日本は遅れている!?海外の就活の流れや日本の就活との違い


就職活動というと、国内で行うものと思っている人が多いのではないでしょうか?

ここ数年、グローバル化や日本企業の海外進出で海外赴任が増えています。

将来的に海外で働きたいけれどその方法が分からず、一旦日本の企業に就職してから海外赴任をするという人もいますが、直接海外で就活をした方が早いのではないか?と考える就活生も増えています。

しかし、日本の就活が海外での就活に活かせるかというとそうとは限りません。海外には海外の就活方法やパターンというものがあります。

海外で就活をする際はどういう点に注意をしなくてはいけないのか、また日本の就活とはどこが違うのかについて紹介します。


国内だけじゃない!海外で就活をしたい人が増えている

就活というと国内だけで行うものというイメージがありますが、実際に就活生に「海外で就活したいですか?」とアンケートを取ると、30%近い人が「海外で就活をしてみたい」と答えています。

まだ国内での就活の方が安心できるという人もいますが、将来的に海外赴任を考えている人は最初から海外で就活をした方が早いのでは?と海外での就活も視野に入れているようです。

海外での就活をするには、日本と海外の違いが分からないと失敗してしまう可能性もあるので、まずはどこが違うのかをチェックするようにしましょう。

日本と海外の就活の違いその1.新卒一括採用は海外では通用しない

日本の就活の場合、3月に大学等を卒業する予定の学生が一斉に就職活動をして4月から新入社員として会社に入ってくる「新卒一括採用」が主流となっています。

日本では「新卒」という言葉がブランド化していて、就職浪人をしている人よりも新卒者の方が就職が決まりやすかったり、新卒者のみを募集する企業も未だにあります。

日本では当たり前の就活の1つですが、海外ではこのシステムはなく新卒だからと優遇されることはありません。

また、新卒一括採用と同じように日本独特の雇用形態があります。

  • 年功序列制度
  • 終身雇用制度

上記の2つも海外ではないシステムです。

新卒一括採用をしていない海外では、どのような採用方法を取っているのでしょうか。

アメリカは新卒ではなく即戦力の人を重要視する

アメリカの場合、大学生は在学中に就職活動はしません。基本的には卒業した後の就職活動になります。

アメリカの場合、就活期間というものはないため、1年中募集をかけている状態です。そのため、応募も1年中いつでもできるようになっています。

アメリカは新卒者を優遇するのではなく、即戦力になる人を最優先にするため「新卒だから有利」というシステムはありません。

企業は即戦力になる人を必要とするため、技術や資格が必要になることもあります。

また、アメリカではインターンシップに参加していないと行きたい企業に応募ができない場合もあります。

インターンシップでは実際に企業で働いて経験を積むことができますが、ここで対応力、即戦力になるのかを企業が見極めています。

香港では「新卒」がマイナスイメージに繋がることもある

日本では新卒が優遇されていますが、香港の場合は新卒がマイナスイメージに繋がることもあります。

新卒というと、仕事に対する能力や社会経験がないということで即戦力として使えないというイメージがあるからです。

新卒者や社会経験がない人は何が必要になるかというと技術です。就職してすぐに使える技術を持っていると即戦力として採用されます。

ベトナムは卒業後に就職活動が始まるのが基本

ベトナムの場合、学生は勉強をするものということから卒業後に就職活動が始まります。

ベトナムはここ数年、外資系企業が数多く参入しているため就職活動もかなりの競争率となっています。

そこで注目されるのが英語力です。外資系企業は英語でのやり取りができないと勤めることができません。

英語力がないとマイナスイメージになり、外資系企業での就職はかなり不利になります。

そのため、学生時代に英語のスキルをしっかりと身に付ける学生が増えています。

スペインは卒業予定の就活生は問題外として扱う

日本の就活を考えると、卒業が決まっているわけでもないのに就職先を探しているのって本来おかしな話だと思いませんか?

就職先が決まっても、卒業できなかったらどうするのか考えたことがなかったのですが、そういう人も少なからずいると思います。

スペインでは卒業予定の就活生を入社させようという考えは全くありません。

  • 本当に卒業できるか保証がない
  • 学生は学業に専念するのが当たり前
  • 学生は即戦力になる技能や技術があるか分からない

上記のようなことが理由で、新卒だからといって就職が有利に働くわけではありません。

スペインの場合は、しっかりと勉強した後に仕事に必要な資格を取得したり、さらに専門的な知識をつけるために専門学校のようなところへ通うという人も少なくはありません。

日本と海外の就活の違いその2.履歴書の記載内容が全く違う

日本で就活をする際、必要なのが履歴書です。学校指定のものを購入したり、文具店で購入して履歴を記載します。

日本の履歴書は次のようなものが項目に入っています。

  • 住所、電話番号
  • 氏名
  • 生年月日、年齢
  • 性別
  • 学歴や職歴
  • 志望動機
  • 持っている資格
  • 自己PR

このような項目と共に、就活用の写真を貼って提出します。

資格や志望動機、学歴は分かりますが、生年月日や性別といったものまで記載するのが日本の履歴書ぐらいです。

アメリカの場合、履歴書というものはありません。似たようなものにレジュメというものがあります。

レジュメは市販されているのではなく、自分でパソコンを使って作成します。そこには次のようなものを記載していきます。

  • 住所
  • 氏名
  • 連絡先(電話番号、メールアドレス)
  • 志望動機(簡単に)
  • 簡単な学歴
  • 持っている資格と自己PRを簡単にまとめて記載

