今は年齢問わず起業できるような環境です。成功もまた、年齢が関係なくなってきています。それゆえ、安易に「起業しよう」とう人たちが増えているのも事実です。
「イケてる会社を設立しよう」「かっこいいショップを開こう」夢と希望でいっぱいでエネルギーに満ちていることでしょう。素敵なことですが、失敗をする可能性があると頭に浮かんでいるでしょうか?
「人は必ず失敗します」
他人ごとではないという覚悟さえあれば、小さい状態で防ぐことができます。助けを求めることができます。対策を考えることができます。
せっかく起業したのですから、周りへ迷惑をかけずに存続させたいですね。この記事では、起業失敗する考え方やクセなどを紹介していきます。
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実は10年後に残っている会社はほぼない。倒産が多いという現実
実際に起業して何十年も残り、後に次いで引退した人は言います。
今では、会社設立資金は1円でもできるようになったため、安易に「独立したい」「俺なら成功できる」「社長の肩書が欲しい」「金持ちになる」など、さまざまな目的を持つ人たちが起業し、後を絶たない状況です。
起業する敷居がかなり低いので、誰でも簡単に「代表」「社長」の肩書はもらえますが、10年後に残っている会社はたったの5%以下。昨年まで存在していた会社に電話してみたら、「この電話番号は現在使われておりません。番号をお確かめになって…」なんてことはよく聞く話です。
倒産した会社は数多く存在しているのが現状です。現在、思いつきで起業しようと考えている人は足を一度止め、冷静になってみるのもいいかもしれません。
起業して失敗しやすい人の考え方の特徴。地に足がついていない?
ハッキリ言って今や誰でも起業できる時代。起業が簡単だから失敗する人も多い時代です。起業して失敗しやすい人のクセは安易さにあります。
「社長」というブランド力が魅力?起業する目的が間違っている
そもそも成功している会社というのは、その目的やビジョンがかなり明確であり、時代に柔軟に対応しながらも目的やビジョンは決してぶれないという特徴があります。
起業して失敗する人たちは、そもそも社会貢献や何かのためになるようなことを行おうという意識がかなり低いのが特徴です。「社長」「代表」という肩書が欲しい…かっこいい。人のトップであり、自分の好きにできる…
自分勝手な思考で動いていることが多いので、当然、会社の存続はかなり難しくなりますね。
- 肩書が欲しい
- かっこいいなど、視点がおかしい
- 起業すればどうにかなると思っている
- ビジョンや目的がない
- すぐにお金持ちになれると思っている
悪いのは社員のせい?会社の責任を背負う覚悟が全くない
起業して社員を雇っているならば、支持を出すのも方針を決めるのも最終決断は『社長』です。当然、トラブルが起こった時にも最終的に責任をとるのは『社長』。
大手の会社で社員が大きな問題を起こしてしまった際、社長がTVで謝罪してる姿をよく見かけます。実際に社長が細かいことに関与しているかというと、していないケースも多いのが現実です。
実際に直接関係していなくても、どのようなことがあって、大きな問題にまで発展してしまったのかを情報収集して最終的に責任をとるのが社長の務めです。
起業して失敗する人たちは、小さなトラブルでさえ自分には責任はなく「社員のせい」。うまくできない社員に対してイライラや文句や不満でいっぱい。「社員ができないから、会社の業績が悪い」「会社が軌道に乗らないのは社員のせい」というようにすべて自分ではなく社員のせい。
結果が思わしくないのなら、社長が考えなけらばなりません。社員は社長の言うことを実行しています。会社は99%社長で決まるといっても過言ではありません。
- 会社の責任をとる覚悟がない
- 会社の業績が悪いのは社員のせい、しかし、良い時は自分の手柄
もう成功したからいい?油断してしまうのか手を抜いてしまう
「人間というものは無意識に油断してしまう生き物です」油断をしてしまうことについては(株)ユニクロの柳井社長や起業家の師となっている松下幸之助さんも厳しい視点を持っています。
「人は続けて成功していると過信して油断してしまう。失敗が入ることで油断しなくなる」と言っています。失敗をあえて望むというわけです。
