初めてのOB・OG訪問で、何を聞いたらいいのか、質問が浮かばない!と悩んでいませんか。
実際に働いてみてどうだったか、会社の実情はどうなのか?ということを直に聞ける貴重な機会です。
生の声を聞けば、資料などからはわからない「働きがい」なども知ることができます。
しかし具体的にどうやって質問すればいいのか、失礼のないように自分が知りたいことを聞くためにはどうすればいいのか、貴重な機会を活かすための質問の仕方についてまとめました。
これからOB・OG訪問するという方は、是非参考にしてください。
Contents
就活の進め方や会社の選び方についての質問
就活を進めていく中で色々な迷いが出てくると思います。働いたことがないのですから、当然です。
この方向性でいいんだろうか。こういう進め方で間違っていないか。就活の進め方など全般的な質問から入ってみましょう。
就活を進めるにあたってアドバイス
大学4年生になっていよいよ動き始めたのはいいけれど、本当にこの計画通りに行くんだろうかと不安になることもあると思います。
そこで、先輩たちが実際にどのように行動したのか、内定を得るまでの活動の仕方を聞いてみましょう。
- どのようにして業界を選んだのか
- その業界の中から何故その会社を選んだのか
これだけの企業があるのですから、実際数社に絞るとなると迷ってしまうと思います。
- エントリーシートの作成方法についてのアドバイスをもらえますか。
- 就活の中でこれだけはやっておいた方がいいということはありますか。
- 私の第一印象はどうでしたか。
実際に就活をやってみたからこそわかるアドバイスももらえるかもしれません。
場合によってはエントリーシートの推敲などもお願いできるかも。
実際に見てもらい、ここをこうした方がいい、などのアドバイスがもらえるといいですね。
なぜその業界、会社を選んだのか
なぜその業界、今の会社がいいと思ったのか、生の声を聞くのはとても参考になります。
エントリーシートや面接では志望動機が非常に重要になってきます。
先輩がその会社を選んだ動機を直に聞くと、自分の動機を改めて明確にする上でもとても役に立つと思います。
- この業界のどんなところに将来性を感じていらっしゃいますか。
- 他の企業と比べて、御社の一番お強みはなんだと思いますか。
- 他の業界や企業と比べて(どちらがいいか)迷うことはありませんでしたか。
数ある仕事の中から何故その仕事に興味を持ったのか、どんな観点を持っていたのかということを聞いてみてください。
なぜその職種を選んだのか
会社の中にも色々な仕事の種類(職種)があります。
- 営業職
- 企画職
- マーケティング職
- 事務職
など、どの職に就くかということも重要です。
やってみたいことと適性があるかはまた別の話。どうやって職種を決めればいいのか迷っている人もいると思います。
ですから、どのような観点でその職種を選んだのかということは、職種選びの参考になるでしょう。
- なぜ今の職種を選ばれたのですか。
- 今の職種でどんな点にやりがいを感じていますか。
- 今の職種は実際にやってみてどうでしたか。
最初からずっと同じ職種を続けているのか、希望通りの職種についたけど途中で方向転換した人はいるか。
会社の将来性、展望について
会社の将来性を言葉で表現するのは難しいかもしれませんが、パンフレットやウェブサイトからは読み取りづらいところです。
その会社で実際に働いてみたからこそ肌で感じることがあるはず。それを聞いてみたいですね。
- 今御社が最も力を入れている事業はどんなものでしょうか。
- 御社の10年後はどうなっていると思いますか。
- AIの発展に伴い、御社の事業はどのように変化していくと思われますか。
特にAIの発展に伴い、今ある仕事の半分がなくなるといわれている今、10年後も企業が今の姿と同じでいるとは思えません。
時代に対応する力があるのか、どのような展望を持っているのかなどを聞きたいところです。
実際の働き方や仕事のやりがいについての質問
実際に働いてみてどうだったか、今どんなやりがいを感じているかなど、入社後に感じていることも聞いてみたいものです。
仕事の内容について
具体的な仕事の内容ややり方は、資料からはわかりません。
