結婚をするとなると、両家への挨拶はもちろん、会社への報告も必要になってきます。
私事だから関係ないと思う人もいるかもしれませんが、社会人となるとそうもいきません。
結婚式、披露宴をする場合は招待する関係もありますから、早めに報告をしたいものです。
その場合、いつ頃、誰にどうやって報告すればいいのか、結婚の報告のマナーについてまとめました。今回は、社員として働いている場合を前提としてお話しします。
早めに報告をして、気持ちよく準備を進めたいですね。
Contents
会社へ結婚を報告する順番やタイミングに注意しよう
結婚式をするのか、誰を招待するのかによっても報告の仕方は変わってきますが、報告の順番を間違えると不愉快に思う上司もいるので気をつけましょう。
報告する順番
あまり上下関係のない、よほど小さな会社でない限り、順番はとても大事です。
- 直属の上司
- その上の上司
- 先輩
- 同僚、友人、後輩
の順番で報告をしましょう。
上司のさらに上の人には、場合によっては上司から伝えるという風習になっている会社もあるので、そこは前例に従ってください。上司に確認した方が無難です。
同僚に伝える場合も、自分から一人一人に伝えるのか、朝礼などでまとめて全員に話をするのかなど、その職場の慣例があると思いますので、それに従いましょう。
一番まずいのは、同僚などに先に喋ってしまい、うわさ話として上司の耳に入ることです。
契約社員の場合の直属の上司は
契約社員の場合は勤務先の上司ではなく、派遣会社にまず報告をしましょう。
氏名変更の手続きなどは雇用主の方で行うものなので、直属の上司といったら雇用してもらっている会社の上司になります。
報告するタイミング
結婚式をするかしないかは別として、結婚が正式に決まったら報告をしましょう。
- 結納が終わったとき
- 入籍する日を決めたとき
- 結婚式の日を決めたとき
- 式場を決めたとき
など、何かのタイミングで報告すると話しやすいですよ。
目安としては結婚式の3〜4ヶ月前になると思います。
職場結婚の場合はどちらかが先にならないように、それぞれの上司に同時期に報告できるようにした方がいいですね。
報告すべき事項
会社としては社員が結婚するとなると様々な手続きが必要になってくるので、これまでの状況に変化があるのであればそれもあわせて報告します。
- 仕事をどのように続けるか
- 結婚式をやるかどうか
- 会社の人も招待するのか
- 苗字は変えるもか
- 新婚旅行に行くか
- 引っ越しはするか
なども話しておく必要があります。
姓が変わるだけで特に変化がない、というような場合はその旨を伝えておけばいいでしょう。
妊娠がわかった場合は早めに
結婚の準備を進めているところで妊娠がわかった、もしくは妊娠が判明して入籍することになった、というような場合は早めに報告した方がいいでしょう。
産休も退職も、周りの人に与える影響が大きいので、早めに伝えた方がいいでしょう。
取引先の人への報告
名前が変わる場合で、よくやり取りをする方がいれば、メールでもお会いした時でもかまわないですが、「名前が変わりますので」ということでひと言お伝えした方がいいでしょう。
こちらは結婚後でもかまわないでしょうが、念のため上司にも確認した方がいいでしょう。
結婚を報告する時に気をつけたいこと。報告のマナー
結婚を報告する時は、単に「結婚します」ではなくて、結婚式をやるのかどうか、招待するのかどうかによっても伝え方が変わってきます。
相手が不快な思いをしないように、報告のマナーについても知っておきましょう。
上司にはきちんと時間をとってもらう
直属の上司の報告する時は、何かのついでに何となく報告をするのではなく、きちんと時間をとってもらいましょう。
- 結婚してもそのまま仕事を続けるのか
- どんな人と結婚するのか
- 相手の人は転勤などがないか
- 妊娠、出産の時はどうするか
など、上司としては結婚するという事実以外に聞きたいことがたくさんあるからです。
「お話ししたいことがあるので少しお時間をとっていただけますか」と事前に話をした上で報告するのがベストです。
上司を招待する場合は報告と同時に式の話をしておく
もし直属の上司を結婚式に招待するのであれば、スピーチなどをお願いすることになるでしょう。
その場合は報告と同時に式の日時などを伝え、列席して頂けるよう話をしておいた方がいいです。
メールで送ったりしないこと
このような大事なことはメールで連絡するのではなく、自分の口からきちんと伝えます。上司にメールで報告、なんて失礼なので気をつけてくださいね。
SNSでうっかり流さないこと
結婚が決まったことが嬉しくて、会社に報告する前にうっかりSNSで流してしまったりすると、どこから情報が漏れるかわかりません。
