換気扇掃除は掃除の中でも特に嫌がられる掃除の一つです。換気扇の掃除を自分で行わず、プロにお願いしている人も多いです。実際、掃除の委託業者のホームページ等を見ると、換気扇掃除の項目があります。
換気扇掃除は、換気扇の仕組みや汚れの種類を知れば、業者に依頼しなくても自分できれいにする事ができます。自分で換気扇を定期的にきれいにする事ができれば、換気扇の故障や汚れによる不衛生な状態を予防する事が出来るのです。
今回は、換気扇の掃除をテーマに、換気扇の仕組みや掃除に必要な物と注意点、具体的な掃除の仕方を紹介します。きれいなキッチンを維持したい方、業者を呼びたいけど、タイミングやお金の都合がつかない、という方は、ぜひご覧下さい。
Contents
換気扇掃除に取り掛かる前の準備をしよう
換気扇掃除をする前に、取り掛かる為の準備が必要です。換気扇を安全に掃除するには、この準備が大切になりますので、必ず行うようにして下さい。
まずは家の換気扇がどのタイプか知る
実は、換気扇には2つのタイプがあります。
- 壁にプロペラがはめ込まれているプロペラ型
- 複数のパーツの中に、小型のファンが入っているシロッコ型
換気扇は掃除をする時にある程度パーツを取り外す必要があるのですが、それぞれタイプによって取り外し方が違います。特に、シロッコ型の場合、機種によって取り外し方に細かな違いがあるのです。
間違った取り外し方は事故や故障につながります。必ず正しいやり方を理解してから行いましょう。
また、
- 汚れの状態
- シロッコ型の機種
によっては、自分で掃除をすると危険な場合もあります。
- 2年以上換気扇の掃除をしていない
- 取扱書に掃除をする時は業者に頼むように等の旨が記載されている
- 音や動き等、汚れ以外の部分に不具合がある
この様な場合は、自分でやろうとせずにプロの力を借りるようにして下さい。
換気扇掃除の前に準備するもの
換気扇の状態や種類の確認ができたら、掃除をする準備をしましょう。
換気扇掃除では、以下の道具を使っていきます。
- 掃除用手袋(ゴム、又はビニール)
- エプロンや割烹着
- 重曹やセスキ炭酸ソーダ、住まい用の弱アルカリ洗剤
- 古い歯ブラシ(割りばしでも代用可)
- いらない布、ウエス
- 新聞紙
- 大き目のバケツか、大きいビニール袋
- キッチンペーパー
- 汚れがひどい時は、レンジ用の専用洗剤
どれも掃除を安全に、効率的に行うには必ず必要な物です。代用が出来る物も多いので、必ず全てそろえた状態で掃除に取り掛かりましょう。
掃除の前にやらなくてはいけない事
換気扇を掃除する前に、やらなくてはならない事があります。
それが、
- 換気扇の周囲を新聞紙で覆う事
- 事前に手袋等で体や衣類を保護する事
です。
換気扇は、キッチンで使う油がはねたり、気化して煙になったりしたものが付着しています。汚れの状態によっては、換気扇を外した時に、この油が汚れとして周囲に落ちたり、飛び散ったりする事があるのです。
掃除する箇所を増やさないようにする為にも、換気扇の周りは新聞紙で覆い、汚れが付かないようにしましょう。
また、換気扇の金属パーツで手を傷付けたり、油汚れで手や衣類を汚したりする可能性があります。
換気扇を外す前に、
- ゴムやビニールの手袋
- エプロンや割烹着
等で、体や衣類を保護しておきましょう。
準備が整ったら早速換気扇掃除に取り掛かろう
準備が整ったら、早速換気扇掃除に取り掛かります。掃除方法は換気扇のタイプによって微妙に違いますので、その点に注意して下さい。
まずは換気扇のパーツを外す
まずは換気扇を
- 外せるパーツ
- 外せないパーツ
に分解します。
換気扇はタイプによって外し方が違うのですが、どちらも外した時の油汚れや硬いパーツによる怪我に注意しながら行って下さい。それぞれの換気扇の外し方を説明していきます。
まずはプロペラ型の外し方です。
- 電源を切り、プロペラが完全に止まった事を確認したら、プロペラが回らないよう手で押さえつつ、固定ネジを緩む方向へ回し、外していきます。