実際にどのような働き方をしているのかを聞けば、自分が入社した後のイメージも持ちやすいでしょう。
- 出社してからの1日の流れはどのようになっていますか。
- 繁忙期など仕事の波はありますか。
- 実際に担当している仕事はどのようなことですか。
- これは覚えるまでに苦労したなということはありますか。
- 入社してから「これが足りない」と思って勉強したことはありますか。
- 入社してから今までどのように仕事の内容が変化してきましたか。
1日、1週間の大まかな仕事の流れを聞いてみたり、具体的に細かく業務内容がわかるような質問をしてみましょう。
入社してから1〜2年目の人と3〜4年目の人ではやっていることも違うと思うので、勤続年数による仕事の違いなども理解できます。
仕事のやりがいについて
仕事のやりがいについてどう感じているか、これはかなり個人差があると思うので、できるだけ多くの人に聞いてみて参考にしたいところです。
- 仕事のやりがいを感じる時はどんな時ですか。
- 仕事が辛いなと感じたことはどんなことですか。
- 入社後にあった失敗談などがあったら教えてください。
やりがいというといいことばかりに目が向きがちですが、プラスの面しかない仕事はありません。
辛いことを乗り越えたからこそ感じるやりがいというものを聞けるといいですね。
会社、仕事の実態
残業が多いか少ないかはその人の感じ方にもよりますし、それが忙しいと思う人もいれば、やりがいと感じる人もいます。
ですから、仕事の実態について聞く時は、具体的に聞いてみましょう。
- 残業が発生するのはどのような時ですか。
- 年間を通して忙しさに差はありますか。
- 繁忙期にはどのくらいの残業時間になりますか。
社風について
同じ業界でも会社によって社風は全く違います。社風は自分の性格と合っているに越したことはありません。
なぜなら仕事の内容自体が面白くても、何となくその場に違和感を持ってしまうと、仕事をしていて楽しくなくなるからです。
- 入社する前と入った後で、会社のイメージが変わりましたか。
- 実際に働いてみて「この会社で良かった」と思うことはなんですか。
- 御社で求められている人物像を教えてください。
入社してから「何となく馴染めない」と思うことのないように、社風というのはしっかり確認したいところです。
福利厚生について
福利厚生については聞きづらい質問ではありますが、女性にとっては重要ですよね。
特に結婚、出産しても働きたいと思っている人にとっては、資料に書いてあることが本当なのか、働き続けることができるのかというのは大きな問題です。
- 産休や育休は取得できるのでしょうか。
- 時短勤務などの制度はありますか。
- 今の待遇には満足していますか。
- 女性の管理職登用は進んでいますか。
離職、転職について
離職や転職についてはデリケートな問題ではありますが、とても大事ですよね。
やめることが問題なのではなく、どんな理由でやめているのかを知りたいところです。
- 転職する人はどのくらいの年代の人が多いですか。
- 会社を辞めて独立する人もいますか。
やめる人が多かったとしても、それが独立志向の高い人が多いから」という理由なら、むしろ将来独立したい人には有り難い環境かもしれません。
この会社に入って良かったこと
仕事の中身とは別に、仕事が終わった後の過ごし方なども聞きたいところです。
- 会社独自のイベントなどはありますか。
- 上司や先輩とのおつきあいはどのようにしていますか。
- この会社に入って良かったなと感じたことを教えてください。
- 先輩や上司から学んだことを教えてください。
- この会社で活躍している人はどのような人ですか。
仕事の内容以外で「この会社でよかった!」と思った出来事などが聞けると、社風もわかるし、充実した生活が送れるかどうかがわかると思います。
社会人になってからのこと
社会人になってどのように生活が変化したか、プライベートの過ごし方なども聞いてみたいですね。
- 仕事の後はどのように過ごされることが多いですか。
- 休日はどのように過ごされていますか。
- 長期休暇は旅行などに行かれますか。
- 仕事とプライベートを両立するために工夫していることはありますか。
仕事の内容はもちろん大事ですが、プライベートの充実もとても大切です。
