履歴書に記入する時、空白があると不利になる確率が高くなります。その中でも不味いのが職歴です。職歴が無い理由は人によって様々ですが、対処をしなくてはならないという点ではだれもが同じです。
職歴に書く内容が無い場合は、基本の書き方を押さえつつ、職歴が無い事に対する対策をしなくてはなりません。対策によっては、履歴書だけでなく、面接等他の採用選考の場を使う必要もあります。
今回は、履歴書の職歴がない場合の書き方と、少しでもかける内容がありそうな場合の書き方を解説します。それに合わせて、職歴が無い事への対処法も紹介します。職歴が無い事に悩んでいる方は、ぜひご覧下さい。
Contents
職歴欄に書く内容がない…。そんな時の履歴書記入法
職歴がない、という事は採用担当者にどの様に思われるのでしょうか。書き方の前に、職歴がない事で生まれる印象について解説していきます。
それを知った上で、職歴がない場合の職歴欄の書き方を覚えましょう。合わせて職歴に書ける内容と、かける内容があった場合の書き方についても説明します。
「職歴なし」が与える印象
職歴なし、というのは無いのが当たり前である新卒を除いて、あまり良い印象を抱かれません。
人によっては、
- 病気や怪我
- 家族のトラブル
- 育児や介護
等の、どうしようもない理由から職歴がない状態の人もいます。
どうしようもない理由の様に、採用担当者が納得できるような事が無い限りは、職歴がないというのは大きなマイナスイメージとなってしまいます。
これは、
- 学歴が優れている
- 免許や資格をたくさん持っている
といった場合でも変わりません。職歴なしのイメージは、中々覆されないイメージとしてとらえておきましょう。
書ける内容が全く無い場合(基本)の書き方
全く働いた事が無い場合は、履歴書の職歴欄は以下の様な書き方になります。
平成○○年△月 ●●高校 入学
平成〇〇年△月 ●●高校 卒業
平成○○年△月 ▲▲大学□□学部 入学
平成○○年△月 ▲▲大学□□学部 卒業
平成○○年△月 ▲▲大学□□学研究科■■学専攻修士課程 入学
平成○○年△月 ▲▲大学□□学研究科■■学専攻修士課程 卒業
職歴
なし
以上
学歴をかける所まで書き、職歴の欄は
- なし
- 以上
と記入します。
この一番下の「以上」ですが、学歴や職歴を書く時のルールですので、絶対に書き忘れのない様にして下さい。書き忘れは減点扱いになる可能性があります。
正社員ではないが、かける内容がある場合の書き方
- バイト
- パート
の経験がある場合、バイトやパートの事を記入できます。正社員の経験は無いけど、バイトやパートの経験がある、という人は「なし」とは書かずにそれについて記入しておきましょう。
書き方は以下の様になります。
平成〇〇年 株式会社△△ 入社(アルバイト)
平成〇〇年 株式会社△△ 会社都合により退社
以上
の3つの要素を簡潔に記入して下さい。
以上のルールはこの場合も共通ですので、忘れないようにしましょう。
職歴なしをどうにかしたい!職歴以外の部分での対処法
採用担当者の印象や、基本的な書き方を覚えたら、職歴がない事に対しての対策も覚えましょう。
どれも職歴なしのイメージを完全に払しょくする事は難しいですが、やっておけば採用のチャンスを増やしてくれます。こちらも忘れずに覚えましょう。
免許や資格欄で対策
免許や資格欄を埋めておく事で、ある程度の対策ができます。職歴なしのイメージを払しょくする事はできませんが、免許や資格をたくさん持っている事で、仕事をしていなかった時間はそれの勉強をしていた、と言えるようになります。
これは、病気等どうしようもない理由で仕事が出来なかった人にも効果的です。大きな問題に取り組みながら、ステップアップしようとした事をアピールできます。
出来れば
- 応募先の仕事に関係する資格
- 実用的な内容の資格や免許
の方が良い印象を与えられるのですが、そう一体資格は試験を受けるまで時間がかかるものが多いです。
応募の締め切りが近い場合等は、簡単に取れる資格にできるだけたくさん挑戦し、それを取得して資格欄を埋めましょう。
自己PRや志望動機で乗り切る
- 自己PR欄
- 志望動機欄
は、上手く書く事が出来れば職歴なしのマイナスイメージを軽減できます。
自己PR欄や志望動機を記入する時は、応募先の企業が持つ特色に合った内容を記入して下さい。
自己PR欄は、
- 企業の特色
- 企業の理念
が自分のアピールポイントが合致している事を記入しましょう。
志望動機欄は
- 数ある企業の中から、応募先の企業を選んだ理由
- 入社したい熱意や、やる気
を書く事でアピールしていきます。
- 入社の意気込み
- 応募先の企業を深く知っている事
が上手くアピールできれば、職歴がなくても良い印象を持ってもらう事が出来ます。他の応募者と良い意味で違いを生む事もできるのです。
ただ、自己PRや志望動機を、応募先の企業の理念や特色等を使って書くには、応募先の企業について深く、細かくしっておく必要があります。良い文章を書こうとするだけでなく、応募先の企業を調べ、分析する事も忘れず行いましょう。
面接で働いていなかった期間にやっていた事をアピール
履歴書のアピールだけでは、職歴なしのイメージを払しょくするのはちょっと難しいです。選考が面接まで通った際は、面接の場でも積極的にアピールしていきましょう。
面接では、
- 働いていなかった理由
- 働いていない時に取った免許や資格
- 働いていない時、どの様な事を頑張っていたか
といった事を詳しく、分かりやすく面接官に説明できるようにしておくのです。
内容によっては面接官に興味を持ってもらう事が出来ます。興味を持ってもらえば、面接官は自分の話を聞いてくれる体制になります。そこで自分をしっかりアピールしていけば、採用の可能性を高める事ができるのです。
職歴がないとどうしても他の応募者に比べてマイナスイメージが強まってしまいますが、立ち回り次第では合格をつかみ取る事もできるようになります。あきらめず、最後まで対策をしておきましょう。
職歴なしでも対処法はある。就活を賢く突破しよう
職歴がない場合でも、正しい対処をしていれば履歴書の審査を乗り切る事ができます。合格を勝ち取るには、賢く立ち回らなければいけないのは、他の応募者も一緒です。
テクニックを駆使して、賢く就活を突破できるようになりましょう。履歴書だけでなく、その後の試験対策をするのも、忘れずに行って下さい。