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来客時のコーヒーの出し方。マナーを押さえてスマートに!

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長時間根を詰めて働いていると集中力が切れてきます。眠気に襲われる事もありますよね。この辺でちょっとリフレッシュしたいなぁ、という時にあると嬉しいのがコーヒーです。
カフェインが含まれているので眠気覚まし効果があるのは勿論、適度な苦みで気分もシャキッとしますよね。また、芳しい香りはストレスを和らげてくれます。
作業中や会議中だけではなく、商談や打ち合わせの際にもコーヒーがあると喜ばれます。基本的にお客様にお出しするのはお茶が一般的ですが、長時間に及ぶ場合は2杯目にコーヒーを用意すると「ここでコーヒーを出してくれるなんて気が利くな」と思ってもらえる筈。おもてなしに最適の飲み物であると言えるでしょう。
今回はお客様に喜んで頂く為の美味しいコーヒーの淹れ方、また失礼の無い出し方についてご紹介したいと思います。

ビジネスシーンを和やかにする、コーヒーの役割とは

冬はホットコーヒーで体を温め、夏はアイスコーヒーで涼を取る。外からお越しになられたお客様にほっと一息ついて、くつろいで頂きたい。形式的に来客に出すのではなく、コーヒーにはそんなおもてなしの意味があります。
前述の通り面談が長引いた時にお出しすることにより、長い会話による喉の渇きを潤すだけでなく、脳を活性化させます。

コーヒーに含まれるカフェインには交感神経を活発にする効果があります。眠気を吹き飛ばし、集中力・持久力を高めてくれるのです。

また、コーヒーに含まれるカフェ酸という物質は、脳内でリラックス作用のあるα派を出すと言われています。気持ちを落ち着かせる効果がありますので、会談を和やかなムードにしてくれるでしょう。深みのある香ばしい匂いも何だかホッとさせてくれますよね。
何事も、長い時間疲労感に耐え続けながら頑張れば結果が出る、というものではなく、むしろ逆に仕事の能率もクオリティも低下します。
商談や打ち合わせについても同じこと。コーヒーで適度にブレイクを入れつつ話し合った方が、実のある対話になることでしょう。

美味しく入れてお客様をもてなそう!コーヒーの淹れ方

お客様をもてなす為のコーヒーですから、なんとなくこんな感じ?と自己流で淹れるのではなく、美味しいコーヒーの淹れ方を是非覚えて頂きたいと思います。難しいことはありませんので、基本を押さえて早速実践してみましょう。

レギュラーコーヒーの淹れ方

フィルターを使って、挽いた豆からコーヒーを入れる方法です。豆の使用量の目安は以下の通りになります。

  • コーヒーカップ2杯分…20g前後
  • コーヒーカップ3杯分…25~30g前後
  • コーヒーカップ4杯分…35~40g前後

コーヒー豆用のメジャースプーンの容量は、メーカーによって異なりますが概ね8~12gです。直接カップに入れるのではなくまずポットに人数分入れてから、カップに注ぎ分けます。

  1. お湯を沸かします。理想的な温度は95℃。お湯が沸騰し火を止めたら、泡が出るのが鎮まった頃が目安です。
  2. フィルターの接着部分を折り曲げ、ドリッパーに軽く押さえ付けるようにセットします。
  3. フィルターにコーヒーの粉を入れます。表面が平らになるように均一に入れましょう。
  4. 少量のお湯(約20cc程度)を粉全体にそっと乗せるように注ぎます。均一にお湯を含ませて約20秒程待ち(蒸らし)ます。
  5. 中心から「の」の字を描くような感じで、お湯を3回に分けて注ぎます。1回目は多め、2回目は中位、3回目は少なめに。
  6. あらかじめ温めておいたカップに、冷めないうちに注ぎ分けます。

インスタントコーヒーの淹れ方

お湯に溶かすだけで簡単にコーヒーが作れる、インスタントコーヒーの淹れ方です。

  1. あらかじめコーヒーカップを温めておきます。
  2. カップ1杯(約140cc)に対して、ティースプーン山盛り1杯(約2g)の粉を入れます。(お好みで量を加減して下さい)
  3. お湯を注ぐ前に少量(スプーン1杯程度)の水で粉を溶いておくと、まろやかな味わいのコーヒーになります。
  4. カップにお湯を注ぎます。お湯の温度は80~90℃が目安です。

アイスコーヒーの淹れ方

暑い季節に喜ばれるアイスコーヒーの淹れ方もご紹介します。インスタントコーヒーもポットで人数分作ってからグラスに注ぎ分けます。

  1. レギュラーコーヒー・インスタント、いずれの場合もやや濃いめのコーヒーを作ります。粉の分量は多め、お湯の量は少なめにします。
  2. フチまでいっぱいに氷を入れたグラスに熱いコーヒーを注ぎます。

正しい作法で!コーヒーをお出しする時のマナー

おいしいコーヒーを用意出来たら、気持ちよくお客様に飲んでいただけるよう正しい作法でお出ししましょう。
ビジネスマナーは奥が深くポイントは沢山ありますが慣れてしまえば意識しなくてもスマートに出来るようになりますので、是非覚えておいて下さいね。

