気付いたらお金が減っている、貯金が一向に増えない、お財布の中はレシートだらけ…。こんな人は、金遣いが荒い人。無駄遣いが多くて出費を抑えきれない人のことです。
金遣いが荒い人には面倒くさがりが多く、お金の出入りや使い方を詳しく把握していません。
この記事では、金遣いの荒い人に共通する特徴と、金遣いの荒さを改善する治し方について見ていきます。
いつの間にかお金が減っていると言う人は、自分の金遣いの荒さをセルフチェックですよ。
金遣いが荒い人にありがちな性格や言動、特徴
どうしてお金が溜まらないのか?それは金遣いが荒いから。ではどうして金遣いが荒いのか?…それは、こんな特徴が隠れているから。
面倒くさがりで手間を省きたがる
金遣いが荒い人を見て見ると、圧倒的に面倒くさがりが大多数を占めています。細かな手間を省きたがったり、「もうこれでいいや」と妥協したり…。
- 近所のコンビニで済まそうとするので高い物を買う
- 他の商品を探すのが面倒で適当に決めてしまう
- 自分で作れる物でも既製品を買ってしまう
- 無課金で頑張りたくないのでゲームに課金してしまう
便利な世の中ですから、大抵の面倒事はお金で解決できてしまいます。面倒くさがりはお金で手間を省こうとし、必要以上の出費をしてしまうのです。
ときには、ほんの1分の手間ですらお金で短縮しようとすることも…。「手間賃と思えば別に良いか」なんて思う人は要注意ですよ。
計画性がなく、先のことを考えない
金遣いが荒い人は、「お金を使ったらどうなるか?」という将来のことをほとんど考えません。計画性がないので、そのときさえ良ければ全て良し。
その場の楽しみを優先して、衝動買いをしたり外食を増やしたりするうちに、出費がかさんでいます。
ちなみに、これとは真逆で計画性のある人だと、「ここでお金を使ったら後で支払いに困るから…」と踏みとどまることができます。
- 友達の誘いにすぐ乗ってしまう
- 衝動買いをよくしてしまう
- 大切なことを先送りにしてしまう
こんな人は、金遣いが荒くなる一方。その時の感情や場の雰囲気にのまれやすい人ほど気を付けてください。
広告にすぐ目がいってしまう
新聞やチラシ、テレビCMだけではなく、最近はインターネット上にもたくさんの広告があります。アプリやネットの広告、しっかりスルーできていますか?
広告やCMにいちいち反応してしまう人は、人より物欲を感じやすい生活を送っています。
10個も広告を見れば、1つは「これ良いな」と思うものが見つかります。そんな「良いな」が増えて行けば、物欲リストが溢れかえり、収入が増える度に何かの購入を検討してしまいます…。
流行に敏感で新しいもの好き
どんなものにも流行の移り変わりはあって、新しい流行が生まれる度に、新しい物が出回ります。これらの流行に敏感な人は、周りよりも多くお金を使ってしまいがち。
流行の物に魅力を感じる人は、新しい物が出る度にお金を使い、永遠に出費が止まりません。
1度買ったものを最後まで使い切ることなく、他の物に手をだし、またそれを使いきる前に新しい物を…の繰り返し。流行に左右されやすいので、流行の内容によっては、必要以上に大きな出費をすることもあるでしょう。
お金を使うことで快感を得る
買い物をすること自体に快感を覚え、そこまで欲しくも必要でもないものを買い続ける「買い物依存症」。これになっている人は、金遣いが荒くなります。
- ウインドウショッピングで買い物をしてしまう
- 衝動買いを良くする
- 何かを買うと満たされた気持ちになる
- 購入後、冷静になって罪悪感を覚えることがある
買い物に依存すると、貯金ができないだけでなく、破産にまで追い込まれるリスクも。
買い物依存になる人は、日頃の寂しさや達成感の欠如、自己肯定感の低さが主な理由。
お金を使う以外に楽しみが見つからない人は要注意ですよ。
部屋を片付けられない
家の中、散らかり放題ということはありませんか?使ったものが出しっぱなしで、収納グッズにはぐちゃぐちゃに物が詰め放題。どこに何があるか分からない状態…。
物を片づけられない人は自分の持ち物を把握できないので、不必要な物を買ってしまいがち。
- 探し物が見つからず新調したら、後から見つかった
- 新しく買った物と同じ物が家で見つかった
- 1つの物を最後まで使い切るまえに失くしてしまう
- 自分が何をどのくらい持っているか把握していない
物が片づけられないと、こんな理由で金遣いが荒くなってしまいます。
飽きっぽい性格で気まぐれ
熱しやすく冷めやすいタイプの人は、気まぐれを起こして普段は欲しがらない物を「欲しい」と感じたり、欲しくて買った物を「もう飽きた」と使わなくなることがあります。
物への価値観が一定ではないので、価値観が変わる度に物を購入してしまいます。
「今、欲しいかどうか」を基準にして考えるような、計画性のなさも持ち合わせているため、余計に金遣いが荒くなりやすい傾向があります。
節約の仕方が間違っている
「安い物を買う」のが節約だと思い込んでいるのは、上手な節約とは言えません。節約の仕方を間違っている人は、意図せず金遣いが荒くなりがちです。
安い代わりに質が悪く壊れやすい物を買ってしまうと、必要以上に物を買い替えることに繋がります。
「安物買いの銭失い」とはこういうこと。また、「安いから今の内に買っておかなきゃ!」と言って安物を必要以上に買ってしまうのも、金遣いが荒くなる原因。安い物を買うことが節約というわけでもないのです。
