性格や能力を表す言葉の一つに、器用貧乏という言葉があります。器用『貧乏』とあると、なんだか悪口のように思えてしまいますね。しかし、この器用貧乏という特徴は、うまく活かせれば仕事で大いに役立つ特徴となるのです。
器用貧乏を良い特徴とするには、器用貧乏という特徴がどの様な特徴なのかを知り、役立てる為の方法を実践する必要があります。
また、この方法はある程度実践し続けていれば、器用貧乏でない人でも、同じような特徴を手に入れる事ができるようになります。
器用貧乏の特徴と、活かし方を紹介します。器用貧乏と言われて悩んでいる人や活かし方を探している人はもちろん、仕事でオールラウンダーになりたい、と思っている人にも役立つ知識となっています。ぜひご覧下さい。
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器用貧乏とはどんな意味?長所と短所を知っておこう
まず、器用貧乏とはどの様な意味なのでしょうか。意味だけでは具体的に特徴を理解する事はできませんから、長所や短所なども知っておきたい所ですね。器用貧乏という特徴について、解説していきます。
器用貧乏とは
器用貧乏とは、
を指しています。
あまり良い意味に感じませんが、器用貧乏である事には長所も存在します。器用貧乏である事がマイナスイメージなっているという事は、この長所を生かし切れていない為です。
長所をうまく活かす事ができれば、器用貧乏というよりはどんな状況にも対応できる、オールラウンダーとして活躍できるようになります。
器用貧乏な人の長所
器用貧乏な人は多くの事をこなす事ができます。
それは、以下の長所持っている為です。
- 頭がいい
- 要領がいい
- 理解が早い
- 物事を覚えるのが得意
- 好き嫌いが無い
- 欲がない
- スタートダッシュが早い
器用貧乏である人は、多くの場合基本的な能力が高いのです。
基本的な能力の高さに加えて、好き嫌いや物事に対する執着がない為、様々な事に抵抗無く取り組めます。その為、他の人よりも取り組みが早くなります。
- 初めての物事にも取り組みが早い
- 頭の良さや要領の良さですぐに習得できる
等、仕事をする上でかなり便利な特徴を、器用貧乏な人達は持っているのです。
器用貧乏な人の短所
仕事をする上で素晴らしい特徴を持っている器用貧乏な人ですが、短所もあります。
- 習得が中途半端になりがち
- 努力が苦手
- ノルマ等の達成にやる気が出ない
- ハングリー精神がない
これらの短所は長所と裏表の関係にあります。
器用貧乏な人はとっつきも早く、理解も早いです。その分、同じ事を繰り返して行ったり、練習したりしていると、普通の人よりも飽きが早く来てしまいます。努力が苦手なのです。
どんな技術や能力も、ある程度努力によって磨く必要があります。これが苦手な器用貧乏な人は、持っている記述や能力が中途半端になりやすいのです。本来の意味に『大成できない』と入っているのは、この為です。
また、器用貧乏な人はある程度の事は出来てしまいますから、普通の人に比べてハングリー精神が弱い事が多いです。
- 他人に負けたくない
- 一つの仕事や技術を極める
- 目標やノルマを達成したい
という気持ちが、普通の人に比べて弱いです。
これらの欲求が少ない人は、
- 出世
- 自己の成長
がある程度の所で留まってしまう事が多いです。
ある程度の段階に目指すものが届いてくると、どうしてもハングリー精神が強い人にぶち当たります。器用貧乏な人はハングリー精神が弱い分、こうした人達に押しのけられてしまうのです。
器用貧乏な人の持つ短所は、長所と一体化しています。短所をある程度目立たない程度に留める為には、その為の訓練が必要になります。
器用貧乏は極めれば仕事でも役立つ。器用貧乏を活かす方法
器用貧乏には良い点も困った点もあります。良い点を伸ばし、困った点を目立たない程度に留める為には、器用貧乏を活かせるようになる訓練が必要です。器用貧乏で悩んでいる人は、以下の方法をやってみましょう。