成功は自分の力だけでなく、周りの人の協力や努力、時代の流れ、また運なども合わさっていることがほとんどです。
また、成功している企業は成功に油断しないように新しいことに挑戦し続けています。
起業に失敗する社長は、自分の力だけだと過信してしまい、努力を止めてしまいます。油断している自分自身に気づかないこと、「自分は油断なんてしない人間だから大丈夫」などと思い込んでいることが厳しい言い方をするとアウト。
油断は起業失敗の原因に大きく関わっているのです。
- 新しいことにチャレンジしない
- 成功したから大丈夫と思っている
- 新しいチャレンジに対してリスクを負う勇気がない
利益が出るとすぐに固定費を拡大してしまいお金を使い過ぎる
利益が出ると、心が油断をし始めます。今までムダに経費を使わないように気を配っていたのにも関わらず、利益が出たからと言ってお金を使い過ぎてしまうようです。
実は、これが落とし穴。
時間をかけて努力をして手に入ったお金を湯水のように使う人が非常に多く、必要でもないことに派手に行動を起こしたがるようです。
例えば、利益が出たから従業員を一気に増やしたり、憧れていた地に事務所をかまえてみたり、よく考えれば不要なのに購入してみたり…
地道な努力を忘れ、急成長させたいという思いがあっての行動かもしれませんが、努力が不可欠です。成功している企業は、社員の教育のひとつに備品を大切にするように伝えています。お金は利益が出てもムダに使わないように心掛けるようにするのが賢明です。
- 利益が出ると羽振りがよくなる
- 不要なのに一等地などに事務所をかまえる
- 「社長=カッコイイ」のこだわりから不要なものを購入する
「自分だけは倒産なんてしない」という自意識過剰が失敗を招く
「油断」する心理に繋がっていますが、周りがこんなにも失敗しているというのに「自分は倒産なんてしない。周りとは違うから」と過信している人がいます。
過信する大きな欠点は、努力をしないこと、学ばないこと、進化しなくなること…
時代は常に変化し、新しい価値観が生まれている中で学ばないことは『退化』を示します。時代が変わればニーズも変わる。成功している企業は、時代の流れにもうまく対応して乗っています。常に顧客のニーズをキャッチできるようにアンテナを張っています。
自意識過剰という心の在り方は、すべての仕事に反映されていきます。
世界的にも有名な成功者たちは人柄も良く、素直で謙虚な性格であることが多いのを知っていますか?周囲から学べるように心をいつもクリアにしています。いつでも小さいことを学べるような謙虚さを持ち続けていたいですね。
- ムダに自信満々
- 俺は特別という意識が振る舞いにも表れている
- 小さなことをバカにする
- 謙虚さがない
- 学ぼうという意識が低い
成功している人たちは常に真剣。傲慢になっている暇なんてない
『成功』というと、大抵の人たちは「どう稼ぐか?」「どう売るか?」などに意識を向けていきます。それよりももっと重要なことが『内面性』です。
人は意識を向けた方向へ流れていきます。大きな目標を持っていたとしても、毎日傲慢になって生きているクセを持っているのであれば成功は難しいでしょう。
成功した気分に浸り続けていると、時間も時代も変化しているのでどんどん置いて行かれてしまいます。結果、起業失敗ということにもなりかねません。成功している人たちは、毎日を油断せずに生きています。
- 良い習慣をし続ける、さぼらない
- 小さな失敗さえ、そのままにしない
- 時間を大切にする
- 人との繋がりを大切にする
- 本などを読み、学ぶ時間をとる
- ヘルシーでいる
- 計画を立てる
- ビジョンが明確
- 責任感がある
- 実行する
傲慢になって遊んでいる時間なんてありませんね。
起業をするのはある意味簡単。生存するのは非常に困難だと知る
起業をしようと思うことは悪いことではありません。継続させるという強い意志や大変な思いをするかもしれないという覚悟は必要です。
10年後には約3割の起業が退出しているというデータもあるので、軽はずみな思いで起業するのではなく、周りに大きな迷惑をかけないためにもしっかりと地に足をつけた状態で起業するようにしましょう。