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社会人なら知っておきたい!恥をかかないための接待マナー

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「自分は飲み会に行かないから接待は関係ない」と思っている人はいませんか?
会社の仲間内や部署内の飲み会に参加しないという人は多いので問題はありませんが、取引先の人との食事会、いわゆる接待を頼まれて行きませんと断るのは仕事に支障が出てきます。
その時に相手先に迷惑をかけないため、そして自分や自分の会社の人が恥をかかないように最低限の接待マナーは知っておく必要があります。
細かい部分を挙げていくときりがない接待マナーですが、覚えておくと今後役に立つというものもあります。
最低限知っておきたい接待マナーにはどんなものがあるのでしょうか。

「接待」と「遊びに行く」は違う?接待の意味

そもそも接待をする意味とは何なのでしょうか?
以前は、高額な接待をして仕事を取り付けるという意味で接待をしていましたが、ここ最近は接待をしない企業、断る企業が増えているため以前のような高額接待をして仕事を取るというものは減っています。
現在、接待と言うと、次のような名目で行っていることが多くなっています。

  • 取引先の人との交友関係、人間関係を深める
  • 仕事の時には話せないことを話す(趣味の話など)
  • 今後の仕事に繋げる

1番多いのが、交友関係や人間関係を深めるという目的です。
仲良くなると、仕事関係なく食事に行ったり趣味が合えば一緒に出掛けるなんて人もいます。それが3番目の今後の仕事に繋がることになります。
また、接待は食事だけではなく相手の趣味に合わせたスポーツや娯楽などを行うこともあるので、その人に合わせる必要があります。
相手のことを考えていろいろと決めることで、人への思いやりや接し方を学べる場として新入社員に接待をお願いするという企業もあります。

いきなり接待は非常識!?接待をする前にしておくこと

接待、特に食事をする場合は「食事に行きませんか?」と連絡をしてみんなで食事に行くと思っている人もいますが、そうではありません。
相手を招待するものなので、いきなり電話をしてその日に食事なんてことはもっと仲良くなってから食事会をする時に行うことです。
接待をする前にどういうことから始めたらいいのでしょうか。

その1.相手先に前もって連絡をして都合のいい日をチェックする

接待をする時、自分たちの都合のいい日にちで決めていいものではありません。招待する相手に合わせて日時を決めなくてはいけません。
その際、いきなり「食事行きませんか?」と簡単に伝えるのではなく「日頃の感謝の気持ちを込めて食事会を開きたいのですが」などこういう理由で食事会をしたい、食事に招待したいという旨を伝えるようにします。
最近は接待を禁止している企業も増えているので、個人で勝手に接待をするのは禁止です。
また、相手も接待とバレバレなのものには参加しないということもあるので、声掛けをする時も注意が必要です。

その2.バタバタしないように役割分担を決めておく

接待をする時、その場でバタバタしていると招待した相手に迷惑をかけてしまいます。
段取りが悪くて料理がなかなか出て来なかったり、飲み物がずっと空だったりすると楽しい食事会も一気に楽しさも軽減してしまいます。
また、バタバタすることでお店にも迷惑をかけてしまうことがあります。
前もって誰が何をするか決めておけば、そこに徹底できるので相手に不快感を与えずに済みます。

その3.食事の時や車に乗る時の席次をしっかりチェックしておく

知っていて当然なのですが、意外に知られていないのが席次です。
食事の時、どこに誰が座るのがベストというのを知っていますか?
基本的に招待する人(相手先)が上座に座ります。これを知らず、自分たちが上座に座ると失礼に当たります。
お店に入る順番も今はそこまで気にしなくなっていますが、相手先の格の高い順番、そして自分の会社の格の高い順番となっています。
車の席次も重要で、後部座席が上座になり招待した側は助手席になるのが通例です。
上座が決まっていても取引先の人が「私はここの席にいつも乗っているから」という注文があれば、その意見を優先してあげることも大事です。

接待マナーその1.お店選びやお店での振る舞いは接待マナーの基本

接待というとお店での飲食が多いので、お店での振る舞いやお店選びなどが接待マナーの基本になります。
自分たちが食事会をするのと接待は違います。そのため、お店での振る舞いはしっかりと覚えておくようにしましょう。

