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社員旅行に行きたくない!角が立たない断り方と心掛けること

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社内行事の中で最もハードルが高いといわれている、社員旅行。社内交流の一環だとは分かっていても、行きたくない人にとって欠席の理由は悩むもの。
欠席する理由によって、会社側にどう受け取られるか気になりますし、恒例行事であれば、毎年、欠席の理由を考えなくてはなりません。
このように、社員旅行の季節になると憂鬱になる人も少なくありません。
今回は、社員旅行の断り方と、断る時に気をつけたいポイントをまとめました。
社員旅行を欠席するのであれば、角の立たないスマートな断り方を身につけましょう。

今は社員の6割が、社員旅行に行きたくない時代

ひと昔前までは、当たり前のように行われていた社員旅行ですが、キャリコネニュースの調べによると、社員旅行に行きたくないと回答した人は全体の6割に上っているとのこと。
行きたくない理由には様々な意見があるようです。

上司にずっと気を遣うのが嫌、気が休まらない
建前上の無礼講を真に受けられるわけもなく、社外でも上司や先輩に気を遣いたくないという意見が多くあるようです。また、部屋割りで苦手な人と同室になってしまったらどうしよう、という不安や心配がついて回ります。
自分のプライベートを見られたくない
仕事とプライベートは別と割り切っている人にとって、仕事関係者には自分の私服姿すら見られたくないという人も。また、宿泊先の浴場などで、気心知れない同僚達と行動を共にするのは抵抗感があるようです。
団体行動が苦手
社員旅行となれば個人旅行とは違い、タイムスケジュールが細かく決まっており、自由行動時間も少ないもの。他人に合わせることが苦手な人にとって、社員旅行は苦痛そのもののようです。

また、昨今では、雇用形態が多様になり、子育てや介護をしながら働いている人も増えている中で、こういった働き方の違いも欠席理由の一つになっています。実際、著者の勤める企業でも、子育てをしながら働く女性が増えてきており、気軽に社員旅行に行ける人が減ってきています。

社員旅行は欠席できる?参加が任意なのか、強制なのか確認を!

社員旅行を欠席しても問題ないかは、会社が社員旅行を強制参加にしているか、任意参加にしているかの位置づけによって異なります。任意参加の場合は、もちろん欠席しても問題ありません。

もし強制参加としている場合ですが、社員旅行は業務時間外も従業員を拘束することになるので、会社側が労働基準監督署に対して、労働時間外・休日労働に関する協定、いわゆる36(サブロク)協定を届け出ていることが前提となります。

会社が36協定を届け出ていない場合は、労働基準法違反になりますので、強制力は働きません。
会社が36協定を届け出ていた場合は、社員旅行の日程が平日か休日かで対応が異なります。

社員旅行を平日に行う場合
例えば、平日に社員旅行を行う場合は、社員旅行は出勤扱いとなります。ただし、有給取得をすれば休むことができます。
社員旅行を土日に行う場合
休日の出勤命令が出ていれば、社員旅行に強制力が発生します。またこの場合は、有給休暇も取得できず、冠婚葬祭などの特別な理由がなければ欠席することができません。

社員旅行を上手に断る、角が立たない断り方3選

労働基準法の上では問題がないとはいえ、実際に断るには覚悟と勇気がいるものです。
断る時のポイントは、行きたくない本音を隠し、「本当は行きたいけど行けない」雰囲気を醸し出すことです。
ここでは、社員旅行を行きたくない人が上手に断る言い訳を紹介します。

1.身体が旅行に適さない状態であることを理由する

例えば、ずっと同じ姿勢を保っていると悪化してしまうぎっくり腰やヘルニアは、通常業務への影響を考えると、会社としても無理強いできません。
また、乗り物酔いがひどいという理由も、他の人に迷惑をかけないために辞退するという名目が立ちます。

なお、欠席の返事をする際には、事前に案内された社員旅行の行程に目を通し、実際に書かれている飛行機移動やバス移動を理由にしておくと「本当は行きたいけど行けない」感が伝わります。

2.自己啓発の習い事、セミナー参加を理由にする

夜間帯に開催しているセミナーや、土日の研修への参加を理由にした欠席です。すでにお金を支払っていると伝えれば、仕方ないと思ってもらえます。
また、向上心を持ってスキルアップを目指している人は、会社としてもマイナスには映りません。