「そういえば結婚するんだって?」なんて職場の人に言われないように、報告するまでは安易に情報をアップしない方がいいでしょう。
誰にも報告をしていないのに勝手に結婚話が噂として広まるのが一番よくないです。
結婚式に上司を招待しない場合は
上司に結婚を報告すると、結婚式で何らかの挨拶をしないといけないなと考える人が多いものです。
ただ、式には招待しないけれど二次会には招待するというような場合は、それも合わせて伝えておくといいですね。
結婚式に招待できる人と出来ない人がいる場合
職場の人たちをすべて結婚式に招待出来ればいいのですが、予算や会場の都合でそうもいかないことがあると思います。
その場合、あの人は招待されたのに私は招待されなかった、となるのが一番気まずいこと。
また、招待できなかった人には「ごく内輪で式を挙げることになったので」と人数が限られていることをお伝えすればいいでしょう。
新婚旅行で長期休暇を取る場合
新婚旅行で1週間程度お休みが欲しい、と思っている人も多いでしょう。
夏期休暇などみんなが交代で休む時期ならまだいいですが、それ以外の時期で長期休暇を取る場合は、なるべく早めに報告した方がいいでしょう。
時期についても繁忙期は当然のことながら避けて、周りの人たちに影響が少ない時期を選ぶようにしたいので、その時期についても念のため上司に相談した方がいいと思います。
結婚と同時に退職する場合
結婚と同時に退職する場合は早めに報告するように気をつけてください。
就業規則で退職についてはいつまでに報告することと決められている場合が多いです。
その場合は、結婚するというよりも退職の方が周りの人に与える影響が大きいですから、3ヶ月くらい前までには報告したいものです。
どんな手続きが必要か確認しておこう
結婚は初めてする人が多いと思いますので、名前が変わったり家族が増えることでどのような手続きが必要なのかわかりませんよね。
結婚が決まったら報告と同時に総務部の担当者などに確認しておきましょう。
うっかり手続きが漏れて担当者に迷惑をかけてしまったら困ります。
結婚はあくまでもプライベートなこととして報告しないのはアリか
例えば、
- 入籍するはするが夫が名前を変える
- 結婚式はしない
- 新婚旅行も行かない
- 子供を持つつもりもない
(もしくは事実婚で名前を変えない)
これまでと何も変わらないので結婚の報告をする必要はないのではないか。
もしくは、入籍はするけれど戸籍の名前が変わるだけで表面上は旧姓で通す、周りには迷惑をかけるわけではないので報告しなくてもいい。
そんな風に思うこともあるかもしれません。おめでたいことではあっても、何らかの事情で報告したくないと思う人もいるかもしれません。
結婚している女性が少なくて、結婚しても働くことへの理解が少ない職場だと言いたくないかもしれないですね。
その時は、報告しなくてもいいものなのか、報告しないでばれることはないのでしょうか。
名前を変えればばれる
入籍して自分が名前を変えた場合は、保険証などの名前も変えなくてはいけません。銀行口座などは旧姓のままでも使えますが、公的な書類は戸籍と同じにする必要があります。
氏名関係の変更に関する書類の提出が必要になり、この時点でばれると思います。
年末調整の書類でばれる
では名前が変わってなければばれないのかというと、年末調整の書類でばれる可能性があります。
年末調整の書類には配偶者の有無について○をするところがありますから、そこは正直に書く必要がありますよね。税金に関する書類ですので、嘘はいけません。
提出した先で「あれ、この人配偶者いたの?」とばれますよね。
会社の規定に気をつけて
会社によっては「結婚したら(家族に変動があったら)報告すること」という規定がある場合があります。
結婚したのに報告しないということはその規定に抵触しますから、ばれたら何らかの処分がある可能性も。
念のため、確認しておいた方がいいでしょう。
いざという時のリスクを負うことは考えておこう
報告をしたくない理由にもよると思うのですが、報告しないことで後々面倒なことが起こる可能性はあります。
配偶者が思わぬ病気になったり、子供は持たないつもりだったけれど気が変わったりすることだってあります。
その時に「報告しておけば良かったな」と思うかもしれません。
気持ちよく祝福してもらうためにもマナーを守って報告しよう!
おめでたいことなのですから、周りの人だって祝福したいはず。その気持ちに水を差さないように、順番などマナーを守って報告をしましょう。
結婚報告はこれまでお世話になった方への感謝の気持ちを伝えると同時に、これからもいい関係を築きたいという気持ちが大切です。