試用期間でも社会保険の加入はできる?加入義務とその内容

就職・転職をしたときに試用期間でまず働く方が多いと思います。そして多くの企業がこの試用期間の制度を導入しています。そもそも試用期間とは何なのか?その期間に社会保険は加入されるのか?など疑問があると思います。特に新卒で初めて働く人にとっては分からないことだらけ!

試用期間の社会保険の加入義務は例外として加入する必要がない場合を除き、加入する義務があります。そんな試用期間でも社会保険の加入についてご紹介します。

求人の掲載や面接で言われる試用期間とはそもそも何?

試用期間の制度を取り入れている会社はとても多く存在します。そもそも試用期間とは、採用手続きを経て働くことが決定し、仕事のお試し期間を設けることで、正式な採用を見極める期間のことを言います。

会社に雇用されるために、履歴書を会社に提出し、書類審査から採用試験、そして採用面接を経て、ようやく雇用されるかどうかが決まります。ですが、採用する側としては、働きたい側とコンタクトを取る機会も少なく、その人を理解するのには到底時間が足りません。

このような場合に備えて、実際に仕事についてもらい、会社側が採用面接などで把握することができなかった一面を知ることができる期間を設けるのが試用期間です。

試用期間の長さ

試用期間の長さには法律の定めがありません。労働政策研究・研修機構(JILPT)の平成26年の調査結果によると、8割以上の企業が3カ月~6か月の試用期間を設けており、一般的と言えます。

試用期間の解雇や退職について

試用期間中は広い範囲で雇用の自由が認められています。これは、試用期間中の労動契約は、「解約権留保付労働契約」と解されていて、いわゆる「解雇の自由(解雇権)」が認められているからです。

この「解雇の自由(解雇権)」は採用から14日以内であれば、勤務態度の不良を理由に解雇予告なしで解雇できるといった特例が認められています。

しかし、採用から14日を過ぎるとよほどの勤務不良でなければ、通常の解雇扱いとなり、解雇予告が必要となります。

働く側が試用期間中に退職したい場合は、民法627条の内容に該当すれば、会社側は退職を認めます。これは、退職したい日の2週間前までに申し出をすることです。自身からの退職の申し出によることなので、自己都合退社扱いになります。

申し出の場合に良くあるトラブルが、口頭での申し出で「言った、言われていない」の水掛け論になるケースです。このようなトラブルを避けるためにも必ず書面で手続きを行います。

試用期間中でも社会保険の加入をしなければならない!

試用期間は、会社側にとって「お試し期間」であることが分かりました。正式採用ではないので、社会保険の加入は必要ないという経営者が中にはいます。ですが、これは間違いです。

試用期間中でも、働き方に応じた形で社会保険に加入しなければなりません。

加入手続きの時期

試用期間中の社会保険の加入が適用される起算日は「試用期間の初日」になります。

そもそも社会保険の加入手続きは、社員を雇った日より5日間とされています。

例外として加入する必要がない労働者

試用期間中でも社会保険の加入義務がありますが、例外として2つの条件を満たしている労働者には社会保険の加入義務がありません。

2カ月以内の有期契約である場合
雇用契約が、2カ月以内の契約期間で定められ、その後、契約の延長の見込みがない場合、有期契約となり、社会保険の加入の必要がありません。
一般社員の労働時間・日数の4分の3未満しか労働していない場合
例えば、正社員が週40時間労働に対し、試用期間中であるのに、試験期間中で週30時間未満の労働しかしていない場合は、2カ月以内の有期契約であるという条件を満たしていなくても、社会保険に加入する必要がなくなります。

もし試用期間の社会保険は未加入と分かった時の対処法

就職・転職活動後、新しい勤め先で試用期間は社会保険が未加入であった場合に、まずは、担当者に確認をしてみましょう。

自分が社会保険の加入対象であれば、加入してもらわなければなりません。

そもそも試用期間は本採用を前提としていることから、2カ月以内の有期雇用契約とは異なります。知らない間にこのような有期契約を結んでいた!なんてことが無いように、雇用契約書をしっかり確認する必要もあります。

そして、自分が例外として加入する必要がない条件でなかった場合は、会社側に社会保険の加入を申し出ます。この時、会社側から拒否された場合、最寄りの年金事務所で「被保険者資格の確認請求」という手続きを行うことで、会社に調査を行ってくれます。調査の結果、被保険者資格があると認められれば、年金事務所が会社側に加入手続きをとるよう指導を行ってくれます。

知識があれば、試用期間中に社会保険未加入でも対処できます!

試用期間だからと言って、例外として加入する必要がない場合を除いては、社会保険の未加入は違法です。逆に、自社は未加入だ!というような会社は辞めておいた方が良いのかもしれません。万が一入社後に未加入であることを言われた際は、しっかり交渉をするのがおすすめです。

社会保険は将来の自分の年金にも関わることです。

試用期間の社会保険について知識を持っていれば、対処もできます。新たな会社で、加入条件を満たしていた場合は社会保険に加入してもらい、本採用に向けて働きましょう!

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