3.家庭の事情を理由にする

子供が小さいため、親の介護のため、犬などのペットの世話のためなど、家庭の事情で外泊が難しい状況を理由にします。家庭の事情であれば、会社も無理強いはできません。

余談ですが、以前知り合いに、彼氏がNGだからという理由を伝え、欠席した人がいました。実際に、親御さんから心配されるケースもあるでしょう。泊まりとなれば、心配する気持ちは分かりますが、風紀上の心配をされることは会社側からすると気持ちの良いものではありませんので、伝え方には気をつけてくださいね。

行かないと決めたら心掛けることは、企画者・参加者への配慮

悩んだ挙句、欠席を決めたなら、心掛けてほしいことが3つあります。

1.企画者を労う

企画・運営する人は、通常業務の時間を割いて準備をしています。また、旅行当日は、参加者一人ひとりに目を配らなくてはならないので、自分が楽しむ余裕はありません。
断る際には「企画してくださりありがとうございます」「魅力的な行程で、行きたいのは山々なのですが」など、企画者を労う一言をそえるだけで、あなたの印象は変わるでしょう。

2.きちんと事前に、断りを入れる

欠席する際は、事前に断ることが社会人としての常識です。当日キャンセルなんてもってのほか。必ず回答期限までに返信をしましょう。
ただし、すぐに欠席連絡をすると、「行きたくない」オーラが感じられ、逆に印象を悪くしてしまう可能性があります。2~3日後など、十分な検討の時間を持ってから返事をした方が良いでしょう。

3.社員旅行の不満を口にしない、波風立てない

中には「社員旅行の目的が良く分からない」「旅行先がいまいち」と、陰で社員旅行の不満を口にする人がいます。
どこで誰が聞いているか分かりません。
行かないと決めたら、余計なことは言わず、黙って過ごしましょう。

総務に聞いた!モヤモヤした社員旅行の出欠確認ワースト3

社員旅行の企画は、大抵は総務が企画・運営し、社員の皆さんに楽しんでもらおうと毎年苦慮しています。そんな総務の方々に、これまでの社員旅行の出欠確認で、モヤモヤしたワースト3を聞いてみました。

3位 周知連絡の直後に、欠席の返信がくる

悩む間もなかったんじゃないかと思われるほどの、迅速な欠席返信が来ると、行きたくない腹心が透けて見えるようです。ややもすると、「自分都合」「協調性がない人」だと思われかねません。
業務上、行きたくないけど行かざるを得ない総務の人にとっては、余計モヤっとしてしまうようです。

2位 家族と旅行に出かけるため

一見すると、家族思い、親孝行と思われそうですが、社員旅行は年度初めの年間計画をたてる段階で日程を決めておく企業も多く、その予定表は社員に周知されています。
その上で家族旅行と日程が重なるということは、自社情報を把握していないのか、敢えてなのか、と思われてしまう可能性が。どちらにしても印象はあまりよくありません。

1位 出欠の返事がない

行こうかどうか、何て断ろうかと思い悩んでいるうちに回答期限が来てしまったのか、激務で失念してしまったのか・・・。
「メール機能の投票ボタンで、出欠返信がワンクリックでできるのに、ワンクリックすらしてくれない。」となげく総務も。

社員旅行は恒例行事の会社は、一度参加してから決めてみては

社員旅行というと、準備やら当日の振る舞いやら、面倒なことが色々と頭をよぎります。一方で、「行ってみたら、意外と楽しかった」「違う部署の人と話したら共通点があった」というプラスの意見も聞きます。
社員旅行は毎年恒例という会社も多く、あなたがもし一度も行ったことがなければ、試しに行ってみてから決めてはいかがでしょうか。
また、社員旅行に参加した人の中には、欠席した人にお土産を買ってきてくれる人もいます。きっと誰でも、社員旅行に行きたくなかった人ではなく、社員旅行に行けなかった人に買っていってあげようと思うはずです。
行く人も行かない人も気持ちよく過ごせるよう、角の立たない断り方で社員旅行の時期を乗り切りましょう。

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