もしかしたら、この会社、潰れるんじゃない?と不安に思ったことがある人へ、潰れる会社にありがちな特徴をチェックしておきましょう。
私も前職で思わぬリストラにあいましたが、スタッフみんなが「この会社潰れるんじゃない?」と数ヶ月前から話していたところ、潰れる前に全員解雇されるという憂き目に遭ったのでした。
潰れる会社、潰れそうな会社にはそれを示すような特徴があります。それを事前に知っておけば、転職の対策などもとれますよね。
急に潰れて困らないように、また、私のように突然クビになったりしないようにしっかり対策してくださいね。
こんな会社は危ない!会社が潰れそうになっているときの特徴
潰れそうな会社には特徴があります。こんな会社は要注意。
もし自分の会社にこのような特徴があったら、次の仕事を考えておいた方がいいかもしれません。
恒例行事がなくなる
毎年行っていた恒例行事がどんどん削られていくのは、経費削減をしたいのと、そんな時間があったら働け!ということですね。
- 忘年会
- 社員旅行
など、社員に娯楽は必要ないと考えてなくしていく企業は危ないです。
税理士との打ち合わせが増える
会社の会計を税理士や会計士に任せているところが多いと思いますが、通常なら月末とか月初とか、打ち合わせをする時期は決まっていると思います。
その打ち合わせの回数が急に増えたというときは、会社の会計を見直して経費削減の相談などをしている可能性が高いですね。
管理職が増える
管理職になると「管理職手当」をつけている会社もあるので、給料が上がる!と勘違いしてしまいがちですが、そうでない場合も。
急に管理職が増えた、なんていうときは気をつけた方がいいでしょう。
景気がいいように見えてその逆。少しでも人件費を削るための対策である可能性が高いです。
大した計画も立てずに新規事業を始める
大した準備もしないで新規事業に次々手を出しているときは、とにかく一発あてないと!と焦っている状況なのかもしれません。
実際、私がいた会社でもそうでした。
新しくサービスを売り出すときは、それなりに広告期間も必要ですし、いきなりドン!とは売れません。
どうやって売っていくかという計画を立てないといけないのに、全くの思いつきで「来月からこれ売って」という状態でした。
当然売れるはずもなく、投資が無駄になる。投資分を回収できないうちにまた新しいサービスを作る、ということの繰り返しでしたので、経営はどんどん悪化していきました。
なりふり構わずに新規事業に手を出そうとする時はとても危険だと思います。
仕事量やノルマが増える
潰れそうなときは仕事がなくなると思われがちですが、急に仕事の量やノルマが増えるときも危険です。
何としてもこれを売らないと!という焦りの現れだからです。
繁忙期とは関係なく、急に仕事量が増えたときは注意が必要です。
優秀な人材や経理担当が辞めていく
これは結構大変な状況です。倒産が近いうちにやってくるかもしれません。
というのも、経理の人は会社の経営状態を詳細に把握しています。
また、その会社で優秀だと評価されている人が辞めていく場合も注意です。
優秀な人ですから、潰れる気配を察知して、そうなる前に早めに次の就職先を確保して辞めていっているのかもしれません。
このような人材が辞め始めたら、Xデーはそう遠くない可能性が高いです。
経費の削減が厳しくなる
お金がないときは、とりあえず削れるところから削っていこうとするものです。
もちろん無駄な経費は使ってはいけませんが、これまで以上に急に経費の削減にうるさくなるのは、会社が危ないからかもしれないですね。
- オフィス用品を100均でまかなう
- エアコンが壊れても修理しない
- レンタル用品を解約
など、今まであったものが使えなくなっていく状況はかなり経営状態が悪いことを示しています。
役員会議の回数が増える
最近、やたらと役員会議が多いんじゃない?と思ったら、それは倒産の前兆かもしれません。
定例的な会議以外に、やたらと役員が集まって話しているという状況はあまり歓迎できないですね。
この苦境をどうやって乗り切るか、ということを一生懸命話し合っているのかもしれません。
銀行がよく来る
担当の人の顔を知らなくても、銀行の人はいつでもきっちりした格好をしているので、見ればわかるかもしれないです。
