仕事をしたいという女性は年々増えています。出産後、子育てが一段落したところでまた仕事がしたい、家計の足しにパートに出たいという女性も多いですよね。
しかし現実は厳しく、これだけ働きたいという人が多いにも関わらず、なかなかパートが見つからないと悩んでいる人も多いようです。
なぜパートが決まらないのか、そんな時はどうすればいいのか。原因と対策についてお話しします。
少しでも早く希望の仕事に就けるように、応募の参考になれば幸いです。
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がんばってもパートが見つからない理由
パートをしたいのに、なかなかいい条件のパートがないとか、応募してみたけどなかなか採用されないという人にはそれなりの理由があります。
当てはまるものがないか、考えてみてください。
「いい条件」ばかり探している
お給料はこのくらいで、休みが取りやすくて、社会保険も入れて。
そんな風に、条件をあれこれ付けすぎていないでしょうか。
パートに応募するということは、小さな子供がいて正社員は無理だとか、結婚してすぐに退職したからブランクがあって不安とか、何かしらフルタイムで働くにはネックがある方が多いと思うんです。
志望動機が明確でない
どうしてもその会社、お店で働きたい!という強い熱意を持って面接に望んでいるでしょうか。
もしくは、熱意が伝わるような履歴書の書き方をしているでしょうか。
年齢や子持ちの主婦という以前に、そもそも「なぜここで働きたいのか」ということをアピールする重要性がわかっていない人が多いのです。
パートが見つからないのは、見つけようとする意思が足りないのかもしれません。
時間の制約が多すぎる
子供がいる場合は時間の制約が多くなると思います。
- 午前中しか働けない
- 週に2〜3日しか働けない
- 突然休むことがある
- 夏休みは働けない
など、採用する側にとってはなかなか難しい条件で応募されると、さすがに採用しづらいです。
時間に制約があろうとも、どうにか融通を利かせる努力は必要でしょう。
ビジネスマナーがなっていない
履歴書に貼る写真とか面接に臨むときの服装ですが、「普段着」でいいと思っている人がいます。
企業の面接を受けるということは「ビジネス」ですから普段着でいいということはあり得ないのですが、それすらわかっていない人がいるのです。
私は前にいた会社で採用面接を担当しておりましたが、面接にセーターとジーンズといった、普段着で来る人が本当にいました。
そんな服装で来た時点でアウトです。話を聞くまでもありません。
- 電話のかけ方
- 書類の送り方
- メールの送り方
など、すべて面接の一部だと思ってください。
そこで、必要とされるビジネスマナーが身についていない人は、当然面接だって通りません。
募集している人材とあなたの条件があっていない
短時間の仕事でも、シフト制で急に休むことができない場合もありますよね。
そいうった「求められている人材」と自分の働く条件が合っているかどうかをよく考えずに応募してしまう人が、実は多いのです。
面接に行って、
- 土日はできません
- この時間帯はできません
- 子供が病気のときは休みます
などわがままばかり言っていたらなかなか仕事は決まらないでしょう。
早くパートを決めるためにはどうすればいいか
企業が人を募集するとき、「こういう人に来て欲しい」という条件を明記しているはずです。
ここは冷静に、自分がその条件に合致するのかどうかを判断しなくてはなりません。
ただ「時給がいい」というだけの理由で仕事を選んでいたら、いつまでたっても見つからないでしょう。
譲れない条件だけで探す
仕事をするなら、お給料も良くて、休みやすくて、仕事も楽なのがいいですよね。誰だってそうです。
自分の中で、どうしてもこれだけは譲れないという条件を整理し、順位をつけましょう。
その中で一番にくるものの条件でまずは仕事を探してみてください。
今は収入が必要なので、とにかく時給がいい仕事を探したいというのでもいいと思います。多少仕事がきつくても、とにかく稼ぎたいと思うなら時給重視。
子供が病気がちだから突発的に休みをとっても支障がない仕事がいいというのでもいいでしょう。
コールセンターのようにたくさんの人が同じ仕事をしているところなら、たまに自分が休んでも仕事全体にはあまり影響がありません。
その代わり、それ以外の条件には目をつぶります。
自分が最優先する条件を絞って探せば、それにあった仕事はあるはずです。
主婦歓迎!という職場を探す
最近は積極的に主婦や子供がいる女性を採用する企業も増えてきました。
