最近は様々な働き方が生まれています。その中には、複数のパートを掛け持ちしたり、副業としてパートをしたりする、複数の職場で働く方法もあるのです。
家庭の事情や自分の目標によって、パートの副業を考えている方も増えています。しかし、副業としてのパートや、パートの掛け持ちには、気を付けた方がいい注意点がたくさんあるのです。
これらの注意点の中には、自分だけでなく周りの人に迷惑をかけてしまう為に気を付けた方がいいものもあります。注意点を無視して働く事で、後々大きなトラブルになってしまう事もあるのです。
今回は、副業や掛け持ちで行うパートに関する注意点や、気を付けて欲しいポイントを解説します。これから複数の職場で働こうと考えている方は、ぜひご覧下さい。
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パートで副業をする事はよくある事。自分の状況に応じた注意点を押さえよう
パートで副業をする事はよくある事でもあります。しかし、状況によって注意点がある為、それを押さえておかないと周りに迷惑をかけてしまう可能性があるのです。以下の2点をしっかり押さえ、トラブルを事前に防ぎましょう。
本業があり、副業としてパートをする場合
本業があり、副業としてパートをする際注意して欲しいのが、社則や法律で副業が禁止されていないかという点です。
会社によっては社則で副業を禁止している場合があります。禁止されている場合、知らずに働いたり、知っていても会社に黙って働いたりすると、社則違反となり解雇されてしまう可能性があるのです。
解雇を免れても、自分に対する評価は著しく下がってしまいます。副業禁止の職場では、掛け持ちで仕事をするのはあきらめましょう。
また、
- 公務員
- 金融関係
等の仕事は法律で副業を行う事が禁止されている場合があります。
法律で禁止されている場合、解雇だけでなく、
- 資格のはく奪
- 罰金等の刑罰
等を受けなくてはならなくなります。
法律で副業が禁止されている場合は、絶対に副業をしてはいけません。
また、副業OKの職場でも、
- 一部の業種
- 近隣のお店
等はNGである場合もあります。
OKの場合でも気を抜かず、制限がないか忘れずに確認しておきましょう。
パートを掛け持ちする場合
現在パートをしていて、他にも掛け持ちをする場合にも、注意が必要です。
本業同様、パートによっては副業NGの所もあります。パートで仕事先を探す場合は、自分の職場だけでなく、副業となるパート先が副業OKであるかもチェックしなくてはならないのです。
また、業種によっては、
- 同じ系列のお店
- 同業他社のお店
- 近隣のお店
の副業を禁止している場合もあります。
パートの求人広告の中には、副業OKという求人もたくさんあります。それでも、お店の決まりや方針によっては制限が付く事があるので、注意が必要です。
副業でパートをする時、共通して気を付けて欲しいポイント
副業でパートができる事が分かった時も、気を付けなくてはならないポイントがあります。これらのポイントは、複数の仕事をする際に発生するポイントで、どの様な立場でも気を付けなくてはなりません。
副業でパートをする際は、以下の3点の対策を忘れずに行うようにしましょう。
掛け持ちや副業がある事を本業に当たる職場に伝える
副業でパートをする場合、
- 本業に当たる職場に、副業を始める事を伝える
- 副業のパートの応募や面接の段階で、他に本業がある事を伝える
という事を忘れずに行うようにして下さい。
副業している事を黙っていると、
- シフト調整
- 職場の移動
等を考慮してもらえなくなり、本業と副業の職場に迷惑をかけてしまう場合があります。
また、扶養や社会保険等に係る金額は、複数の職場で稼いだ金額を合算して計算されます。扶養の範囲内で働きたい場合や、社会保険に加入したくない場合は、職場にその旨を伝えてシフト等を調節しなくてはなりません。
この他にも、思わぬトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。副業でパートをする際は、本業と副業の両方の職場に、掛け持ちで働いている事を伝えるようにしましょう。黙ってパートを掛け持ちするのは、絶対にしないで下さい。
労働時間の問題にも注意
掛け持ちで働く場合、労働時間の問題にも注意が必要です。パートを掛け持ちする場合、労働時間は本業と副業の両方を合算した時間で計算されます。法で決められた労働時間を超えて働くと、残業代が発生してしまうのです。
残業代の計算は、お店のシフトで決められた時間ではなく、実際に働いた時間によって計算されます。本業の後に副業のお店で働く場合、労働時間を考慮してもらえないと、副業の方で残業代が発生してしまうのです。
お店によっては、パートの残業を禁止しているお店もあります。こう言ったお店で残業代が発生してしまうと、自分の評価を下げる原因にもなります。
掛け持ちで働く場合は、
- 本業の労働時間
- 副業の労働時間
を双方に伝え、
- 自分がどれだけ働きたいか
- 残業代が発生しても問題無いか
といった内容をしっかり両方の職場で話し合う必要があるのです。
確定申告が必須になるので、その準備もしっかりと
- 労働時間
- 扶養範囲
- 社会保険
といった問題の他にも、気を付けなくてはならない問題があります。
それが、確定申告です。
一つの職場で働く場合、年末調整を受けるので自分で確定申告の用意をする必要がありません。しかし、年末調整は一人に付き一つの職場でしか受けられません。
掛け持ちする場合、年末調整を受けられなかった方の職場は自分で確定申告をしなくてはならないのです。
確定申告をするには、
- 月々の給与額が分かる書類
- 経費の発生がある場合はそれを証明する書類
- 控除を受ける為に必要な書類
を用意し、帳簿にそれぞれの金額を記載しておかなくてはなりません。
また、
- 帳簿
- 書類
を使って、確定申告の申告用紙を自分で作成する必要があります。
現在はオンラインで書類準備ができるようになっていますが、その入力も帳簿と書類を使って行わなくてはならない上に、入力に使った帳簿や書類は、一定期間保管しなくてはなりません。
確定申告の書類を作成・送付する時期や場所も決まっています。
パートを副業で行う場合は、
- 確定申告に必要な書類や帳簿の準備
- 自分が申告しなくてはいけない税務署の住所を調べる
といった作業を行わなくてはならないのです。
副業でパートを掛け持ちする場合は、この確定申告の準備ができるかどうかも考慮して行うようにしましょう。
パートの副業は注意点が一杯。まずは注意点が守れるかどうかを考えよう
パートの副業には注意点が一杯あります。まずは注意点をチェックして、自分が問題無く副業できるかどうかを確認してから、副業を行うかどうかを判断するようにして下さい。