待ち望んだ期間が長ければ長いほど、妊娠したことへの喜びも大きいことでしょう。
しかし、うれしい気持ちの反面、会社にどう伝えたらいいのだろうと悩む女性は少なくありません。
結婚や出産を経ても働き続ける女性が増えていますが、妊娠したことを報告するのにためらってしまうのです。
それは、妊娠したことで会社に迷惑をかけるのでは?周りはどう思うだろうとネガティブなことばかり考えてしまうからです。
ここでは、会社に妊娠したことを報告するタイミングや報告する人、伝えるときのマナーなどについて詳しく解説していきます。
Contents
報告は必要なの?まずは知っておきたい報告の必要性
まだ、安定期に入っていないから会社に報告するのは早すぎるのでは?周りの目も気になるし、お腹が目立つようになるまで黙っていようなど、会社に対しての妊娠報告をためらう人は少なくありません。
しかし、妊娠したらできるだけ早く報告することがママと赤ちゃんを守ることにつながっていきます。会社への妊娠報告が大切な理由についてまずは知っておきましょう。
もしものときのために!
もしかして、妊娠したかも?と思うのは以下のようなときです。
- 生理が来ない
- 基礎体温をつけており高温期が続いている
- 妊娠検査薬で陽性が出た
- なんとなく体調がすぐれない
そして、産婦人科に行ってエコーで見てもらって妊娠を確信することができるでしょう。基本的には前回の生理開始日を妊娠0日目としてカウントしますので、妊娠7〜8週で産婦人科に行く女性が多いようです。
既につわりが始まっている人も多く、体調がすぐれない日々が続くことになります。場合によっては仕事を休む、早退遅刻するようなことも出てくるでしょう。
肉体的、精神的負担を軽減してもらえる
女性の職業もさまざまであり、人によっては力仕事を担う、ストレスの多い仕事を任せられたりすることもあるでしょう。
早めに会社に報告しておくことで、仕事内容を変えてもらうなど配慮が受けられようにもなります。
仕事の引き継ぎを行う必要があるため
産前産後休暇、育児休暇を取得して仕事に復帰するにしても、ギリギリまで働いて退職するにしても、今現在あなたが担当している仕事を誰かに引き継ぐ必要が出てくるでしょう。
休みや退職まで間に合うように、会社は適切な人材を選んで引き継ぎ作業を進める必要があります。
いつ伝えるのがベスト?妊娠報告のタイミング
妊娠したことを伝えるのはいつ頃が適しているのでしょうか?
できるだけ早めに報告するのがベスト!
よく芸能人が世間に向けて妊娠を報告するときは妊娠5か月以降、いわゆる安定期に入ってからということがほとんどです。
確かに、妊娠初期は流産する確率も高く何があるか予測できないため、早い段階で妊娠報告をしてしまって後で後悔するケースもあります。
そのため、会社に報告するのは安定期に入ってからという考える人もいますが、できるだけ早く会社に報告することをおすすめします。
そのタイミングですが「病院で妊娠を確認できてから」です。妊娠検査薬の精度も高く高い確率で妊娠していることを把握できるでしょう。
しかし、病院に行ってみてもらうほうがより確実な診断が受けられますし、胎嚢が確認できると母子手帳ももらえ、予定日も把握できるようになります。
予定日が把握できたほうが、会社への報告も行いやすくなるでしょう。
また、早めに報告したほうがいいのは、母体や赤ちゃんへの配慮をしてもらうためでもあります。
妊娠するとつわりの症状が出てきて、人によっては寝込むほど症状が悪化することがあります。
それほど症状が重くなくても、妊娠していないときよりも疲れやすくなっていますので、通常通り業務をこなすことが難しくなってきます。
安定期に入るまで心配という人は直属の上司などごく限られた人にだけ報告をし、安定期に入るまで周囲には黙っていて欲しいとお願いしておくといいでしょう。
早めに報告したほうがいい場合も!
