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小4の壁って何のこと?その乗り越え方や親ができること

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子育てをしているとさまざまな壁に遭遇することが出てきます。そのひとつに「小4の壁」(「10歳の壁」ともいう)があります。
似たような言葉に「小1の壁」がありますよね。小1の壁とは小学校に入学後に親と子供に降りかかる学童保育問題などのことを指します。
そして、小4の壁も同じく子供にも働くママにも大きな試練を迎えるときです。子供を持つ親であれば誰もが通る道ではあります。
それを上手く乗り越えられるかどうかによって、子供の将来にも影響が出てくるのです。ここでは、小4の壁とは何なのか、その乗り越え方について詳しく解説していきます。

小4の壁って何のこと?子供や親に降りかかってくる試練

小4の壁とは一体どのようなことを指すのか、まずはそれについて理解しておきましょう。

精神面で大きく成長を遂げる時期

小学校4年生になると心も発達してきて、親にも次第に反抗的な態度を示すようになる時期です。
女の子の場合、親に対して反抗的な言葉や態度を示すようになってきますし、男の子は男の子同士で集団を作って行動するようになります。

親の言う事を聞かなくなってきたり、親の見ていないところで行動する時間が増えたりすることで、子供に対する親の不安や心配も募ることでしょう。

この精神的な壁のことを主に小4の壁と呼んでいました。しかし、現在はそれに加えて学習面での変化も加わるようになったのです。

つまずきやすい学習面での壁とは

学習面での壁ができてしまったのは、学習指導要領の改訂によるものです。かつて、小学校では週休1日が当たり前で土曜日も半日学校に行くところがほとんどでした。
しかし、1980年代に詰め込み教育からゆとり教育に教育方針が転換されたことで、勉強についていけなくなる児童が多発してしまったのです。
ちょうど勉強の理解度不足が鮮明になる時期が小学校4年生くらいであったことから、小4の壁と呼ばれるようになりました。

中でも顕著だったのが読解力の不足でした。算数も計算問題は解けるのに文章題になるとさっぱり解けなくなる、国語でも論理的な思考を問う問題ができないのです。

小学校3年生までは単純な問題が中心だったのが、4年生になり急に難易度が上がったことで小学校1?3年生までの学習習慣の差が大きく現れるようになりました。

それを受けて、2009年以降に学習指導要領が改訂されたのですが、急激に子供の学力が回復するわけではありません。

それが現在も残っており、小4の壁として立ちはだかっているわけです。

働くママにとっての壁とは?

小学校に子供が入学してから、学童保育に預けて仕事をしていたママも多かったのではないでしょうか。しかし、学童保育の多くが小学校3年生までの利用を前提としています。
4年生になったとたんに、子供たちの預け先が無くなってしまい仕事と子育ての両立が難しくなるのです。しかも、子供が小4になると時短勤務を利用できないところがほとんどです。

小4の壁をきっかけに仕事を辞めた、短時間勤務のパートに変えたというママも少なくありません。

また、放課後は習い事や塾、友達との遊びで何とかなるかなと考えて仕事を続けるママもいます。しかし、精神的にも成長してくることも影響して、いろいろと不安定になりやすい時期です。
親の目が離れたところで友達とケンカしたり、仲間外れにしたりと問題行動を起こすようになる子供もいるのです。

どうすればいい?小4の壁の乗り越え方

親と子供にとって大きな問題である小4の壁。どのように乗り越えたらよいのでしょうか。

放課後の居場所を確保する!

