お料理や掃除に大活躍の「重曹」。お洗濯にも使えることをご存知ですか?
そこで今回は、重曹で洗濯をしてみたい人のために、使い方や注意点、メリットデメリットなどをご紹介したいと思います。
Contents
お洗濯での重曹の使い方は、多種多様な5パターン!
ひとことに重曹で洗濯といっても、使用目的や素材によって使い方は変わってきます。以下に主なものをまとめたので、参考にしてくださいね。
石鹸に混ぜて洗濯機に入れるだけ!重曹の基本的な使い方
重曹で洗濯する一番オーソドックスな方法は、粉石鹸や液体石鹸に混ぜて、洗濯機に入れる方法です。
標準使用量の半分を粉石鹸か液体石鹸にし(合成洗剤はNG)、残りを重曹にして、通常通り洗濯します。重曹を使うことで、石鹸だけで洗濯した時よりも、洗浄力が高くなると言われています。
ただし重曹は粉末なので、冷たい水だと溶け残るおそれがあります。お風呂の残り湯など、ぬるま湯を使って洗濯するようにすると、効率的に汚れを落とすことができますよ。
洗剤を使いたくない人に!重曹をメインにした洗濯方法
アレルギーや敏感肌で、石鹸や洗剤を使いたくない人は、重曹と過炭酸ソーダ、クエン酸のみを使った洗濯方法もあります。
- 洗濯機に重曹大さじ2、過炭酸ソーダ大さじ1を入れ、柔軟剤ポケットに小さじ1のクエン酸を入れます。
- 30~40度のぬるま湯を規定量入れ、通常通り洗濯します。
シルクやウールでも、重曹を使えば自分で洗濯できる!
シルクやウールなどのデリケートな繊維は、自分で洗濯すると劣化したり縮んだりしそうで、ちょっと怖いですよね。
シルクやウールはアルカリ性に弱い繊維のため、通常の合成洗剤では劣化してしまうのですが、重曹はごく弱いアルカリ性なので、デリケートな素材でも洗濯することができます。
- 大きめのたらいに30~40度のぬるま湯を張り、重曹を大さじ1杯入れます。
- たらいの中で衣類を優しく2~3回押し洗いした後、20~30分程度つけ置きします。
- 再度押し洗いをし、洗濯機で1回すすぎます。
- たらいに水300ccとクエン酸1つまみを入れて衣類を浸し、手絞りやタオルで包むなどして軽く脱水します。
しつこい汚れの部分洗いや、シミ抜きにも重曹が便利!
ジュースやワイン、醤油のシミやワイシャツの黒ずみ、黄ばみなど、普通に洗濯しただけでは落ちにくい部分汚れも、重曹を使えばすっきり綺麗に落とすことができます。
部分汚れやシミは、重曹ペーストや重曹スプレーで洗うことをおすすめします。以下に洗い方をご紹介しましょう。
- 重曹ペーストを使った洗い方
- 汚れの気になる部分に重曹を直接振りかけ、水を少量含ませながらペースト状にして、揉み洗いをします。汚れがある程度落ちたら、水かお湯で重曹を流し、仕上げに中性洗剤で洗ってください。
- 重曹スプレーを使った洗い方
- スプレーボトルに水かお湯を入れ、中性洗剤少量、漂白剤小さじ3、重曹小さじ1を加えます。汚れが気になる部分にスプレーし、軽く歯ブラシで叩くと、水溶性のシミで時間が経っていないものであれば、綺麗に落とすことができます。
カビが気になる洗濯槽の掃除にも、重曹が大活躍!
洗濯槽も長く使っていると、汚れたりカビが発生したりします。ひどくなると、汚れが洗濯物に付着してしまうことも。そうならないためには、こまめな洗濯槽の掃除が欠かせませんが、ここでも重曹が活躍してくれます。
重曹を使った洗濯槽の掃除方法は以下の通りです。
- 洗濯機に最高位まで水を入れる。汚れ落ちの効率を上げたいなら、30~40度のぬるま湯を使うことをおすすめします。
- たまった水に重曹を200㏄入れます。
- 洗濯機を「洗い」で通常運転させ、脱水はせずに5~6時間つけ置き洗いします。
- 浮いてきた汚れを網などですくってから脱水します。
- 新しい水を張り、汚れが浮いてきたら網ですくって脱水という動作を数度繰り返します。汚れが浮かなくなったら終了です。
身体に優しくて、さらにエコ!重曹洗濯のメリットとは?
重曹を使った洗濯は少し面倒ではありますが、その分メリットもたくさんあります。以下に主なものをまとめました。
身体に優しいので、アレルギー体質の人も安心!
やはり一番は、界面活性剤や増白剤を使っていないので、身体に優しいことでしょう。重曹は料理にも使われる成分で無害です。合成洗剤だと肌にトラブルが起こる敏感肌やアレルギー体質の人も、安心して使うことができます。
すすぎが1回で済むので、節水できてエコ!
重曹は泡立たないため、すすぎを1回で済ませることができます。その分節水ができ、お財布に優しい嬉しい効果があります。
消臭効果や殺菌効果で、嫌な臭いがほとんどしない
重曹は弱アルカリ性のため、皮脂汚れなど酸性の汚れを分解してくれます。そのため、靴下やTシャツ、Yシャツなど、汗や皮脂の臭いが気になる衣類の消臭にも、絶大な効果を発揮します。
重曹で洗濯をする際に、気を付けたいこと4つ
重曹には様々なメリットがある反面、洗濯専用に作られた洗剤ではないため、綺麗に洗濯を仕上げるためには、気を付けた方がよいポイントもあります。以下にまとめましたので参考にしてくださいね。
洗濯に使うなら、食用より工業用がおすすめ!
重曹は食用と工業用の2種類がありますが、洗濯に使うなら、キメの粗い工業用のものが適しています。
麻など天然繊維の洗濯に使うと、変色することがある
重曹はシルクやウールなどを洗濯することができますが、同じ天然繊維でも麻やい草などの素材は、変色するおそれがあるため、重曹の洗濯には適していません。
保管方法や保管場所には注意!湿気が多いと固まることも
重曹は湿気を吸うと、粉末が固まってしまう場合があります。流しや洗面台の下など、湿気の多い場所は避け、蓋ができる密閉容器で保管することをおすすめします。
水が冷たかったり、使いすぎると粉が残る場合がある
重曹は粉末のため、洗濯する水の温度が低いと粉が溶け残るおそれがあります。
重曹を洗濯に使う際は、できればぬるま湯を使用し、必要量より多めに入れすぎないよう気をつけましょう。
重曹を使った洗濯で、身体に優しく、汚れもすっきり!
いかがでしたか?ひとことに洗濯といっても、衣類の洗濯だけでなく、シミ抜きや柔軟剤、洗濯槽洗いにも使えるなんて、本当に重曹ってマルチなすぐれものですね。
重曹は安価で手に入りますし、洗濯だけでなく、掃除にも使えます。この機会に一家にひとつ常備しておくのもいいかもしれませんね。