- ネジを外したら、プロペラのファンを手前に引いて下さい。引き抜く時、無理に引き抜くとプロペラの故障につながります。ゆっくり、優しく引き抜きましょう。
- 周りのカバーも取り外せるタイプなら、取り外しましょう。取り外せる部分を全て取り外したら完了です。
次に、シロッコ型の取り外し方です。
シロッコ型は機種によって取り外しに細かな違いがありますが、大体の方が以下の取り外し方で外せます。
- まずは換気扇の電源を止め、ファンが完全に止まっているか確認します。完全に止まっていたら作業開始です。
- 最初に、整流板やフィルターを取り外します。整流板は左右のストッパーを押しつつ、少し上に押し上げてから、手前に卸していきます。
- フィルターは留め具が付いている場合は留め具を外して、無い場合は少しずらすようにしてから取り外します。
- 整流板やフィルターが取り外せたら、ファンの留め具がある場合は留め具から外していきます。外側に留め具が付いている場合は、この留め具を外して下さい。
- 留め具が外れたら、ファンがうごかないように手で押さえながら、ファンを固定している中央ネジを外します。ネジが緩む方向に回していき、ファンを取り外して下さい。
ファンや周りのパーツを全て取り外したら、部位ごとに掃除していきます。
外したパーツの掃除方法
最初に、外したパーツの掃除方法を説明していきます。
- 汚れが軽い場合
- 汚れがひどい場合
によって掃除方法が微妙に違う為、パーツの状態によって掃除方法を使い分けて下さい。
汚れが軽い場合は、
- バケツに水と重曹等の洗浄成分を入れ、その中にいらない布やウエスを浸します。軽く絞って、各パーツを吹き落として下さい。
- 細かい所についている汚れは、歯ブラシや割りばしでこすり落とします。
- 最後に、乾いた布やウエスで拭き取り掃除をして完了です。
この手順で掃除をします。
汚れがひどい場合や、軽い場合の掃除方法では汚れが落ちなかった場合は、以下の方法で汚れを落として下さい。
- 各パーツの汚れを落とせるだけ拭き取っておきます。
- 次にバケツかビニール袋にお湯を入れ、その中に重曹やセスキ炭酸ソーダ等の洗浄成分を入れ、その中にそれぞれのパーツを漬け込んでください。
- パーツを漬け込んで10~20分経ったら、パーツを取り出して新聞紙の上等、水分と汚れが落ちても大丈夫な場所に置きます。
- 重曹をパーツ全体に振りかけ、それに汚れを吸わせたり、粒子を利用してこそぎ落としたりしながら、拭き掃除をして下さい。
- 汚れがひどい部分は、歯ブラシや割りばしも使いながら落としていきます。
- 最後にお湯で汚れや洗浄成分を落とし、からぶきして完了です。
これで大体のパーツはきれいにする事ができます。
汚れがどうしても落ちない場合は、
- 汚れがひどい時の落とし方と、軽い時の落とし方を繰り返す
- キッチンペーパーに洗浄成分をとかした水を染み込ませ、汚れ部分をパックする
といった方法を使うときれいに落とす事が出来ます。これでも落ちない場合は、プロに相談しましょう。
外せない部分の掃除方法
次に、外せない部分の掃除方法です。取り外しできない部分は、いらない布やウエスに洗剤を染み込ませ拭き掃除します。
洗剤をスプレーボトル等で吹きかけて洗おうとすると、洗剤や油汚れが顔や目にかかり危険です。必ず拭き掃除の仕方で落とすようにして下さい。
拭き掃除では落ちない場合は、キッチンペーパーに洗剤や重曹、セスキ炭酸ソーダを染み込ませたものを落としたい部分に貼り付け、その上からラップでパックし、数十分から数時間放置します。
パックをすると、洗剤や洗浄成分の力で汚れを落とす事が出来るのです。汚れを落とした後は、水拭きして洗剤の成分が残らないようにして下さい。
換気扇掃除はコツを覚えれば結構簡単。定期的に掃除しよう
換気扇掃除は、コツさえつかんでしまえば簡単に掃除ができます。安全に気を付けつつ、定期的に掃除をする習慣を身につけましょう。