つわりによる体調不良もあまりみられず、比較的いつも通り過ごせるようであれば安定期に入ってから職場に報告する人もいます。
しかし、仕事内容によってはたとえ体調が良くても早めに報告しておくことをおすすめします。
- 立ち仕事
- 夜勤のある仕事
- 肉体労働
- ドライバーなど運転メインの仕事
- 体を冷やす仕事
- 残業が多い仕事
上記のような仕事に就いている人は、妊婦や赤ちゃんに悪影響を与える可能性が考えられます。
他にも、長期間にわたるプロジェクトやリーダーを任せられている場合も、精神的肉体的負担が大きいので早めに報告しておくのが安心です。
誰に最初に伝えるべき?上手な妊娠報告のやり方
妊娠したことは一体誰に報告したらよいのか?どんな風に伝えたらいいのかが気になりますよね。ここでは、適切な妊娠報告のやり方について解説していきます。
まずは直属の上司に伝えること!
妊娠してしまったら、まずは仲の良い先輩や同僚に伝えたくなるかもしれません。しかし「誰にも言わないで」と念を押しておいても話しが漏れてしまうことがあります。
妊娠したことを最初に伝えるべき人は直属の上司です。くれぐれもあなたが妊娠したことを、他の人から直属の上司の耳に入るようなことは避けるようにしてください。
直属の上司も忙しくて話しを切り出すタイミングを見つけることが難しいことも考えられます。だからといって、大切な報告をメールで済ませてはいけません。
どんなふうに伝えたらいいの?
妊娠したことを報告するときは、以下のことを含めて伝えるようにしてください。
- 現在の妊娠週数
- 出産予定日
- 現在の体調
- 産休や育休取得の希望
- 仕事に対する配慮
最近は育児休暇を取得するケースも増えてきていますが、会社によっては取得事例がないこともあります。
そのため、育児休暇を取得したいことを伝えても、承諾してもらえないか不快な態度を示されることもあり得るのです。
今後また状況が変わることもありますので、上司と言い争いをするのではなく冷静に話し合いをするように努めましょう。
また、安定期に入るまでなるべく妊娠していることを隠しておきたいときは、そのことも併せて伝えるようにします。
その後、人事部や所属長に伝えよう
直属の上司に報告が済んだら、次に所属長や人事部への報告を行います。人事部や所属長は妊娠に伴って発生してくるさまざまな手続きなどを行ってくれるからです。
他にも、自分が妊娠したことで直接仕事に影響が出そうな同僚や同じ部署の人、取引先の人にもタイミングをみて報告するようにします。
周りから反感を買うことも!妊娠報告をするときの注意点
本来であれば妊娠したことを喜ぶべきなのですが、報告の仕方や態度によっては周りを不快な気持ちにさせてしまうことがあります。
喜びを全面に出しすぎないこと!
不妊治療など妊活していた期間が長いほど、妊娠したときの喜びは格別に大きいでしょう。
そのため、仕事中もハイになってしまって喜びを隠せないことが多々出てくるかもしれません。
特別だと思わないこと
妊娠すると体調不良や検診などで仕事を休むことが増えるかもしれません。また、人によっては切迫早産などで入院が必要となることがあります。
妊婦は法律で妊娠に伴う業務内容の変更や休暇の権利を与えられますが、一方的にその権利を周りに主張するのはおすすめできません。
もしも、急に仕事を休んでしまったときに誰かにフォローしてもらったら、必ず謝罪と感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
節目ごとに報告しておこう
妊娠報告後も節目ごとに妊娠経過を報告しておくようにしましょう。安定期に入ってから母体や赤ちゃんにトラブルが起こる確率は下がるものの、全くないわけではありません。
お腹が大きくなるにつれて内臓が圧迫されて体調が悪くなったり、切迫早産の可能性が出てきたりといろいろなケースが考えられます。
上司や周りの人もどの程度仕事を任せていいのか悩んでいるかもしれません。体調や赤ちゃんの様子などについて、定期的に報告してもらえると周りも安心できるでしょう。
今後の良好な関係のためにも、妊娠報告は早めが肝心!
妊娠したことで周りに迷惑をかけてしまう、報告して嫌そうな顔をされてしまったらなどいろいろ考えると、妊娠報告をするべきか迷ってしまうでしょう。
しかし、妊娠報告が遅れてしまうことで会社に迷惑をかけるリスクが余計に高くなってしまいます。
早めに報告することで、周囲の理解を得やすくなりより働きやすい環境を整えてもらえるようになります。
それが、自分自身と赤ちゃんを守ることにつながっていくのです。