まだ入社したばかりなのに仕事を辞めたいと思う新卒の人は増えています。
新卒で辞めるといったら、たいていの親、友人は「まだ早い」と止めるでしょう。
でも会社に行きたくない、この仕事を続けていく自信がないと一度思ってしまうと、モチベーションを保つのは難しいですね。
辞めるべきか続けるべきか。迷ったら考えて欲しいことがあります。辞めるのはそれからでも遅くはないでしょう。
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新卒で仕事を辞めたくなった時に考えるべきこと
入ってみたら思ってたのと違った。そういうケースは多いと思いますが、そこで本当に辞めていいのかどうか、よく考えてみて欲しいです。
人間関係が嫌だという理由で簡単にやめないで
人の悩みの8割は人間関係だといわれるくらい、どこへ行っても人間関係の悩みはつきものです。
もし今の先輩、上司がどうしてもあわない、だから辞めたいと思っているなら、少し立ち止まって考えてみてください。
これは、新卒だから我慢すべきということではなくて、そのような上司はどこへ行ってもいるということを知っておいて欲しいのです。
上司がイヤだ!という理由だけで転職し、また次の会社でも嫌な上司が出てきたらどうしますか?また辞めますか?
人間関係の悩みは決してなくならない。
ですから、円滑にする努力をせずに、一時的な感情で辞めることは避けた方がいいと思います。
どうすればうまくやっていくことが出来るのか?ということをよく考えてみてください。
思っていたのと違った場合
希望していた部署とは違うところに配属されてしまった。こんな仕事をしたいわけじゃなかった。
そういう理由で辞めたいと思う場合もありますね。
でもちょっと待ってください。その仕事、本当に面白くないですか?
もしかしたら、会社が適性を考えて配置してくれたのかもしれないし、一生懸命取り組んだら、あなたの才能が開花するかもしれない。
今目の前にある仕事に真摯に取り組むことで見えてくるものがあるかもしれない。
私はこんな仕事をしたいんじゃない!と放り出してしまうのはもったいない気がします。
例えば、これは雑用かと思うような簡単な仕事をバカにする人がいるのですが、雑用すらきっちり出来ない人は大きな仕事はできません。
仕事が出来る人は、簡単な仕事もさらっとやってのけるし、小さな仕事をバカにしません。
簡単な仕事、小さな仕事でも求められている以上のことをやってのけてみてください。それこそ、あなたの腕の見せ所なのです。
希望の部署だったとしても、思ってたのと違うということはありますし、「つまらない」と思ってやっていると、仕事の面白さも見えてきません。
やりがいを感じる仕事を任せてもらえるように、もう少し頑張ってみませんか。
残業が多いなら効率化を考える
残業が多いことが辛い、という場合は、仕事の効率化が出来ないのか、今やっていることに無駄はないのか、ということについて考えてみてください。
新人でいきなり上の人に提案するというのは勇気がいると思うので、まずは自分の仕事のやり方から。
一度教わったことを何度も聞いたりしていませんか。パソコンで出来ることを手作業でやったりしていませんか。
小さなことでも積み重なると結構な時間になります。少しでも削れるところはないのか、を考えてみてください。
1年間はがんばってみる
よく、「3年は頑張ってみないと」という意見を聞きますが、少なくとも1年頑張れれば良いかと思います。
3ヶ月や半年で辞めると、次の就職にも差し支える可能性があることと、1年間通して仕事をしてみると、仕事の波もわかるようになるからです。
ですから、体調が悪くないのなら、1年間は頑張ってみて欲しいと思います。
新卒でも辞めていい場合はどんな時?