項目を見ると似たような感じですが、いくつか違うところがあります。それは、生年月日や性別の記載が不要なところです。そして写真もいりません。

学歴も日本の場合は古いものから書いていきますが、レジュメは新しいものから記載して遡っていく形になります。

また、アメリカにはレジュメ以外にカバーレターというものの提出が必要となります。

カバーレターとは、日本でいうところの送付状などと同じものになります。レジュメに書けなかったものを追記するものです。

日本と海外の就活の違いその3.海外はインターン参加が就職活動になる

日本の場合、自分が働きたい企業に履歴書を送り面接を受け内定をもらいます。

そのため、実際にどういう仕事をしているのかの体験は、入社してからじゃないと分からないこともたくさんあります。

入社する時、日本は試用期間を設けている企業が多くあります。その期間で仕事を覚えて辞めていくという人も実際にいます。

海外の場合、まず試用期間というものがありません。それは、即戦力になる人しか採用しないため試用期間が必要ないからです。

海外の場合、就職活動というものもありません。企業のインターンに参加することが就活に当てはまります。

このインターンは自分のスキルが仕事に活かせるかを試すだけではなく、実際に社員と同じ仕事をして即戦力になりそうな人を企業が見定めていきます。

インターンの時に結果を残した場合、即戦力としてスカウトをされることもあるため、しっかりと準備をしてインターンに参加する人も少なくありません。

日本と海外の就活の違いその4.雇用制度が違うため企業選びにも違いが出る

就活をする時、定年まで安心して働ける企業を選ぶという人も多いと思います。

日本には年功序列制度や終身雇用制度があるため、業績が安定している会社であれば定年まで働くこともできます。

海外の場合、年功序列制度や終身雇用制度はありません。そのため、長期で安定して働ける企業だからという理由で就職先を決める人はいません。

また海外の場合は年齢関係なく実力主義なので、若くても技術を持っていえば給与は高くなります。

そのため自分の実力やスキルを十分に発揮できる企業で働く人がほとんどです。

日本と海外の就活の違いその5.人脈やコネが重要なポイントになる

日本の場合、就活で人脈やコネを使うとあまり良い印象を与えません。しかし海外では人脈やコネはとても重要なポイントです。

海外の場合、紹介者が有名だったり人脈の中に企業にとって必要な人がいればスキルの1つになります。

人脈やコネがスキルになることを知っているため、インターンの時に社員の人とコミュニケーションを取ったり、人脈を広げるためにボランティアに参加する学生もいます。

海外で働きたい人必見!海外の就活で求められているもの

就活をしている人の中には、海外で働きたいという人も増えています。

しかし、海外の就活ではどういうものを求められているのかが詳しく分からないところもあります。

海外で就活を考えている人は、海外の企業が求めているものをまずは把握しておく必要があります。

その1.入社後すぐに働ける即戦力

海外では日本のような試用期間はありません。そのため、入社後すぐに働いてくれる即戦力の人を求めています。

また日本は働きながら仕事を覚えていくことが多く、試用期間が終わっても先輩たちと同じようにバリバリと働くということはあまりありません。

簡単に言うと、働きながら学べるのが日本の企業です。

しかし海外の場合は、働きながら学ぶということはなく、働くために必要な技術は前もって身につけておく必要があります。

即戦力として働く技術がなければ応募すらできないこともあります。

その2.実績経験とスキル

日本の場合、大学で学んでいたものとは違う職種の企業で働く人も多いため、違和感はありませんが、海外の場合は大学で学んだものを仕事に活かすのが普通です。

そのため、大学の成績や取得した資格はとても重要になります。

企業によっては点数が低かったり資格を持っていないと応募すらできないということもあります。

また、日本の場合は夏休みになると遊んで過ごす人が多いですが、海外はそうはいきません。

夏休みや長期の休暇があるとインターンシップに参加して社員と同じ仕事を体験して実績経験に繋げます。

実績経験は重要で、海外ではアルバイトでも実績経験がないと採用してくれないこともあります。

インターンシップに積極的に参加して実績経験を積むのも大事ですし、その他にボランティアに参加して行動力をつけることも大事です。

「実績内から仕事できないし」と何も行動をしない人は海外では雇ってくれません。

日本が基準ではない!日本と海外の企業の違い

海外で働こうと思っている人が、日本の企業と同じものを求めて就活をすると失敗してしまいます。

日本と海外の企業では仕事に対する取り組み方が全く違います。そのため、日本の就活の気持ちで行くと何もできないまま終わってしまいます。