お茶とは違う、コーヒーを出す時のマナー

お茶を出す時とは多少勝手が異なる、コーヒー特有のマナーについてご紹介します。

カップの置き方
カップは持ち手が右側に来るように置きます。
内側にワンポイント柄のあるカップの場合は、柄が飲む人の正面に来るように置きましょう。
スプーン・砂糖・ミルクの置き方
次にソーサーの上に置くスプーンと砂糖、ミルクの置き方です。
まずスプーンですが、カップの手前に、柄が右に来るように置きます。
そしてスティックタイプの砂糖は、スプーンと揃えるようにして、角砂糖の場合は、スプーンの左側か手前に置くようにしましょう。
ミルクポーション(フレッシュ)はスプーンの左側、または手前の空いた所に置きます。この時逆さにして置くと安定感があります。
シュガーポット・ミルクポットの場合は全員が取りやすく、かつ邪魔にならない場所に置きましょう。
アイスコーヒーを出す場合
アイスコーヒーの場合は、グラスを直接置くとテーブルが濡れてしまいますので、必ずコースターを用意します。
グラスの右側にガムシロップとフレッシュ、グラスの手前にストローを置きましょう。

来客に飲み物をお出しする時の共通マナー

コーヒーに限らず、飲み物を出す時に気をつけたいマナーです。基本的な事ですので押さえておいて下さい。
まず、入室から退室までの流れについて見てみましょう。

  1. 飲み物を出す時は必ずお盆を使います。左の手の平がお盆の下、中心あたりに来るように、高さは胸のやや下あたりで持ちましょう。
  2. 人数が多い場合はソーサーを重ねてお盆に置き、出す時にカップを乗せるようにします。万が一零してしまった時の為に清潔な布巾を持っていきましょう。
  3. 入室する前にドアを3回ノックします。入ったらドアを閉め、その場で一礼します。
  4. お盆を持ったまま片手で飲み物を出してはいけません。まずサイドテーブルにお盆を置き、一客ずつ両手で出しましょう。
  5. お客様の右後ろから飲み物を出します。「失礼致します」「どうぞ」など、一声かけて出すと良いでしょう。
  6. お客様の正面または右側に飲み物を置きます。
  7. 退出する時はドアの前で一礼してから出るようにしましょう。

ドアをノックする回数ですが、コンコンと2回叩く人が多いのではないでしょうか?筆者もそうだったのですが、実はこの2回というのは、トイレで使うノックなんです。ですのでドアをノックする時は3回叩くようにしましょう。
また、マスクをつけたまま応対するのは失礼にあたります。日頃マスクをして仕事をしているという人も必ず外すようにしましょう。

こんな時はどうする?トラブルシューティング

基本的な飲み物の出し方をご説明しましたが、いざ実践…と思ったら予想外の事態が起こったり、なかなか思うようにはいかないものです。
そんな時でも焦らないで、落ち着いて対応すれば大丈夫ですよ。よくあるパターンの対処法をいくつか確認しておきましょう。

右後ろから出せない場合
座っている人の間隔が詰まっていて、右後ろから出すのが難しい…等の場合はなるべくお客様の邪魔にならない位置から出すようにしましょう。
前から出す場合や他の人の前を通して出す場合でも、「前から(前を)失礼致します」と声をかければ大丈夫ですよ。
正面または右側に置けない・出す場所がない場合
テーブルの上に書類などが置いてあって、お客様の正面または右側に置く事ができない場合は、なるべく邪魔にならず取りやすい場所に置きます。
「こちらに置かせて頂きます」と一声かけると良いでしょう。
テーブルの上に置く場所がない…!という場合は、席についている自社の社員に「お出ししてもよろしいですか?」と指示を仰ぎましょう。
サイドテーブルがない
お盆を置くサイドテーブルが無い場合は、メインテーブルの端の邪魔にならない場所に置きます。(空いていれば下座へ)
メインテーブルにも置き場所が無い場合に限って、お盆を持ったまま右手で出します。
その際は「失礼致します」と言って出すようにしましょう。
数が足りなかった
例えば全部で4人だと思って4客持って行ったら5人座っていた、という場合でも焦らなくて大丈夫。
そのような時は、来客から優先的に出すようにします。
順番としては、上座の来客→下座の来客→自社の目上の社員→末席の社員の順に出していきます。
そして「すぐお持ちいたします」と告げて一旦退出し、足りない分を持って行きましょう。
出す時にこぼしてしまった
テーブルの上の書類などを汚してしまわないよう、持参した布巾ですばやく拭き取ります。
「大変失礼いたしました」と謝罪して、すぐに代わりの飲み物を用意しましょう。
二杯目はコーヒー?それともお茶?
基本的に一杯目はお茶を出すのが一般的です。
二杯目にコーヒーを出すときっと喜ばれますが、中にはコーヒーが苦手だという人も居るでしょう。
おもてなしの気持ちでお出しするのですから、「コーヒーかお茶をお持ちしましょうか?」と尋ねると親切ですね。

商談を和やかにする、美味しいコーヒーでおもてなしを

お客様をもてなすコーヒーの出し方について見てきました。はじめは戸惑うことも多いかもしれませんが、慣れてしまえば大丈夫です。慣れるまでは頭の中でシミュレーションしておくとスムーズに出すことが出来ますよ。
気持ちに余裕が出てきたら出す時にお客様の目を見て笑顔を添える、という事も出来ると素敵ですね。何気ない事ですがきっと喜ばれますし、良い印象を持って頂ける筈。
雑用だと思わずに会社の顔になったつもりで、お客様に美味しいコーヒーをお出し出来るよう頑張りましょう!

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