その1.お店選びは自分都合ではなく相手に合わせる

1番難しいのが、お店選びです。自分たちが食事をして、この店が美味しかったからといってそのお店が接待に適しているかと言うとそうとは限りません。
接待のお店選びは、相手に対する思いなども詰まっています。また相手はお店でその人の会社と同じような評価をする可能性もあります。
お店を選ぶ時は、次のような点をチェックして選ぶようにしましょう。

  • 招待する相手の好みに合っているか
  • 個室があるか
  • お店の収容人数はどのくらいか
  • 相手の会社からどのくらい時間がかかるか
  • お店の騒がしさはどのくらいか

上記のようなことは最低限でもチェックしておきましょう。
特に、お店が騒がしいのを嫌う人などもいるので、どのくらいの年齢層が使っているかなどもチェックしておくといいかもしれません。

その2.メニューは相手の好みに合わせたものを選び事前チェック

接待の料理はコース料理を選んでおくと便利です。その時、相手の好きなものを選ぶようにしましょう。
大まかに、和食・洋食・中華と選ぶだけではなく、食べられないものやアレルギーがあるものなどは事前チェックしておく必要があります。
お店を選んだら、そのまま予約ではなく1度どんなメニューが出てくるのか事前にお店を訪れてチェックしておくと当日バタバタせずにすみます。
また、この時にお店と料理を決め予約をする際は、「どういう食材は避けて欲しい」などお店に伝えて出さないでもらうようにしておくことも重要です。

その3.当日は事前チェックをする

接待の当日、お店でバタバタとしないようにお店に行く前にチェックしておくことがあります。

  • きちんと予約人数、予約時間は合っているか
  • 相手先の人は仕事の都合や体調不良で参加できなくなっていないか
  • こちらから接待に参加する人のスケジュール
  • 当日の交通状況(電車が止まっていないかなど)

仕事の関係や体調不良などで当日急に行けなくなるということもあります。接待に来れそうかどうかは事前にチェックしておきましょう。

その4.飲み物の配慮は忘れずにする

料理はコースで頼んでおけばお店がタイミングよく運んできてくれますが、飲み物はそうはいきません。自分たちで注文をしなくてはいけません。
相手も接待されている以上、グラスが空になったからといて自分で飲み物を頼むことをためらってしまいます。
最初の方はチェックしていたつもりでも、打ち解けていくと忘れてしまうことがあります。
接待の時は自分はお酒を飲むのを極力控えて、相手のグラスが空になっていないかをチェックするようにしましょう。
グラスが空きそうになったら「何か飲みますか?」や「同じものでもいいですか?」と声をかけるだけで相手は注文しやすくなります。
また、人によっては酔い覚ましのために途中でお茶やお水を飲むという人もいます。
接待の中盤ぐらいになったら「お水かお茶を貰いましょうか」と声をかけるのも気の利く行動になります。

その5.支払いは見えないところで終了前に済ませておく

接待の時、意外に手間取るのが支払いです。
支払いしようとしたら相手に気づかれたり、終わりに近づいてしまい払うタイミングを見逃してしまうなんてこともあります。
コースなどで注文をしても、飲み物のオーダーストップはだいたい終了時間の30分前です。それ以降は注文を受けてくれないお店がほとんどです。
そのため、オーダーストップしてしばらくしたら、すぐに支払いに行くようにしましょう。
前もって領収書を貰う旨を伝えておけば、領収書の名前の聞き取りなどで手間取ることもありません。
お開きになる前に支払いは全て終わらせておくのが接待マナーです。

その6.お迎えとお見送りは必ず全員で行う

接待は相手を招いているものです。そのため、相手よりも早くお店に来てお迎えをしなくてはいけません。
帰りの際も同じで、必ずお見送りをします。
お見送りが全員でできるように、支払いを済ませておくのはもちろん、酔っ払って寝ているなんてことがないようにお酒は控えるようにしましょう。