放課後、子供を自由にさせてしまうと問題行動も起こりやすく、親も不安になるでしょう。
最近は小学校6年生まで預かってくれる学童も増えましたが、利用希望者が多いと低学年が優先されてしまい結局入れないケースが少なくありません。
まずは、子供の居場所を確保しましょう。

図書館、児童館
放課後、図書館や児童館で過ごすのも手段のひとつです。児童館では、宿題ができる多目的スペースや、卓球や跳び箱といった室内遊具も利用できます。
習い事に通わせる
放課後、習い事に行かせるのも手段の一つです。その際は、自宅や学校から歩いていける距離のところで探すといいでしょう。
留守番させる
自宅で過ごさせる場合、約束事を決めておくようにしましょう。例えば、おやつや決まった物を食べるようにする、宿題は必ず決められた時間内に終わらせる、ゲームは宿題が終わってからというように時間やルールを決め守らせるようにします。
イベントに参加させる
普段の日は何とかなっても、困るのが夏休みなどの長期休暇中です。放課後短時間であれば1人での留守番もそれほど心配はありませんが、1日となると話は違います。
長期休暇中も児童館や習い事を利用して、できるだけ子供が1人で過ごす時間が多くならないように工夫してみましょう。
また、夏休み期間中などはキャンプや合宿など、子供だけが参加するイベントが多く開催されています。家族で出かけることが難しいときは、そのようなイベントに参加させるのもおすすめです。

居場所をしっかりと確保すること、1人で過ごすときのルールを決めるなどして子供が安全に過ごせるように考えてみましょう。

勉強面でのサポート

小学校4年生になると応用問題に取り組む機会が増えて、勉強に付いていけなくなる子供が少なくありません。そこで勉強のつまずきをサポートするコツを紹介していきます。

勉強習慣を身に付けさせる
学校から帰ってきたら宿題を済ませる。この当たり前のことができない子供も中にはいます。
まずは、家庭で学習することを習慣づけさせることが大切になります。学校の勉強+αとして学習ドリルや通信教育を利用するのも手段のひとつです。
親のサポートも大切
毎回ではなくてもいいので、時々は子供の勉強をみてあげましょう。自分の子供が何を理解していないのか、何が苦手なのかを親が知ることで、その対策が立てやすくなるからです。
また、子供も親が自分の勉強に寄り添ってくれたことを、嬉しく思ってくれるはずです。
塾に通わせる
子供の居場所を確保する、勉強面でのサポートを両方叶えてくれるのが塾です。家で集中して勉強できないタイプは、塾に通わせたほうがいいかもしれません。
塾に通わせた場合も塾にまかせっきりにするのではなく、何を勉強してどんな科目や分野が苦手なのかを子供に聞いてみてください。

勉強面では親が積極的にかかわることが重要になります。

精神面でのサポート

思春期に入りかかる小4の子供たちは、精神面でもつまずくことが出てきます。女の子も男の子もグループを作るようになったり、友達を仲間外れにしたりと友人との関わり方でも変化が出てくるでしょう。
また、親に対しても生意気な口をきくようになるなど子供の扱いに困るママも少なくありません。精神面でのサポートで親ができることは何でしょうか。

口うるさく言わないこと
精神面でも自立し始める時期ですので、親があまり口うるさく言わないことも大切です。
あまりにも親がうるさく指図すると、子供はいらだって余計に親に反抗するようになります。親が指図するよりも子供自身に対処法を考えさせましょう。
話しを聞いてあげること
学校であったこと、友達とのこと、子供が話を聞いてほしいそぶりを見せたときは、できるだけ聞いてあげるようにしてください。
実は学習面でのつまずきにコミュニケーション不足も影響していると考えられています。
環境などの変化で不安定になりやすい時期だからこそ、親のサポートを必要としているのです。
もしも、仕事が忙しくて子供の話を聞く時間がないときは、一緒にお風呂に入って話をする、交換日記をするのも手段のひとつです。

親としていろいろ言いたいことがあるかもしれません。しかし、ここはグッと我慢して見守ることが大切です。そして、子供が親を頼ってきたときに、話を聞くなどしてサポートしてあげましょう。

親のサポート次第で子供も変わる!小4の壁を乗り越えよう!

小4の壁を上手く乗り越えられなかったことが、その後の子供の成長に悪影響となることがあります。
小4の壁を乗り越えるサポートをするためにも、親自身が小4の壁の問題点や重要性について理解しておくことが大切です。
親にとっても大変な時期ではありますが、子供と一緒に乗り越えていきましょう。

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