まず日本企業と海外企業の1番の違いは研修制度です。

上記でも何度か紹介しましたが、海外では即戦力として働ける人しか雇わないため研修自体必要ありません。

日本の場合、研修で仕事の内容を覚えていきますが、これは日本に「終身雇用制度」「年功序列制度」があるため成立しているものです。

海外の場合、もっと自分のスキルを活かせる企業があると感じると転職するという人が多いので企業がわざわざ研修をして技術力をアップさせることはしません。

また、海外の場合は大学で学んだことと全く関係のない企業に就職する人はほとんどいません。そのため、企業は大学で何を学んだのかをチェックしています。

レジュメを送った際、企業の仕事と全く関係のない学部や学科だったりすると「どうしてこの会社を選んだのか分からない」と門前払いをくらうこともあります。

簡単にできる?海外で就活するための方法

将来的に海外も視野に入れた仕事をしたいから、海外で就活を考えているという学生もいると思います。

就活したいけれど、日本と同じような就活はしていないので海外ではどんな就職活動をしているかを把握しておくことが必要です。

海外で就職したい場合は、キャリアイベントに参加をする必要があります。

これは日本の大学に通っている人もそうですが、留学中の人も同じです。

キャリアイベントはアメリカだけではなくイギリスなどでも行われていて、海外の大手企業や日系企業など様々な企業が参加しています。

また、日本企業が留学生のために行うキャリアイベントもあるので、自分で「どこでどんな企業が参加しているキャリアイベントが開催されるのか」をチェックしておかなくてはいけません。

キャリアイベントによっては、事前予約が必要なものもあります。特に人気の企業は多くの学生が来るので、入場規制がかかることもあります。

事前予約をしていけば入場規制にかかることもなく入れるので、このような情報もチェックしておきましょう。

キャリアイベントに参加する時は、日本の就活と同じようにスーツ着用が無難です。

海外での就職が難しい?日本人が海外で働くのが不利と言われる理由

海外で就活をすることはできますが、それが就職に繋がるかと言うと全ての人がそういうわけではありません。

日本人が海外で就職するのは不利だとよく言いますが、何故そう言われているのでしょうか。

その1.英語力は必要最低限持っていないと働けない

海外の場合、日本の就活と違い就職活動をしている人が全て新卒者ではありません。

また、新卒者を優先的に採用する日本とは違うので、「新卒だから大丈夫」というのは通用しません。

そこに日本人が海外での就職で1番難しいと言われているのが英語力です。

「英会話をしているし日常会話は英語でできる」という人は多く、会話ができるくらいの英語力を持っていないと海外では通用しないと分かっているため、英会話を学んでいるという学生も増えています。

しかし、海外で就職する場合は英会話ができる程度の英語力は持っていて当たり前のスキルです。

海外で働くとなると、日常会話が英語でできるだけではなく仕事に関する専門用語も英語で話せないと仕事になりません。

また、英会話教室の先生や綺麗な英語を使ってくれる人とであれば会話ができても、ネイティブな英語は分からないという人もいます。

海外の人がみんな同じ発音の英語を使っているわけではないので、英語力はかなり重要になります。

また、近年は企業によっては中国語が必要なところもあります。

自分が希望している職種や企業がどういう言語を仕事で使っているのかを調べておきましょう。

その2.ビザの取得が難しい

海外で働くには、就労ビザが必要です。

就労ビザの取得は年々規制が厳しくなっていることもあり、取得が難しいと言われています。

海外で働く場合、企業や雇用主が就労ビザのスポンサーをしてくれます。

しかし、就労ビザの取得には弁護士を立てたり必要な書類を揃えなければいけなかったりとかなりのお金がかかります。

そのため、企業も即戦力で使える人や仕事に活かせるスキルを持っているかを見極めて採用します。

海外では新卒採用のシステムがなく社会経験がないと就職が難しいので、社会経験が気にならないくらいのスキルや資格を持っていないと厳しいです。

日本と海外の就活は全く違うので働きたい人は要注意

日本で就活するのもいいけど、海外で働きたいという人は海外での就活も考えなくてはいけません。

しかし、日本の就活の感覚で行くと全く違うので、思ったような就活はできません。

海外では何が必要で、どういうシステムで就活を行っているのかを知ってから海外での就活に繋げるようにしましょう。

また、将来的に海外で働きたいという人はしっかりとシステムを知らないと就職が決まらないまま日本でまた就活をしなくてはいけなくなる可能性も出てきます。

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