寿命が延び、それに合わせて働ける期間も伸びた影響で、様々な所で働き方を中心に改革が起きています。
政府もそれを手助けする方向で、いろいろな活動を推し進めています。学び直し、リカレントと呼ばれる再チャレンジ支援も、その一つです。
この学び直しとは、具体的にどの様な活動をする事なのでしょうか。また、私達が学び直しをするなら、具体的にどの様な活動をする事になるのでしょうか。学び直しについて考えると、この様にたくさんの疑問が浮かびます。
そこで、学び直しとは一体どの様な意味なのかについて調べました。具体的な方法についてもまとめましたので、キャリアアップを考えている人や、自分の人生をより豊かにしたいと考えている人は、ぜひご覧下さい。
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学び直し(リカレント)とはどういう意味かを知ろう
まず、学び直し(リカレント)とはどういう意味なのかについて解説していきます。具体的に何をするのか、政府がどんな形でかかわっているのかを知っていきましょう。
学び直し(リカレント)とは
学び直し、又はリカレント教育とは、義務教育を終えて社会人として働き始めた人、又はこれから再び働こうとしている人が、新たなキャリアの為に勉強をし直す事を指しています。
学び直しには幅広い世代が対象になっており、
- 現職者
- 早期退職者
- 定年を迎えた人達
- 子育てや介護で就職を中断した人
- フリーター
- ニート
等、幅広い年代の人達がその対象とされているのです。
学び直しでは、
- キャリアアップ
- 再就職に向けた教育プログラム
を受ける事になります。
また、政府や世間の流れを受けて、自主的に学び直しを始めている人達もいます。その場合、就職やキャリアアップだけでなく、教養や知識といった、自分の人生を豊かにする為の勉強も、学び直しの範疇に含まれています。
学び直しは政府も法整備を進めている
2017年の11月、安倍首相が『人生100年時代構想会議』で、リカレント教育、つまり学び直しの拡大と財源の投入をするという宣言を出しました。
政策の具体的な内容としては、
- 学び直しの為に仕事を長期で離れる人の為の支援や制度の整備
- 教育機関や企業の連携による講座開設
- 新しい国家資格と教育プログラムの作成
- オンラインによる講座や単位取得
等、様々な内容が含まれています。
これは、
- 寿命が延びたが、人口が減っている状況
- 技術改革によるライフスタイルの多様化
によって、全ての人が今まで通りの生活をする事が難しくなった為です。
これまで働いていない人達の手も借りて、社会を維持するには、仕事に再参加できるような環境整備が必要になります。学び直しは、その一環という訳です。
学び直しの具体的な方法はコレ。代表的な方法3点
現在、法整備が進められている途中ですが、今の時点から学び直しを始めている人はたくさんいます。
そんな人達が取り組んでいる内容の中でも、代表的な行動をまとめました。学び直しに興味がある方は、自分にできそうなものが無いか探してみて下さい。
大学や専門学校の社会人枠を利用する
大学や専門学校の中には、社会人枠を設けている所もあります。
- 会社が終わってからの時間帯に授業や講座を開く
- オンラインやビデオ受講で授業や講座を開く
といった方法で、社会人の人向けに授業や講座を行ってくれている所もあるのです。
こうした社会人向けの授業や講座の中には、
- 受講すると国の給付金を受けられる
- 学校のキャンペーンで学費や準備に必要な費用が安くなる
といった内容もあります。
内容は大学や専門学校によって違いますから、
- 自分の学びたい分野
- 自分が取得したい知識や資格
は何か、しっかり決めてから選ぶようにしましょう。
また、実際に学校に通う場合、会社や家から通う事になりますから、ちゃんと決まった時間通えるかどうかも重要になります。
- 通学にかかる時間
- 通学に必要な交通手段
も忘れずに調べておくようにして下さい。
教室やカルチャーセンターを利用する
勉強したい内容や取得したい内容によっては、民間の教室やカルチャーセンターに通う事で勉強できる場合もあります。
例えば、
- パソコン教室
- 英会話教室
- 音楽教室
等は、これらの教室の中でもポピュラーな部類に入り、町でもよく見かけます。
これらの教室では、授業や講座だけでなく、
- 資格取得
- 留学等の学業支援
等を行っている所もあります。
キャリアアップが目的の学び直しをする場合は、大学や専門学校だけでなく、こうした町にある教室に目を向けてみましょう。自分が勉強しやすい環境を選ぶ場合、選択肢は多い方が選びやすいです。
この他では、昔ながらのいわゆる『お稽古』に当たる、
- ダンス
- 華道
- 茶道
- 書道
- 武道
等もこの中に入るでしょう。
また、
- 市町村
- 新聞社
等がカルチャーセンターを開いている場所もあります。
キャリアアップというよりは、
- 教養や知識を得たい
- 趣味として役立てられるような技術が欲しい
という場合は、こうした施設を利用するのもいいでしょう。
独学や通信講座で勉強する
- 勉強をする環境が身近に無い
- 勉強をする時間が決まっている、少ない
といった場合は、独学で勉強したり、通信講座を利用してみたりしましょう。
独学は全て自分で勉強に必要な物を用意し、取り組んでいかなくてはなりませんが、その分自分のペースや裁量で行えます。忙しくて時間があまりとれない人でも、学び直しに取り組める良い方法です。
独学の場合、ある程度目標を定めて行うとやりやすいです。資格や段の取得等、分かりやすい物を目標にして行ってみて下さい。
- ある程度勉強のガイドラインが欲しい
- 採点は他人の方が良い
という人の場合は、通信教育を利用するといいでしょう。
通信教育の教材は本格的な資格取得に向けた物から、趣味として楽しむ方法を学ぶ物まで、たくさんの種類があります。自分が勉強したい物があるか探してみる所から始めてみて下さい。
学び直しは人生を豊かにしてくれる。自分はどんな勉強をしたいか考えよう
学び直しとは、キャリアアップや自分の教養を深める為に、勉強をし直す事です。キャリアアップを目的とした学び直しは、政府も力を入れ始めています。
『学び直し』と聞くと具体的なイメージが付きにくいですが、実際は多くの人が取り組んでいる事です。その分方法はたくさんあります。学び直しに興味を持ったら、まずは自分がどんな事を学びたいか、考えてみる事から始めてみて下さい。