金遣いの荒さはどうやって治す?お金の管理が大切
実は金遣いの荒さに自覚を持っている人は少なく、多くの人が「私ってこんなに金遣いが荒かったの?」と気づいて初めてショックを受けています。
気付いたなら後は対策を練るだけ。金遣いの荒さは次のようにして治していきましょう。
お金の出入りを管理・把握する
いつ・どこで・何にお金を使ったのかを把握しておくだけで、金遣いの荒さにブレーキをかけることができます。
ノートに家計簿をつけるか、家計簿アプリを入れて、お金を使う度に収入と支出を記録しましょう。
ただ記録するだけではなく見直して、自分の金遣い事情を把握すると尚良しです。「こんなに使ってたんだな」「これは必要なかったのに」と思えたら、物欲もしぼんでいきます。
お財布には少ししか入れない
お財布の中、どのくらいお金が入っていますか?金遣いの荒い人は、欲しい物を見つけてお財布を確認し、「買えるな」と思った時点で買ってしまいます。
お財布の中は必要最低限しか入れないようにすると、外出先での衝動買いを防げます。
「これを買ったら帰りの交通費がない」という状況になるのが理想。ですからクレジットカードや電子マネー、通帳なども出来るだけ持たない方が安全です。
クレジットカードは持たない
現金の持ち合わせがなくてもお買い物できちゃう便利ツール、それがクレジットカード。便利ですが衝動買いに拍車をかけてしまいますし、何より後からドーン!とやってくる支払に苦しめられます。
持っているだけで金遣いを荒くする呪いがかかります。捨てるか封印してください。
捨ててしまうのが一番ですが、それが出来なければお財布の中や鞄の中には絶対に入れず、家の中の引き出しの奥にしまいこんでください。もちろん新しいクレジットカードを作るなんて言語道断ですよ。
買い物アプリはアンインストール
誰のスマホにも1つはお買い物アプリが入っているのではないでしょうか?大手通販サイトのアプリや、フリマアプリ、オンラインショッピングができるお店の公式アプリなど…。
買い物は実際に見て触って吟味した方が良いですし、どこからでも買える通販は自宅でさえ衝動買いに導きます。
「見てるだけで楽しいから」と言い張っても、レビューを見てますます欲しくなったり、セール価格を見て誘惑に乗せられたり…物欲を断ち切るどころか煽られる一方です。
お金のかからない趣味を持つ
ファッションやカフェ巡り、コレクション…趣味にお金をかけているという人も多いでしょう。しかし世の中には、お金のかからない趣味だっていくつも存在します。
- 図書館で読書をする
- 文化系の趣味(絵や文芸、手芸など)
- 家で映画・音楽鑑賞
- 筋トレ
これらは全て、比較的低コストで没頭できる趣味です。ぜひ試してみてください。
ただしネットサーフィンやネットゲームは、物欲や課金の誘惑があるので危険です。
もちろん趣味にお金をかけること自体が悪いわけではありませんが、お金のかからない趣味が1つでもあると、金遣いも緩くなります。
倹約家な人と親しくなる
自分で自分を律することが難しいなら、倹約家な人と親しくなって、その人の傍にいることをおすすめします。
傍にいることで倹約の精神を肌で学べますし、自制できないときには注意して貰えます。
倹約家はお金を使わない楽しみ方を知っています。外食よりも自炊、ショッピングよりもスポーツ…倹約家とたくさん遊んで、触発されながら金遣いの荒さを治していきましょう。
安さよりも質の良さを見る
金遣いの荒い人ほど「安物買いの銭失い」になりがち。物を買うときの基準は安さではなく、質の高さです。
- 壊れにくい物
- 長く使えそうな物
- あらゆる場面で役に立つ物
- 効果の高い物
こんな質の良い物にお金を使うのは、長い目で見ればむしろ節約です。安い物を何度も買い替えるより、高い物をずっと使い続ける方がお得。
タイムセールや広告を見て「安いなら買わなきゃ!」と思う必要はありません。安さに騙されず、本当に必要な時に役に立つ物を購入するようにしましょう。
買う前に自問自答する
何かにお金を使う前には、必ず自問自答するクセをつけましょう。
- それはただ欲しいだけ?or本当に必要な物?
- 購入の事実に満足するだけ?or購入した物自体に満足できる?
- 大きいのは買った時の満足感?or買った後の満足感?
どの質問も、答えが前者なら考え直してください。衝動買いや無駄遣いだと後悔します。
本当にお金を払う価値があるのは、買った後にもずっと使う・思い出す価値があるものです。
お財布を開く前に、一歩踏みとどまって自問自答するクセをつけましょう。何としても自分を戒めたいなら、お財布に「本当に必要?」などと書いたメモを貼り付けておくと安心です。
金遣いの荒さは後悔になる。今の内に無駄遣いを減らそう
金遣いの荒さは一生ずっと自分を苦しめる問題です。一時の迷いも積み重なれば大きな損失。「貯金しとけばよかった」と過去を悔やむ結果になりかねません。
お金ばかりはいくら貯めても貯め過ぎということはありません。病気や事故、トラブル…どんなことでお金が必要になるかは誰にも読めませんから、貯金は必須です。
「私は大丈夫」なんて思わず、ほんの少しずつで良いので金遣いを改善していきましょう。お金が貯まるのは嬉しいことですし、「意外と無駄遣いしてたな」と自覚を持つきっかけにもなりますよ。