仕事を始めたての人も、慣れてきた人でも『仕事をしているけど、報われない』と感じる事があります。仕事が上手くいかない場合はもちろん、上手くいっている時にもなぜか『報われない』と感じてしまう場合があります。
どの様な状況でも、この報われないという思いがあると、つらいものです。この辛さから少しでも早く脱却したいと思い、より仕事に励み、負のスパイラルにはまってしまう…。という人もいます。
仕事が報われないと感じる時は、ただ仕事をがむしゃらに頑張れば解決する、という訳ではありません。報われないと感じる気持ちを解消してあげる必要があるのです。報われない気持ちを解消するヒントを紹介しますので、参考にして下さい。
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仕事が報われないのはどうしてだろう…。原因を探す方法
仕事において『報われない』と感じる気持ちは、仕事の出来が悪くても良くても感じる可能性もある気持ちです。その分この気持ちを感じると混乱しやすいですが、まずは気持ちが生まれる原因を探してみましょう。
まずは『報われない』と感じている事をリストアップ
仕事をしているのに報われないと感じている場合、必ずその気持ちを生み出す原因があります。まずはそれを明確にしましょう。
例えば、多くの人が仕事をしていて報われないと感じる時、こんな原因があります。
- 仕事の大変さ等に、給与や待遇が見合っていない
- 仕事をどんなにこなしても終わらない
- 大変な仕事を頑張っているのに、誰も感謝してくれない
- 仕事内容が単純すぎてやりがいを感じない
- 仕事を何度も繰り返してこなしたせいで、マンネリ化してきた
ありがちな原因だけでも、内容に細かく違いがある事が分かります。
仕事をしていて『報われない』と感じる理由は人それぞれ違うのです。まずは自分がどうして報われないと感じているのかを知ってみましょう。内容によっては、原因を知る事で解決の糸口が見える事もあります。
リストアップの内容を、現実と比べてみよう
ある程度報われない原因をリストアップしたら、その内容が本当にその通りなのか、実際に働いている時と比べてみましょう。
例えば、
という事に不満を持ち、報われない気持ちを感じているとします。
この気持ちが分かったら、次は本当に自分の仕事は感謝されていないか、調べてみましょう。
- 実際に仕事中、自分の仕事が感謝されたり、評価されたりしていないかをチェックする
- 自分の今までの功績を振り返り、会社や周りの人に貢献できたかどうか確認する
等、本当に自分の仕事は感謝されていないかを、現実的に、客観的に見てみるのです。
自分の主観的な見方から離れて、事実と自分の仕事を見比べてみると、色々な事が分かります。
- 仕事をこなす度に、ありがとうと言ってもらえた
- 自分が出した業績や評価を見たら、良い評価をもらえている事に気が付けた
といった事に気が付ける可能性があるのです。
仕事が報われないと感じていると、それに気持ちが集中してしまい、周りの事が見えなくなってしまっている場合もあります。まずは客観的に原因を見て、その気持ちが合っているかどうかを調べてみて下さい。
その中に『間違った努力』は無いか、探してみよう
自分の気持ちから少し離れ、客観的に自分の仕事を見つめるという事は、良い事だけに気が付ける、というような事ではありません。
- 思ったよりも自分の業績や成績が悪い事に気が付いた
- 客観的に自分の仕事を見たら、会社の期待からずれている事に気が付いた
等、自分の頑張りが間違っていた事に気が付く事もあります。
仕事をしていて報われないと感じる原因の一つに『会社の求める努力や成果からズレた行動を取っている』というものがあります。
例えば、残業を出来るだけ出さないような方針を取っている企業があるとします。こうした企業で『残業が必要な量の仕事を毎日さばいている』というような状態になっていたら、企業からの評価はどうなるでしょうか。
本来なら残業が必要な量を定時までにさばけているのなら、プラスの評価をもらえるでしょう。しかし、大量の仕事を残業する事でこなしているなら、企業からの評価は『仕事を必要以上に抱え込んで残業をしている無計画な人』です。