その7.お店でばたつかないようにお店の人を味方につける

時々、「お店に来てやっているんだぞ」と店員に向かって上から目線で接する人がいます。
こういう態度をとっていると、何か困ったことがあった時もお店の人は助けてくれません。
接待を成功させるには、お店でばたつかないことが大事です。
分からないことがあれば店員さんに聞けばいいのですが、横柄な態度を取っていたら店員さんも協力したいと思わなくなくなります。
困った時に助けてくれるのはお店を知り尽くしている店員さんです。店員さんを味方につければ、何かトラブルがあってもばたつかずに接待をこなすことができます。

接待マナーその2.接待中の会話は差しさわりのないものにする

接待中に1番困るのが会話です。接待の時間は約2~3時間あります。
最初はお互いの近況などを話すので会話も盛り上がりますが、途中から何を話せばいいか分からなくなり口数が少なくなることもあります。
接待中の会話は差しさわりのないものがいいと言われています。
どういうものがよくて、どういうものを避けるべきかを紹介します。

  • スポーツやニュースの話題
  • 今日の料理の話
  • 趣味や好きな食べ物の話
  • 子供がいる場合は子供の話

上記のような話は仕事と関係のない話なので、お互いに話しやすいのでこういったものを会話のネタにするといいでしょう。
反対に、会話する時に避けたいのが下記のようなものです。

  • 政治が絡んだ話、特定の政党などの話
  • 他社の評判や悪口
  • お互いの会社の内情

仲の良いもの同士であれば問題ありませんが、誰が聞いているか分かりません。仕事に支障の出そうな会話はなるべく避けるようにしましょう。

接待マナーその3.ただ渡せばいいわけじゃない!手土産は渡し方が重要

接待の時に手土産を渡すことがあります。手土産は渡すタイミングと渡し方が重要です。
手土産を渡すタイミングは帰る時です。二次会があるから、二次会で渡せばいいかなと思っているかもしれませんが、あくまでも二次会なので途中で退席する人もいます。
そのため、手土産は一次会の終わりに渡すようにしましょう。
また、渡す時に「お土産です」と言って渡すと中身が何か分からないため、受取を拒否する人もいます。
渡す時には、「ぜひご家族で召し上がってください」や「美味しかったのでよかったら」など中のものが想像できるような言葉を添えると受け取りやすくなります。

接待マナーその4.接待は自分の身だしなみもマナーの1つになる

接待は相手に対するものばかりでなく、自分のふるまいも接待マナーに含まれます。特に身だしなみは相手に不快感を与える要素になりかねないので、マナーとして覚えておく必要があります。

その1.服装やアクセサリーは華美なものは避ける

身だしなみというと、1番気を付けなければいけないのが服装やアクセサリーです。派手なものはいい印象を与えません。
服装やアクセサリーは次のような点に気を付けて選びましょう。

  • 基本的にスーツを着用する。ない場合は、ブラウスとスカート、もしくはパンツでもOK
  • 色は派手なものではなく紺やグレーといったダーク系のものを選ぶ
  • スカート丈はひざ下丈が基本
  • スカートはAラインやフレアスカートなどピタッとしたものはなるべく避ける
  • アクセサリーは過度につけない。ネックレスなど多くても2つに留める

服装ぐらい大丈夫だろうではありません。あまり派手な服や露出の多い服は相手に不快感を与えてしまうので、注意が必要です。

その2.香りの強いものを付けていくのはNG

女性の中には、毎日香水を付けているという人もいます。自分で香りを楽しむのはいいですが、接待の席に香水はNGです。
食事の邪魔になるだけではなく、香りが苦手という人もいるので接待がある時は香水は付けないようにしましょう。
香りが強いものは香水だけではありません。最近、香りの強い柔軟剤や洗濯用香水(一緒に入れて洗うもの)などもあります。
こういったものは衣類に強い香りが残ります。
自分にとってはいい香りに感じても、その香りが不快に感じる人もいるので、接待がある時は柔軟剤も香りの抑えたものを使ったりして周りに香りがあまりしないようにしましょう。

その3.日焼け止めやボディクリームの香りも気を付ける

女性は肌の乾燥や日焼け予防するために日焼け止めやボディクリームを使っている人が多いと思います。
最近は良い香りのものが増えていて、香りがずっと残るタイプのものがあります。
肌のために必要なものですが、その香りも相手に不快感を与えたり料理の邪魔になることがあるので、接待の時は無香料のものを使うようにしましょう。