ライフワークバランスについて、説明会で悪いことをいう会社はないので、本音を聞きたいですよね。
今後のキャリアについて
新卒で入った会社でずっと仕事をしてくという生き方は、今後ますます少なくなっていくでしょう。
- これからどのようにキャリアアップしていこうとお考えですか。
- 10年後の夢を教えてください。
- 今後新たにやってみたいこと、チャレンジしたい分野はありますか。
どのような形であっても夢を持って働いているか、常にチャレンジ精神を持っているかということは社会人にとって大切なことだと思います。
それが叶えられる会社なのかどうかということを知るための質問を考えてみてください。
OB・OG訪問で質問する前に準備しておくこと、気をつけること
何も準備をせずに行ってしまうと、聞きたいことが聞けなかった!ということになりかねないので、事前準備はとても大切です。
限られた時間を有効活用し、相手の時間も無駄にしないために、しっかりと対策をしていきましょう。
調べてわかることをあえて聞かないこと
ホームページを見ればわかるようなことを聞くのはとても失礼です。企業研究をやっていません、といっているようなものですから、採用においてもマイナスになりかねません。
これはどこをみてもわからない、実際に働いている人に聞かないとわからない、という質問に絞りましょう。
意図がわからない質問をしないこと
抽象的な質問はとても答えづらく、何が聞きたいのかわかりません。
「あなたにとって仕事とは?」というような質問ですね。それを聞いてどうするんだろうと思われてしまいますし、何より答え方がよく分かりません。
何故そのようなことを聞くのか、相手に伝わりやすい質問を考えましょう。
担当でないことを聞かないこと
例えば営業職の人に経理事務のことを聞いてもわかりません。その人の職種以外のことを聞いても答えられないことが多いので、気をつけてください。
仕事のやりがいなどはどのような職種でも聞けますが、その人にはわからないようなことを質問するのはとても失礼です。
ネガティブな質問を続けないこと
ネガティブな質問が悪いわけではありませんが、続けて聞くのは避けたいところです。
- 仕事での失敗談を教えてください。
- 御社のここがイヤだなと感じることがあれば教えてください。
このように、「続けて」聞くのはよくありません。
ネガティブなことを聞きたい場合は、プラスの質問も交えてみてください。
いいことと悪いことをセットで聞く時は、いいことを後から聞くのがコツです。最後に話したことを「いいイメージ」で終わらせられるからです。
相手の経験年数などによって質問を変えること
会ってくれる人がどのくらいの経験年数なのかによって質問の内容を考えるようにしてください。
入社してまだ浅い人なら、就活の進め方なども覚えていると思いますし、自分に近い感覚で話ができると思います。
もう4〜5年経験があるのなら、キャリアアップについてなど今後の生き方について詳しく聞けそうです。
質問の優先順位を考えておくこと
事前に質問を考えたとして、時間内に全て聞けるとは限りません。
優先順位をしっかりつけておきましょう。
追加質問を考えておく
相手の回答を想定して、追加の質問を考えておくのも大事です。
最初の質問の意図があると思いますので、それに対してこのような回答がきたらさらにつっこんでここを聞いてみたい、と思うことを考えておくのです。
そうすると聞きたいことが深掘りできるだけでなく、面接の練習にもなります。
万が一、「あなたならどう思う?」と聞かれた時の答えなども考えておくといいでしょう。
事前にメールできる場合は質問を送っておく
アポを取った時に、事前に聞きたいことをメールしておくと、相手も準備ができます。
そのためにも、アポを取る前に何を聞くためにOB訪問をするのかということを自分の中で明確にしておく必要がありますね。
時間を有効に使うためにOB訪問の準備は抜かりなく!
こちらは学生ですが、相手は仕事をしています。貴重な時間をわざわざ割いて会ってくれるのですから、時間を無駄にしない配慮が必要です。
これで採用が決まるわけではないにしても、良い印象を残すに越したことはありません。
有意義な時間となるように事前の準備をしっかりしてからアポをとるようにし、当日はスムーズに話が進むように質問の練習をしておくといいですね。