「涙は女の武器」といわれますが、それは仕事以外の場でのことです。
ビジネスの場で涙を流すことは、基本的にNG。これをやってしまうと、男性のみならず同性からも冷たい視線を浴びることになります。
とはいえ、感情が昂ってしまい、こらえきれずに涙がこぼれてしまうこともあるでしょう。それはどうしようもないですよね。
泣くまいと思っても泣いてしまった時はどうすればいいのか、その対処法についてお話しします。
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職場で泣くのは基本的にダメ。甘えだと受け取られてしまう
仕事の場で泣くのは基本的にNGです。「女はこれだから」と思われかねません。
男女ともに、職場で泣くのはマイナスイメージ
カリフォルニア大学のジョアン・ウィリアムズ教授によると、職場で泣くことは男女問わず「不利」になると指摘しています。
- 女性は感情的でプレッシャーに対処できない
- 男性は弱い人間だ
と思われてしまうことがある、ということです。
女性は特に、同性からも「媚を売っている」と思われる危険があるので、出来れば泣かない方が賢明です。
女性に泣かれると男性はどうしようもない
女性の上司だったらあんまり気にもしないかもしれませんが、男性は女性の涙には弱いものです。
だから女性に泣かれてしまうと、どうしようもない。どう対応したらいいのかわからなくて困ってしまうのです。
上司でも同僚でも、泣いて困らせてしまうというのは避けたいですよね。
感情に任せて泣いてはいけない
職場で泣くということは自分の感情をコントロールできない面倒な人だと思われる可能性があります。
女性は特に「すぐ感情的になる」と思われがちなので注意したいですね。
いい涙だったらプラスになることもある
例えば自分が上司の立場にいて、部下が頑張った仕事で社内で表彰された、なんて時にはうれし涙を流してもいいのではないかと思います。
よく頑張ったねと上司が泣いてくれるなら、部下だって嬉しいのではないでしょうか。
また、そんな時には感情を表に出してもいいんだと思えることで、チーム全体に心の余裕が生まれると思います。
どうすればいい?職場で泣いてしまった時の対処法
そうはいっても涙があふれてきてしまったといこともあると思うんです。泣くまいと思うほどに涙が出て…ということもありますよね。
そんな時はどうすれば良いのでしょうか。
とりあえず落ち着こう
まずは気持ちを落ち着けましょう。
その場にいてさめざめ泣いても周りが困りますから、「失礼します」と声をかけてトイレにでも行きます。
場所を変えることで気持ちを切り替えます。
隠れて思いっきり泣いてみよう
泣くまいと思うと余計に涙があふれてしまいますよね。
それは当たり前です。人間には感情があるのですから、それを押し殺すのはよくありません。
早く気持ちを立て直すには、思い切り泣いてみることも必要ですよ。
泣いてしまおう!と思うと、意外に涙が止まったりするものです。
トイレに行って思い切り泣く。それでスッキリする。
その方が早く気持ちの切り替えが出来るかもしれません。
冷たい水で顔を洗う
泣くと目が腫れてしまうことがあるので、ハンカチでこすらないこと。こすると余計に腫れて、いかにも「泣いた後」みたいな顔になってしまいます。
そんな時は冷たい水で顔を洗いましょう。ハンカチを濡らして顔に当てるだけでもいいです。
顔を冷やすと気持ちが落ち着いてきますよ。
深呼吸をする
さらに気持ちを落ち着かせるために、深呼吸をしてみます。
特に回数は決めず、自分の気持ちが落ち着くまでやってみてください。
ポイントはゆっくり行うこと。息を吸った時間の倍の時間をかけて息を吐きます。
2〜3分やっていると段々落ち着いてくると思います。
水を飲む
冷たい水を飲むと気持ちが落ち着いてくることがあるので、給湯室などがあればそこでコップ1杯の水を飲んでみてください。
少し考えてみる
さて、気持ちが落ち着いてきたら、頭を整理しましょう。
- 私はなんで泣いてしまったんだろう
- 私はどうしたかったんだろう(なんて言いたかったんだろう)
と考えてみます。
泣いてしまう理由は色々ありますが、例えば上司に怒られて悔しかったとき。
その場で私はどう言い返したかったのか。そこで言い返せていればきっと泣かずに済んだのです。
このとき大事なのは「なんで私はこんなことで泣いてしまうの?」と自分を責めないことです。
責めたり悩んだりすることと、考えることは違います。責めても自分にとっていいことはないので、やめましょう。
笑顔を作って戻る
さて、気持ちが落ち着いたら笑顔を作って戻ります。
ひと言「失礼いたしました」「申し訳ございませんでした」というだけでいいです。あれこれと説明する必要はありません。
なにか聞いてくる人がいても「ありがとうございます。大丈夫です」と笑顔で返します。
それよりは、不快にさせたお詫びをし、後は淡々と仕事に打ち込むことで挽回していきましょう。
泣く前にその場を離れよう。感情のコントロールは必須
泣きそうになってしまったら、出来れば泣く前にその場を離れましょう。
感情が昂ることは誰にでもあります。でも人前でそれを出してしまうと「女だから」と思われてしまいます。
今はセクハラにうるさくなっているので、あからさまに言ってくる人は少なくなっているかもしれませんが、心の中ではきっと思っていることでしょう。
一度その場を離れれば、少し冷静になれると思います。
本当は男性も、女性も泣いてもいいんじゃないか
たしかに、何でもかんでも泣かれると面倒くさいです。
以前、何かというと泣いてしまう後輩がいました。泣いてる暇があったら、勉強すればいいのに、と正直思ったものです。
というのも、彼女が泣いているのが「同い年の同期と同じような結果が出せない」という理由だったからです。
人の価値は平等ですが、残念ながら能力は平等ではありません。得意、不得意が必ずあります。
自分よりも優秀な人と比べて「あの人と同じに出来ない」と思って泣いても、非常に無意味な涙だと思ってしまいました。
しかし、感情を殺して我慢することが本当にいいことなんだろうかとも思います。
喜怒哀楽のうち、「喜」「楽」は歓迎されますし、「怒」も職場では日常的に見られます。
しかし「哀」だけはタブーとされているんですよね。それもちょっと変な感じがします。
怒られて泣きたい時もあるし、ミスして泣きたい時だってありますよね。人間ですから。
人前で泣いてはいけないというのなら、泣いてもいい休憩室でも作ってくれたらいいのにとも思います。
その後でスッキリして気持ちを立て直せるならば、たまには泣いても良いのではないかと思います。
人間だもの、泣きたい時だってある!どう対処するかが大事
人間ですから泣きたい時もあります。我慢しても涙が出てしまうこともあります。
そんな時は、その後にどう対処するかが大事です。泣いてしまったことは取り消せないので、さっさと気持ちを切り替えて仕事を頑張りましょう。
もし泣いてしまったとしても、面倒だと思われないためには普段の仕事ぶりも大事かもしれないですね。
大丈夫、ちょっとくらい泣いてしまっても大したことではありません。頑張っているからこそ、涙が出てしまったんですよ。
その涙を無駄にせず、それをリカバリーするくらいの気持ちで、仕事を頑張っていきましょう。