当然、良い評価はもらえません。
この様に、一見するとプラスに見える事でも、客観的に、大きな視点で見るとマイナスになっている場合があるのです。
報われない原因を客観的に見るという事は、こうした間違った努力をしていないかを確認する意味もあります。
企業や周りの人が求めていない努力は、最初から報われない事が決まっている努力です。こうした努力をしていないか、チェックしてみて下さい。
仕事が報われない!そんな時の対処法
仕事が報われないと感じている時、いつも通りの仕事をそのまま頑張るのは、あまり良い方法ではありません。自分の思い当たる原因別に、それぞれ対処法を取りましょう。対処法が思いつかない場合は、以下の方法を試してみて下さい。
まずは『自分には何を期待されているか』を知ろう
- 自分の努力が間違っているのではないか
- 自分の原因が思い当たらない
といった時に試してほしい対処法です。
企業では
- 企業の業務
- 所属する部署
等によって、それぞれ、
- 課題
- 目標
となる事が設定されています。
この課題や目標に向かっていくような仕事をするのが会社で仕事をするという事の基本です。この目標は自分だけで考えるのではなく、そこに所属している人全員で考得るものです。
まずは自分に出されている課題や目標を改めて認識してみましょう。
その上で、
- 企業が、部署が目指している目標は何か
- それを達成させる為に、自分は何を期待されているのか
を再認識しましょう。
再認識後は、正しい目標を達成できるような行動を実行していきます。
一人でただ行動するのではなく、適度に
- 目標を達成するための計画
- 自分の行動が目標を達成するのに適しているか
を上司や同僚と確認し、正しい方向からズレているようなら、軌道修正していきます。
これを繰り返していくと、正しい目標に向かって、正しい努力ができるようになります。それに合わせて、報われないという気持ちも減っていくでしょう。
しばらく自分を最優先にしてしまう
- 仕事が忙しすぎる、任される量が多い
- プライベートやが仕事で圧迫されている
- やりたい事があるのに、仕事が邪魔で出来ない
という場合は、しばらく自分の事を最優先に考えると解消できる可能性があります。
この様な理由で報われないと感じている場合、仕事のし過ぎによってプライベートや自分の気持ちがおろそかになっている為に、その様な気持ちを感じています。自分の心と体が『もっと私を大切にして!』と叫んでいるのです。
- 仕事を任されても、自分の担当出ない物は断るようにする
- プライベートは思いっきり満喫して、仕事の事は考えない
- 仕事終わりや休日は仕事関係の電話・メールは取らない
- 思い切って長期休みを取る
等、とにかく自分のキャパシティを確保する行動を取りましょう。
人によっては、
- 仕事を断る
- 休みを取る
といった行動に罪悪感があるかもしれません。
そうした場合は、
- 頼まれた仕事は3回に1回だけ断る
- 仕事が忙しくない時に、ちょっとだけお休みを取る
等、小さい事から始めてみて下さい。
状況が変わりそうにないなら、思い切って転職を
- 会社の仕組みや業績のせいで、給与や待遇が悪い
- 周りの人に問題があり、その改善が見込めない
等、自分が原因でない事、しかも変わりようのない事で仕事をしていても報われない状況になっている場合もあります。
この様な場合は、自分や周りを変えようとしても上手くいきません。働く場所を変えましょう。
- 同じ業種の、別の企業に就職する
- 思い切って別業種に行く
等、転職をする事で環境を変えるのです。
この時、自分が報われないと感じる原因を知らず、なんとなくで転職してしまうと前の職場と同じ状況になってしまいます。
ちゃんと自分の気持ちやそれを生む原因を理解し、改善するにはどんな職場を選ぶべきかを考えた上で転職するようにして下さい。
仕事が報われないと感じる原因は人それぞれ。上手く動けば変えられる可能性もある
仕事が報われないと感じる原因は、人それぞれ違います。しかし、どんな原因で生み出された気持ちでも、上手く動く事ができれば変えられる可能性もあるのです。
自分の気持ちとそれを生む原因を正しく理解し、それに合った行動を取りましょう。