就職活動や転職活動で、避けて通れないのが面接。面接は多くの場合、会社の人との初対面の機会となりますので、とにかく第一印象でよいイメージを持ってもらうことが大切です。
面接は質問から始まるのではありません。入室や退室の様子も面接官はしっかり見ています。できればそういうところで、面接官の印象を悪くしたくはないもの。そこで今回は、押さえておきたい面接においての、基本的な入室と退室のマナーをご紹介します。
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会社に足を踏み入れた時から、面接は始まっている
入室・退室のマナーをご紹介する前に、まず知っておいていただきたいことがあります。それは、会社に足を踏み入れた時点で、すでに面接は始まっているということ。
面接官がいないからといって、受付での挨拶をおろそかにしたり、控室で足を組んだり、喫煙したり携帯を見ていたりすると、チェックされている可能性もあります。
第一印象が肝心!覚えておきたい入室のマナー
ではいよいよ、面接官の第一印象を決める上で大切な、入室のマナーを流れに沿ってご紹介します。
入室前にはドアをノック。「どうぞ」と言われてから入室を
順番が回ってきたら、まずはドアを2~3回軽くノックしてください。ノックせずにいきなりドアを開けるのはマナー違反です。
中から「どうぞ」という声が聞こえたら、「失礼いたします」と言ってからドアを開けましょう。中に入った後は、後ろ手でドアを閉めるのではなく、必ずドアの方を向いて閉めるようにしてください。
入室したらお辞儀をし、椅子の左横に立って自己紹介
入室してドアを閉めたら、面接官の方を真っ直ぐ向き、30~45度の角度でお辞儀をします。お辞儀の時に「よろしくお願いいたします」と挨拶をしてもよいでしょう。入室した時は、面接官が複数いたとしても、キョロキョロと視線を泳がせるのはよくありません。真っ直ぐ視線を定めた方が、印象はよくなります。
お辞儀をした後は、姿勢を正して真っ直ぐ歩き、用意された椅子の左横に立ちます。背中を丸めたり、足をひきずって歩くと印象が悪いので注意してください。会議室や応接室などで椅子が複数ある場合は、下座に着くようにしてください(出入口に一番近い位置が下座になります)。
着席は、面接官から「どうぞ」と言われてから
面接官から「どうぞお座りください」と言われたら、「失礼いたします」と言い、15度ぐらいの浅めのお辞儀をしてから着席します。面接官が「どうぞ」と言うまでは、着席しないようにしてください。
鞄は小さなものなら膝の上に置いてもOKです。大きなものなら椅子の横か、背もたれと背の間に置くようにしましょう。
以上が入室のマナーになります。
面接後も気を抜けない!退室のマナーも知っておこう
面接が終わったからといって、気を抜いてはいけません。なぜなら退室の態度の良し悪しが、採用を左右する場合もあるからです。以下に退室のマナーをご紹介します。
面接が終わったら、椅子から立ってお礼を述べる
面接官が「それではこれで終わります」と言ったら、すみやかに立ち上がって椅子の左横に立ち、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました」とお礼を言って、45度程度の深いお辞儀をします。
退室前に、再びドアの前で面接官に向かってお辞儀をする
お辞儀をした後は鞄を持ってドアの方に向かいます。ドアの前まで来たら、再び面接官の方に向き直り、「失礼いたします」と30~45度の深いお辞儀をします。
以上が退室のマナーになります。
不自然な振る舞いにならないよう、事前に練習しておこう!
いかがでしたか?普段、仕事でもここまで入室や退室に神経を配っている人はなかなか少ないのではないでしょうか。特に面接だと緊張もしますので、マナーのことにばかり気を取られていると、ぎこちない振る舞いになってしまいそうですよね。
当日自然に振る舞い、リラックスして面接にのぞむためにも、入室や退室は何度か事前に自宅などで練習しておくことをおすすめします。
あなたの就職や転職活動に、この記事が少しでもお役に立てれば幸いです。