男女問わず社会問題となっているニート。一度ニートになってしまうと就職するのも難しく、困っている人がたくさんいます。
ニートになってしまった人の中には、病気や災害等、本人にはどうしようもない理由でニートの状態になってしまった人もいるのです。
一度ニートになってしまうと、学生や会社員とはまた違った就職活動をしなくてはなりません。このニートからの就職活動が分からなかったり、上手くいかなかったりして、ニートの期間がどんどん伸びている、というケースも多いのです。
今回は、ニートになってしまった時、どの様な就職活動をすべきなのか、ニートからの就職活動で気を付けなくてはならない点を解説します。
こちらの知識は、ニートの人はもちろん、主婦等の、働いていた頃からブランクが開いてしまった人達にも役立つ内容ですので、ぜひご覧下さい。
Contents
ニートからの就職活動は、どうしたらいいの?
ニートから就職活動をすると、色々な壁にぶち当たります。
- 就職できるようなスキルがない
- 就職の際に必要な履歴書等のテクニックを知らない
- そもそも職歴自体が無い
これを解決するには、自分一人の力だけでは上手くいきません。以下の方法を頼り、少しずつ乗り越えていきましょう。
スキルがない場合は職業訓練を受けよう
- 就職したいけど、働く為のスキルや自信が無い
- 少しでも就職を有利に進めたい
という方は、ハローワークで行っている職業訓練を受けるのがおすすめです。
職業訓練は、テキスト代等、必要最低限の費用は掛かりますが、それ以外は無料で受けられる訓練の事です。働いていく際に必要な資格試験の勉強や、実際に働く際に必要な、実務的な知識や技術を覚える事ができます。
職業訓練を受けるには、自分が住んでいる地域のハローワークで相談を受ける必要があります。まずは自分の地域を担当しているハローワークを調べ、問い合わせをしてみましょう。
職業訓練の具体的な内容ですが、
- ハローワークがある地域
- 男女差
- 年齢差
によって微妙な違いがあります。
多くの場合、複数の分野が通年行われています。ハローワークに問い合わせをする前に、自分の地域ではどんな職業訓練を行っているのか、調べてみるのもいいでしょう。
職業訓練の中には給料をもらいながらできるタイプや、アルバイト等をしながら受ける事が出来るタイプも存在しています。業種だけでなく、こうした訓練のタイプもよく考えながら選ぶようにして下さい。
就職支援サービスや、転職サイトを利用しよう
- 履歴書の添削や面接の練習を受けたい
- 自分の特性や長所が分からない
- 自分一人では就職活動が不安
という人におすすめなのが、就職支援サービスです。
就職支援サービスは、文字通り、就職活動を手助けしてくれる企業の事です。
多くの場合、転職の支援が中心であるサービスがほとんどですが、一部のサービスでは、
- 未経験可
- 社会人経験問わず
といった、ニートでも可能性のある案件を取り扱うサービスや、ニートの就職支援も得意としているサービスもあります。
こうしたサービスでは、
- 適性診断や長所の分析
- 履歴書等の添削
- 面接トレーニング
- 面接時の身だしなみのアドバイス
- 起業との連絡役
を行ってくれます。
自分だけで就職活動を使用とすると、これらの内容を全て自分でやらなくてはならなくなります。一人では、ミスや準備の穴があっても自分で気が付かなくてはそのままになりますから、その分就職も難しくなります。
ニートからの就職は、かなり困難です。一人だけで頑張ろうとせずに、こうしたサービスの手を借りて少しでも手間をなくすようにしましょう。
全く社会経験がない場合は、アルバイトからのスタートもおすすめ
- 社会経験が全く無い
- 働く人として他人とコミュニケーションを取った事が無い
- 働いた事はあるけど、かなり昔で今の状態がどうなっているか知りたい
という人は、アルバイトから社会人経験のリハビリを始めてみるのもおすすめです。
ニートからいきなり正社員を目指す、というのも可能ではありますが、かなり難しいです。
仕事では、
- 社会人としての振る舞い
- 働く人同士のコミュニケーション
- 仕事をする上での責任
等、覚える事やプレッシャーを感じる事がたくさんあります。
いきなり正社員等を目指すよりも、まずは短い時間でも働けるアルバイトから始めて、社会生活に慣れる事を目標にした方が、後々上手くいきやすいのです。
また、アルバイトをしながら職業訓練や資格試験に挑戦する事も可能です。正社員登用をしている職場なら、アルバイトで仕事に慣れてから正社員になる事もできます。アルバイトだからこそ出来る事も、たくさんあるのです。
ニートからの就職活動で気を付けて欲しい事
ニートから本格的に就職活動をする時、気を付けなくてはならない点がいくつかあります。これまで紹介してきた手段でも、以下の3点は関わってきます。しっかり覚えておきましょう。
ニートになってしまった理由は前向きに
就職活動の面接はもちろん、職業訓練の相談等でも聞かれる事が多いのが、ニートになってしまった理由です。ニートになってしまった理由は人によって様々ですが、大体が暗い内容である事が多いです。
しかし、暗い話題は周りにマイナスな印象を抱かれてしまいます。特に面接の際は、ニートになってしまった理由は出来るだけ前向きに話すようにしましょう。
暗い話としてしか話せない場合でも、現在は明るい方向に向かおうとしているという事をしっかりアピールして下さい。
ニート期間は正確に把握
ニート期間があると、面接では必ず以下の内容について質問されます。
- どうしてニートになってしまったのか
- ニート期間はどれ位か
- ニートである間、何をしていたか
- 就職しようとした理由
これらの質問については、ちゃんと答えられるようにある程度答えを準備しておきましょう。
ニート期間でも、全く何もやっていなかった、という人は稀です。
- アルバイトをしていた
- 資格試験に挑戦していた
- 家事や介護等をしていた
- 病気や怪我の療養をしていた
等、何かしらニート期間中でもやっていた事があるはずです。
ただダラダラしていました、という最悪の回答をしない為にも、ニート期間はしっかり把握しておきましょう。
嘘はつかない
当たり前の事ですが、ハローワークや就職支援サービスでの相談や、実際の面接等では、嘘をついてはいけません。
相談の時に嘘をつけば、
- 自分の特性や長所について、正確な情報が手に入らなくなる
- 自分に合った就職先をチョイスしてもらう可能性が低くなる
- 嘘の内容によっては、職業支援や就職支援を打ち切られる
といった可能性が考えられます。どれも自分の為にならない事ばかりです。
就職の際も、ウソがバレれてしまうと、不採用や就職後の解雇の可能性を大幅に引き上げてしまいます。嘘の内容によっては罪に問われる場合もあるのです。
嘘をついた所でニートである事実や、ニートだった時間は短くなりません。どんな時も正直な発言を心がけましょう。
ニートでも頑張れば就職できる!あきらめないで挑戦しよう
ニートでも、他の人の力も借りながら自分でも努力できれば、就職も夢ではありません。ニート期間があるから無理だ、とあきらめずに、就職活動に挑戦してみて下さい。