ビジネスメールなどには色々な決まりがありますが、今回ご紹介するのは「重ねてお礼申し上げます」の使い方です。
この言葉、どんな時にどう使うのが正しいのか、改めて使い方を聞かれると不安な方もいるのではないでしょうか。
とても丁寧な言い回しになりますので、さらっと使えるようになるとあなたの好感度もアップすること間違いなしです。
「重ねてお礼申し上げます」を使うべきシーンや誰に対して使うのかなど、文例とともにご紹介します。
ビジネスメールなどで、スマートに使えるようになりましょう!
「重ねてお礼申し上げます」はどんな時に使う言葉か
重ねてお礼申し上げますなんて使ったことがない!という人もいるかもしれません。
どんな時に使う言葉なのかを詳しく解説します。
とても丁寧に、再度お礼をいう言葉
言葉の雰囲気からもわかると思いますが、重ねてお礼をしているので、とても丁寧な言葉です。
「重ねて」というのは、「再度」お礼を言うということです。
何度もお礼をしたいくらい、深い感謝の気持ちがありますということを伝える言葉です。
基本的には手紙やメールなどで使う
とても丁寧な、あらたまった言葉なので、日常会話の中で出てくることはほとんどないでしょう。
基本的には手紙やメールなど文書で使う言葉です。
スピーチ、挨拶などでも使える
話し言葉では使いませんが、スピーチや挨拶など改まった場で話す時には使われることがあります。
授賞式などのスピーチで聞いたことがあるのではないでしょうか。
挨拶の中で感謝したいことがたくさんあった時に使うことが多いです。
あらゆる場面で使える言葉
深い感謝の気持ちを伝える言葉ですから、さまざまなシーンで使えるのも特徴の一つですね。
- 取引先の相手に対して
- 仕事を辞めるとき
- 病院を退院するとき
- 子どもの卒園、卒業のとき
- これまでお世話になった人たちに
ビジネスシーンだけでなく、プライベートでも使える言葉です。
円滑な人間関係のためにも、さらっと使えるようにしておくといいですね。
上司、先輩にも使える言葉
とても丁寧な言葉なので、基本的には同僚や友達にはあまり使いませんが、社内でも先輩や上司など目上の人には使える言葉です。
関係性としては、普段から敬語を使う相手と覚えておけば良いと思います。
- 仕事で助けてもらった時
- ごちそうになったり、話を聞いてもらったりとお世話になった時
など、とても感謝したい!ということがあれば、是非使ってください。
文末、最後に使う言葉
「重ねて」と言っている以上、最初に一度お礼をしているのです。
ですから、文の最初で使うのは間違い。最初で使ってしまったら重ねていることになりません。
基本的には文章の締めの言葉として使うと覚えておいてください。
「重ねてお礼申し上げます」の具体的な使い方と文例
では具体的な使い方を相手別に、文例とともにご紹介します。
取引先に対して
取引先の方とは円滑な人間関係を築きたいものです。何かとお世話になることが多いと思うので、さらっと伝えられるといいですね。
お礼は早めに伝えましょう。
上司に対して
上司にお世話になった時にも使える言葉です。
上司の場合は、仕事はもちろん、プライベートなどでお世話になった場合でも使えます。
手紙もしくはメールなどで早めにお礼をしましょう。
先輩など社内の目上の人に対して
仕事では先輩など目上の人にお世話になることも多いですね。
先輩との関係も円滑にしておくと仕事がやりやすくなります。
その他、プライベートでも使える文例
お礼のメールなどをする時に覚えておくと便利です。
先日はお忙しい中時間を割いていただきましたこと、誠にありがとうございました。とても有意義な時間を過ごせたことを重ねてお礼申し上げます。
ちょっとしたお礼のメールでもこんな風にスマートに使えるようになるといいですね。
重ねてお礼申し上げますの言い換え例。他の言い方も覚えておこう
深い感謝の気持ちを表す言葉は他にもあるので、少しだけご紹介しますね。
- 重ね重ねありがとうございます。
- 深く感謝申し上げます。
- 深謝申し上げます。
- 拝謝申し上げます。
- お礼の申し上げようもございません。
- お礼の言葉もございません。
この中で最上級のお礼の言葉は、「お礼の申し上げようもございません/お礼の言葉もございません」です。
感謝の気持ちが強すぎて、お礼さえいえないほどです、という意味です。
覚えておくと便利です。
重ねてお礼申し上げますの使い方をマスター!
日本にはたくさんのお礼の言葉がありますが、ちょっとあらたまった言葉だと、普段使っていないとさらっと出てきません。
少し目上の人にはこのような丁寧な言葉を違和感なく使えるよう、普段からちょっと意識したいですね。
文例もご紹介したので、今度お礼を言う時には是非使ってみてください。