銀行の人が頻繁に来るということは、資金繰りが悪化しているために、融資や返済について何度も話し合っているからかもしれません。
最近やたらと銀行の人が来るというのは良くない兆候です。
社長の外出が増える
大きな会社だとわからないと思いますが、小さな会社ならわかるでしょう。
- 社長がやたらと外出している
- 行き先はわからないけれど、社長が席をしょっちゅう外している
このような時は金策に走っているのかもしれません。
取引先への支払が遅れる
キャッシュが少なくなってくると、取引先に支払うお金も不安になってきますよね。
支払を先延ばしにしようとしているときは、資金繰りが悪化している可能性が大です。
例えば月末締め翌月末払いだったものを、翌々月払いに変更するなどです。
明確な理由もなく業者が変更になるときも注意が必要です。
主要な取引先が倒産する
自分の会社が頑張っていても、主要な取引先が倒産すると、そのあおりを受けて自社の経営が急激に悪化することは十分考えられます。
ですから、主要な取引先の動向にも注意を払う必要があるのです。
人員削減→補充なし
すぐに経費を削れる方法として、人員の削減があります。経営状態が悪いと、社員が辞めても補充がありません。補充できないからです。
人員不足の状態が慢性的に続いているなら、その会社はまずいと思った方がいいでしょう。
ボーナスが出なくなる
ボーナスは給料と違って会社が支払う義務のあるものではないので、利益が出たときだけのお楽しみ。元々ない会社も多いですしね。
- 毎年ちゃんと出ていたのに、だんだん額が減ってきた
- 今年はついに出なくなった
こんな時は要注意です。
給与や手当の減額
給与が減額されるというのは、かなり切羽詰まった状態だと考えていいでしょう。
理由もなく給料を減額することは違法ですが、平気でやる経営者もいます。
私がいた会社では、正社員で雇った若い子を、いきなり業務委託に変更する(当然給料も減額)というひどい事例がありました。
スタッフ全員が解雇されるという事件が起こる1ヶ月前のことだったので、かなり切羽詰まっていたのでしょう。
お給料がいきなり減らされたら、すぐにでも次の就職先を探した方がいいです。
給与の支払が遅れる
今月のお給料が支払われない。こんな時は近いうちに倒産する可能性が高いので、すぐにでも転職活動をしてください。
そのまま倒産すると、もらえるものももらえなくなってしまう可能性があります。
給料の支払いが遅れ始めたら、もう末期症状です。
会社が潰れそうだと不安になったらやっておくべきこと
もしかしたらこの会社潰れるかも。そう思ったら、早めに次の準備をしましょう。
「その日」は突然やってきます。ある日会社に行ったら潰れていて閉まっていた、なんてことも実際にはあるので、慌てないためにもしっかり準備をしておくことが必要です。
スキルアップを目指そう
次の転職に備えて、自分がアピールできるスキルを身につけておくことです。
手っ取り早いのは、今の仕事に関連した資格を取ることでしょう。
資格の難易度にもよりますが、半年〜1年くらいあれば十分勉強できると思います。
常にアンテナを張ろう
経済のニュースなどは普段あまり真剣に読んでいないかもしれませんが、社会の情勢を詳しく知っておくことも大切です。
また、取引先の情報など、あらゆる情報が入ってくるように、常にアンテナを張っておきましょう。
大きな出費は控えよう
万が一会社が突然倒産したら、困るのはカード払いにしているものだと思います。
特にボーナス払いですね。大きな買い物をしてしまっていると、支払が滞る可能性があります。
潰れる会社には理由がある。次は潰れない会社を探そう
潰れそうな会社に勤めたことも、突然クビになったことも、今ではいい勉強になったと思っています。
ビジネス、経営というのは本当に難しいものなのだなということがわかりましたし、利益の追求だけでは会社は大きくならないということもわかりました。フリーランスで仕事をする上でも、この時の経験はとても役に立っています。
とはいえ、会社員として仕事をするなら出来るだけ安定した会社で働きたいですよね。
潰れる会社は潰れるべくして潰れていると思います。今回ご紹介した特徴を踏まえ、堅実な経営をし、世の中に貢献できる会社を探してくださいね。