因みに、これらの訓練は続けていると器用貧乏でない人でも、同じような特徴を得る事ができます。オールラウンダーになりたいと考えている人は、これらの訓練に取り組んでみて下さい。
どんな事もとりあえずやってみる
器用貧乏な人は、努力が嫌いです。その為、持っている技術が中途半端になってしまいます。これを克服するには、努力に対する抵抗感をなくすしかありません。
ある程度物事を続けていると、努力する必要が出てきます。投げ出したくなるかもしれませんが、ぐっとこらえて努力を続けてみて下さい。
何かの練習だったら、ほんの少しの時間から始めていきます。最初は5分、続けられそうならもう5分、といった感じで行っていくのです。
人は行動を始める前からやる気を出すのは難しいです。やる気を出すには、作業に取り掛かり、それを続けていくのが有効なのです。
これは、仕事だけでなく、
- 掃除や料理といった家事
- スポーツ
- ダイエット
等も同じです。
飽きが来た作業をするのは苦痛を感じるかもしれませんが、とりあえずやってみましょう。
ある程度の時間やってもやる気が出なければ、その時間で辞めても構いません。やる気が出るのを待たずに、とりあえず手を付けるクセを身に付けて下さい。
挑戦した事は一定レベルまで鍛えてみる
物事にはある程度レベルが分かる事があります。
- スポーツや武道
- 資格
等の段位やランクがそれに当たります。
仕事でいえば、
- 仕事を処理する時間
- 仕事の完成度
等がそれに相当します。
この様に、物事にはそのレベルが分かる要素があります。一度挑戦したら、その一定レベルを満たすまでは続けてみましょう。
器用貧乏が良く思われない理由は、その能力が中途半端である為です。中途半端だと、いざという時に役に立たない事もあります。これを防ぐには、能力を一定レベルまで鍛え上げる必要があるのです。
最初は分かりやすい物から挑戦していきましょう。
- スポーツや武道
- 資格
- 手芸等形に残るタイプの趣味
等、
- 段位やランク
- ゴール
が分かっている事に挑戦してみましょう。
ある程度挑戦し、それを乗り越える事を繰り返していけば、
- 挑戦した内容の技術や知識
- 挑戦した事を一定レベルまで鍛える能力
が身に付きます。
これらの能力が身に付いたら、次はゴール等を自分で設定できるタイプの物事に挑戦し、それを達成してみて下さい。
これが出来た頃には、技術を一定レベルまで鍛える能力が身に付いていますから、器用貧乏の短所を目立たなくする事ができます。
器用貧乏を活かせる仕事に就く
器用貧乏はオールラウンダーでもあります。仕事の中にはオールラウンダーを求める業種がありますから、こうした業種に付き、長所を活かす事も克服に役立つ訓練となります。
オールラウンダーを求める傾向が多い業種は、
- 事務
- コンサルタント
- カウンセラー
があります。
事務は
- 企業内を上手く回す為の業務や、その補助
- 企業内外の人と接する業務
が主な業務となります。
こまごまとした仕事を同時に進めていく必要がある為、要領が良く、呑み込みの早い人が求められます。器用貧乏な人にもってこいの業種なのです。
また、
- 多くの人の話を聞く
- 多彩な内容に対してアドバイスが必要
という場面でも、器用貧乏な人は活躍します。
器用貧乏な人は
- 習得している技術が多い
- 人に対する欲や好き嫌いがあまりない
事が多く、そうした人が求められている職業の適性を有しています。
こうした職業は、
- コンサルタント
- カウンセラー
が当てはまります。
器用貧乏な人は、これらの職や、これらの職に関連した仕事に就職すると、その特性をうまく活かせるようになります。就職や転職の際は、こうした仕事を目指すといいかもしれません。
器用貧乏は活かし方一つで長所にも短所にもなる
器用貧乏は長所と短所が裏表の関係にある特徴です。活かし方一つで良くも悪くもなります。特徴を正しく理解して、良い面を活かせるようになりましょう。