ですから、
- 主婦歓迎
- ママ歓迎
- ブランクOK
- 託児所あり
というような、子供がいても働きやすい環境を整えていますよ、という企業を探しましょう。
あえてそのようなことを書いていない企業は、主婦を歓迎していないところです。
ですから主婦でも気兼ねなく働ける、元々女性を多く採用している会社を選んだ方が仕事も決まりやすいです。
社会人としての常識を再確認
改めて、ビジネスマナーを再確認しましょう。
- 応募のメールや書類を送る時のマナー
- 履歴書に貼る写真はスーツを来て撮る
- 面接に行くときも基本はスーツ
など、社会人として当然とされていることはできないと恥ずかしいです。
何故そこで働きたいのかを明確に
採用する側としては、やはり熱意のある人を採用したいものです。
ただ時給がいいからと条件面だけで選んでくる人よりも、どうしてもこの職場で働きたい、こんな仕事がしたい!とアピールしてくれる人を採用したいです。
ですから志望動機は明確にしましょう。
何故その会社なのか、そこで何がしたいのか。
中にはお金が必要だから稼げればいい、別にどこの会社でもいいと思う人がいるかもしれません。
ただ、自分が採用する側だったらどうかを考えてみてください。
本気で仕事をしたいと思うなら、志望動機をしっかり説明できるようにした方がいいです。
それができないなら、仕事をする心の準備がまだできていないのかもしれません。
応募条件をよく確認する
どんな人を募集しているのか、その条件をよくよく確認してください。
先ほどもお話ししたように、主婦を歓迎していない企業や職種に応募しても、採用はされません。
オシャレなカフェで働きたい、なんて思っても、土日に仕事ができない主婦が採用されるはずはありませんよね。
勤務日数はもちろん、
- 勤務の時間帯
- スキル
- 経験
など、募集している人材が自分に合っているのかどうか、よく見極めてください。
ハローワークで相談する
色々見てもよくわからないという人は、ハローワークで相談してみましょう。
窓口での相談は無料ですし、こういう条件で働きたいといえば、その条件にあった仕事を探してくれます。
また、条件の設定の仕方が間違っていればそれも教えてくれますよ。
わからないことは相談すれば具体的に教えてくれるので、迷っているなら相談に行ってみてはいかがでしょうか。
女性のための「マザーズハローワーク」なら、女性向けの求人が揃っていますし、もちろん窓口で相談することもできます。
マザーズハローワーク東京
資格を取るなどスキルアップをする
最近では仕事もどんどん機械化されてきて、かつては主婦のパートの代表格であったスーパーのレジさえも、セルフレジなどの導入などによってどんどん人が減ってきています。
機械化の波はこれからもっと進むでしょう。
そうなると、人にしかできない仕事、あなたにしかできない仕事といったように、何かしらのスキルを持っていることが求められるようになります。
特に何のスキルもない、パソコンも苦手、というような場合、仕事を見つけるのはますます難しくなっていきます。
ですから、これを機会に資格を取るなどしてスキルアップを目指してみるのもいいでしょう。
面接は複数の会社を掛け持ちする
面接は、いくつかの会社を掛け持ちするのが普通です。1つの会社に書類を送り、面接を受けて回答がくるのを待つ。
こんなことを1つ1つやっていたら、1ヶ月で面接できる会社はせいぜい2つくらいでしょう。
たくさんの会社に応募して、連絡が来たところからどんどん面接に行く。
それを繰り返しているうちに面接にも慣れてきますし、「この業界では無理そうだな」なんてこともわかってきます。
数をこなすことで見えてくるものもあるので、とにかく「ここはどうかな」と思ったところは片っ端から応募してみましょう。
上を見たらきりがない。今出来ることを精一杯やる
パートが見つからないのには、必ず理由があります。たいていは、企業が募集している人と、自分とのミスマッチです。
時間の制約がある主婦に、それほどたくさんの仕事があるわけではありません。条件の良い仕事はそれなりに競争率も高く、当然「見つからない」という人が増えてくるのです。
ですからまずは、自分がやりたい仕事や条件のいい仕事ばかりを探すのではなく、企業が求めている人材にあわせて考えていく必要があるでしょう。
上を見たらきりがありません。たとえ最初は時給が低かったとしても、入ってから仕事で結果を出して、時給アップの交渉をすればいいのです。
しかしまずは採用されないと話になりませんから、あまり上を見すぎることなく、今の自分の環境で続けやすい仕事を探してみてください。