しかし、すぐに辞めてもいい場合があります。それは、会社がブラック企業だった場合と体調が悪くなっている場合です。
ブラック企業ならすぐにでも辞めるべき
具合が悪くなってからでは遅いからです。
体調が悪くなると段々精神もやられていきます。そうなると、正常な判断が出来ません。
普段だったら家族や友達に相談できることでも、そもそも「相談しよう」という選択肢すら浮かんで来なくなるからです。
そうなってしまうと、本当に追い込まれるまで自分でも気づかずに働き続けてしまうことがあるので、それは何としても避けて欲しい。
ブラック企業の見極め方
あなたにやる気がないだけなのか、それとも企業が悪いのか、ブラック企業の見極め方を知っておけば周りに何を言われても大丈夫。
- サービス残業になっている(残業手当が出ない)
- 土日も仕事
- 人前で罵倒されたり人格否定するようなパワハラ
- セクハラ
- 無理難題を押し付けられる
- 有給を認めてくれない
などのようなことがあればそれはブラック企業。早く辞めましょう。
長くいても全くいいことはありません。
小さな会社で人が変わらない
ワンマン社長の小さな会社で、人事異動などもなく、この先何年経っても人が変わらないという場合があると思います。
そのような会社で、どうしても人間関係がうまくいかないとなってしまうと辛いですよね。
他人を変えることは出来ないですし、うまくやっていくために自分なりの努力したけれど状況が変わらないというのであれば、転職を考えましょう。
出来るだけのことはしたけれどどうにも周りとうまくいかないならば、次の会社を探してみてください。
体調が悪い時
どんな理由であっても、体調に変化があるならそれはあなたに適していない仕事、会社だった可能性があります。
いったん休んで、今後のことをじっくり考えてもいいと思います。
新卒で辞める時に注意して欲しいこと
新卒ですぐに辞めるとデメリットももちろんありますから、次のようなことを頭に入れておいてください。
すぐに辞める人だと思われる可能性
転職活動をする時に、どういう理由で辞めたのかということが非常に重視されると思います。
私も採用面接をしていましたが、やはり1年未満で辞めているような人は「またすぐ辞めるのでは」とどうしても思ってしまいます。
ですから、
- 辞めた理由
- 今の会社に応募した理由
面接官に、この2つを「なるほど」と思ってもらわないといけません。
1年未満だと失業給付がもらえない
仕事を辞めた時に、就職したいのに出来ない人をサポートするために失業給付がもらえます。
ただし、
- 離職日の以前2年間に被保険者期間が通算して12ヶ月あること
- 特定理由離職者については離職日以前の1年間に被保険者期間が通算して6ヶ月あること
という条件があります。
この条件にあてはまらないと、失業給付がもらえません。
貯金が少ないと生活が不安
実家住まいの人はいいでしょうが、一人暮らしの人は生活費はもちろん、転職のための活動資金も必要です。
辞めた時期によっては失業給付ももらえないし、新卒でお給料も安かったと思うので、貯金がそれほどない場合もありますね。
デメリットばかりでもない。新卒で辞めることのメリット
たしかに、短期間で辞めているという事実だけみると、「この人大丈夫なの?」と思われるリスクはあります。
ただ、そこは説明の仕方一つですし、次の会社でのやる気をきちんとアピールできるのなら大丈夫だと思います。
むしろ、早いうちに見切りをつけて、次の職場に移った方がいいこともあります。
第二新卒を募集するところも増えている
第二新卒は、キャリアや経験はないけれど、全くの新卒でもありません。
募集は不足気味な営業職などが多いものの、あまり業種を絞らなければ、転職は十分可能でしょう。
辞めてもいい。自分で自分の人生に責任を持てるなら
仕事を辞めるか続けるか。なかなか難しい問題ですが、新卒なんだからもう少し我慢すべき、とは思いません。
辞めたことでどういう結果になったとしても自分が後悔しないと思えるくらい考え抜いた結果だったら、辞めてもいいでしょう。
一番良くないのは、「甘えている」「3年は頑張らないと」などという周りの意見に左右されて、ずるずると仕事を続けた結果、身体を壊してしまうということだと思います。
その人たちは、あなたの人生に対して責任を負ってくれるわけではありません。結局、責任を取るのは自分自身なのです。
ですから、辞めるも辞めないもよく考えて。自分で決断することが大切です。