接待マナーその5.食事やお酒以外の接待マナーも覚えておく

接待というと障子やお酒のイメージが強いですが、それだけではありません。
中には、お酒や食事じゃなく趣味で接待をして欲しいという人もいます。
特に、下記のようなものは接待でよく使われるのでマナーを覚えておくようにしましょう。

その1.ゴルフ

食事やお酒以外で1番多い接待がゴルフです。ゴルフの場合、相手のハンディなどやゴルフ歴を考えてコースを選んだり、相手を選ばなくてはいけません。
相手にいい気持ちになってもらおうとレベルの低い人や初心者に近い人を同行させる人がいますが、足手まといになり迷惑をかけてしまうことになります。
ゴルフに同行する人は同レベルの人を選出するのがマナーです。また、ゴルフ後に食事をする場合は前持ってお店の予約が必要です。

その2.スポーツ観戦

スポーツ観戦が好きという人も多いので、接待にスポーツ観戦をすることもあります。
この時、いくつかチェックしておかなければいけないことがあります。

  • 相手がどんなスポーツが好きか
  • どのチームを応援しているか
  • 観戦する時はどこの席でいつも見ているのか
  • いつも誰と観戦に行っているのか
  • 都合の良い日時、同行する人数

スポーツ観戦の場合、相手の家族も同行する場合があります。そのため、いつも誰と観戦するかを必ず聞いておきましょう。
また、スポーツ観戦は良い席で見るからいいというものではありません。
特に、子供などが同行する場合、一番良い席よりも多くの人とワイワイ騒いで応援する席の方が楽しめたりすることもあります。
スポーツ観戦は、自分が楽しくなりすぎて相手を放置してしまうことがあるので注意しましょう。

その3.釣り

よくアニメで、接待で釣りに行くシーンを見ますが、実際に釣りが好きな人を接待で釣りに連れて行くことはあります。
接待で釣りに行く際、いくつかチェックしておかなくてはいけないことがあります。

  • いつもしている釣りの形態(海釣りか釣り堀か)
  • 今の時期釣れる魚や釣れるポイント
  • 釣った魚は持ち帰りするか食べるか

釣りが好きといっても、海釣りをしている人と海の中にあるような釣り堀でしている人かを聞いておく必要があります。
いつも釣り堀で釣りをしているのに、いきなり海釣りに連れて行くと面白くないと感じることもあります。
また、釣った魚は家族と食べたいという人もいるので、すぐに料理で食べるか魚は持ち帰るかは聞いておきましょう。

接待マナーその6.自分が接待を受けた時のマナーも大事

接待は、自分たちが行うだけではなく招かれることもあります。
その時、接待を受ける側だからといって不快な態度を取ってしまうと悪い印象を与えてしまいます。
接待はする側のマナーだけではなく、受ける側のマナーもしっかりと覚えておくことが重要です。
接待を受ける際、1番気を付けなければいけないのがお酒や料理のオーダーです。
一次会は相手側が決まったコースを用意してくれるので料理をオーダーすることはありませんが、お酒は好きなものを注文してくださいと言われることが多いです。
その時、「接待だからタダで飲める」と高いお酒を注文するのはマナー違反です。周りの人に合わせたり、相手におまかせするのもいい方法です。
また、接待を受けた際は自分で判断するのではなく上司に相談をするようにしましょう。
会社によっては接待を受けるのを禁止しているところもあります。
また、部署によっては上司の許可が必要だったり上司同行が必須の場合もあります。
まずは相談をして上司判断を仰ぎ、断りを入れなければいけない場合は相手に真摯にお断りようにするようにしましょう。

接待はマナーを覚えていないと失敗する確率が高い

接待というとただ食事をするというイメージを持っている人がいますが、そうではありません。
食事をしていろんな話をしますが、その時の動きや態度をチェックされている可能性もあります。
その態度が悪ければ、「この人たちと仕事をしても大丈夫かな」と不安を与えてしまうことになります。
そうならないためにも、接待マナーを覚えておく必要があります。
「マナーなんてなんとかなる」と思っているかもしれませんが、覚えていないと咄嗟には出てきません。
接待マナーは取引先だけではなく上司などでも役立ちます。マナーに覚えて損するものはありません。

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