあなたの味方になってくれるかもしれないですよ。
ひいきされている人とは仲が悪くならないようにする
えこひいきされている人に、「ちょっと可愛いからって媚び売ってイヤよね」なんて悪口を言ってはいけないですよ。
上司が一方的にえこひいきしているだけで、されている人には何ら責任がないことが多いもの。
ですから、えこひいきされている人とは仲が悪くならないようにしてください。
本人に意見を言ってみる
もしもあまりにあからさまなえこひいきで、周りの人達がやる気をなくしてしまっている、という時は、本人に直接話をしてみるという方法もあります。
- 彼女は毎日5分遅刻をしていますがなぜ注意をされないのでしょうか。
- 彼女ばかり楽な仕事で、周りはみんな残業しています。仕事の割り振りがアンバランスなのではないでしょうか。
その時は、はっきりとわかる証拠を提示することです。
味方になる上司を見つける
どうしてもこの人とは仕事のやり方が合わない、ということはよくあることです。
上司も人間、お互い歩み寄りが出来ない部分もありますよね。
そんな時は、別の上司を味方に付けることです。
自分が頑張っていることを理解し、認めてくれるような上司です。
上司の上司に相談する
あからさまなえこひいきがされていて、本人に言ってみても改善されない、チーム全体の業績が悪化しているというようなこともあるかもしれません。
そんな時は、上司の上司に相談しましょう。
一番いいのは、業績の悪化などを数字で示すことでしょう。
女性が感情的になって上司の文句を言っていると思われないように、具体的にわかる数字を使って説明してみてください。
部署の異動を申し出る
我慢できないが、わざわざ本人に言うのも面倒だ。そう思う人もいるでしょう。
もし異動が簡単にできるような会社であれば、違う部署への異動を申し出てみましょう。
えこひいきされやすい人とされにくい人がいる
えこひいきをされないからといって、あなたが仕事をちゃんとしていないわけではないし、もちろん人間性に問題があるわけではありません。
しかしながら、世の中にはえこひいきされやすいタイプとそうでないタイプがあるのです。
えこひいきされやすい人
えこひいきされやすい人というのは、良くも悪くも人の懐にすんなりと入り込むのが得意な人です。
コミュニケーション能力が高く、上司が望んでいることというのがわかるから、うまく立ち回ることが出来るんですね。
上司というのは意外と孤独なもので、仕事で悩みがあってもそれを打ち明ける相手がいなかったりします。
上司も人間ですから、自分のために動いてくれる部下を大事にしたくなるんです。
えこひいきされにくい人
仕事はちゃんとしているし、出来るんだけど、どこか「壁」を感じる人。
いつも正しい意見を出してくるんだけど・・・何だか扱いにくい。
上司がそう感じてしまう人は、なかなかえこひいきされる側にはならないんですね。
波長が合わないといってしまえばそれまでなんですが。
思ってもいないことに賛同できないという人、建前で喋れない人はえこひいきされにくいかもしれません。
上司も人間だから仕方ない
仕事の結果やどうやって頑張っているかだけを見て、冷静に部下を評価できる上司の方が少ないかもしれないです。
上司も人間なので不完全。えこひいきするつもりはないのに結果としてそうなってしまっているだけかもしれません。
やっぱり人の好き嫌いはありますよね。
反面教師にすれば良い
どうすることがえこひいきなのか、えこひいきをするとどれほど部下はやる気をなくすのか。
身をもって知ったあなたなら、それと同じことをしないはずです。
いつか自分が人の上に立ったなら絶対にそんなことはしない。その思いは、きっとあなたのためになります。
自分が過剰に反応していないかも冷静に考える
えこひいきされていると思い出すと、何でもかんでもそう思えてきてしまいます。
だからこそ、こんな時は冷静になることが大事です。
過剰に反応してもいいことは一つもないので、自分だけの思い込みではないか?と一度よく考えてみてください。
あなたが悪いといっているわけではありません。
平等は難しい。何に対して平等を求めるのかを考えることも大事
部下は「平等」ということをよく口にしますが、仕事の平等は実はとても難しいことなのです。
これは人の上に立つようになるとわかります。
仕事量の平等は難しい
残業が多くて帰る時間が遅くなってしまうのは、仕事のスピードが遅いからかもしれません。
同じと思う分量の仕事を渡しても、みんなが同じ時間に終わらせられるわけではないのです。
また、仕事の難易度も測ることが難しいです。
Aさんにとっては簡単な仕事でも、Bさんにとっては難しいということがあります。
だからこそ、「自分が求めている平等とは何か」を考える必要があると思います。
例えば、女性だからといって簡単な仕事しか与えられない、考える仕事が与えられずにコピーとお茶汲みばっかり、なんてのは平等ではないですね。
また、「これだけがんばってるのに!」と自分本位で評価を求めるのもまた違うと思います。
えこひいき云々という前に、本当に自分が求められている仕事の結果を出しているのか、ということを考えてみることも必要かもしれません。
部下に合わせて態度を変える上司もいる
褒められて伸びるタイプの人もいれば、厳しい指導で伸びる人もいます。
部下にも色々な性格がありますから、同じ指導法では伸びないんです。
それが部下に伝わっていないことで「えこひいき」だと思われてしまうわけですが、もしも指導の仕方が納得いかないなら、上司に直接聞いてみたらいいと思います。
- 失敗しても褒める方がいい人には褒めてやる気を出させている
- 厳しい指導で伸びる人には、褒めるよりも何がいけなかったのかを考えさせている
というような、指導法の違いがあるのかもしれません。
えこひいきをする上司がずっといるわけではない。もっと先を見据えて
上司と一生その会社で一緒に仕事をするわけではありません。
いつかどちらかが異動したりやめたりするわけですから、あんまり気にしないでもっと先を見た方がいいと思います。
私も国家公務員をしていた時には「あと1年我慢すれば異動だ」と自分に言い聞かせていました。
その後に転職した会社では、合わない上司のおかげで「色々知識をつけて早く独立しよう」という気になりましたから、イヤな上司が人生を変えるきっかけになるってこともあります。
だから、あまりえこひいきをする上司に心をとらわれず、自分の人生のもっと先を考えましょう。