お世話になった上司や一緒に苦労をともにしてきた同期、または出産のために退職をする仲間など、会社に勤務していると退職をする人を送り出す機会も少なくありません。
今まで一緒に仕事をしてきた人に、感謝の気持ちを込めて贈り物をすることも多いものです。最後の出社日に花束を贈るのはよくあることですね。定番の花束ですが、やはり華やかで豪華な花束はもらうとうれしいものです。
しかし、定番なら何でもいいか?というとそうではありありません。退職祝いとしてNGなものは避けたいもの。おすすめの退職祝いと退職祝いに関するマナーを紹介しましょう。
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性別や年齢、退職理由に関係なく喜ばれる退職祝いの定番
退職祝いの定番といえば花束ですが、他にも定番とされるものがあります。定番というのは年齢や性別に関係なく喜んでもらえるものです。どのようなものがあるでしょうか?
やはりもらってうれしい花束。種類や色に配慮するのもポイント
退職祝いの定番である花束は、女性なら特にうれしいものです。どのような花でも美しく、喜んでもらえると思いますが、花言葉を考えて贈るのもポイント。退職祝いなら、次のような花がおすすめです。
- ピンクのバラ
- ピンクのバラには、感謝や温かい心、上品、などといった意味があり、女性に贈るのがおすすめです。
- 白いバラ
- 心からの尊敬、という花言葉を持つ白いバラ。清潔感があり、男性への贈り物としてもぴったりです。
- オレンジのバラ
- 信頼、絆といった意味を持つオレンジの花は明るく、元気な印象です。明るい未来を思わせる花束になるでしょう。
- 赤いバラ
- 赤いバラの花言葉は情熱。熱心に仕事に励んできた人に贈るぴったりの花です。
- カサブランカ
- 華やかで品のあるカサブランカは、インパクトがあります。尊敬していた上司などに贈るのもいでしょう。
- スイートピー
- スイートピーには門出、優しい思い出、といった意味があります。新しいスタートを迎える相手にもおすすめです。
若い年齢の人にはひまわりなどもおすすめです。近年ではプリザードフラワーやハーバリウムなども人気があります。持ち帰って花瓶などに行ける必要がなく、インテリアとしてすぐに飾れるので便利な点も人気の理由です。
- プリザードフラワー
- 特殊な加工をしているため5年程度は枯れることがなく、水をあげるなどの手間もかかりません。香りもなく、どこにでも飾っておけるのも便利です。生花の色を活かしたもののほか、染料を用いて作り、虹色や鮮やかなブルーなど色を楽しめるものもあります。
- ハーバリウム
- ハーバリウムはプリザードフラワーやドライフワラーを、専用のオイルに浸して作ります。透明なオイルの中に浮かぶ花は、みずみずしく、長期間美しさを楽しむことができます。紅葉や菊を使った和モダンな雰囲気のハーバリウムも人気です。
日常生活で使える便利で気持ちのいい高級タオル
タオルはたくさんあっても困ることがなく、日常生活の中で使える便利な品物です。特に肌触りがよく、こだわって作られた高級タオルはおすすめです。
今までの疲れを癒してほしい、という気持ちを込めて入浴剤
入浴剤は「今までお疲れ様でした」という労いの気持ちが伝わる贈り物です。入浴剤で疲れをしっかり癒してください、という思いが感じられて喜ばれるでしょう。
記念品としてずっと使えるネーム入りギフト
名前が入ったギフトは特別に作ってくれた、と思ってもらえるもの。記念品にもなるので喜びもひとしおでしょう。
- ボールペンや万年筆
- ビールグラス
- 湯のみ茶碗
- お酒
- お箸
など、ずっと使えるものを選ぶのもおすすめです。ブランドものなど高級感のあるものや、デザインが素敵なものなどが人気です。
品物ではない贈り物もある!好みに合った体験ギフトもおすすめ
最近人気を呼んでいるのが、いろいろな体験ができるギフトです。人気有名店のレストランチケットやアクティビティを体験できるチケットなど、種類はいろいろ。どのようなものがあるか、主なものを紹介しますね。
心も体もリラックスできる体験ギフト
疲れた体を癒してくれるマッサージやスパ、エステなどを体験できるチケットです。リラックスできるほか、美肌ケアもできます。性別や年齢に関係なく喜んでもらえるでしょう。癒し好きの人におすすめです。
ものづくりや体を動かすなど、リフレッシュできる体験ギフト
陶芸やハーバリウム、キャンドルづくりなどものづくりを体験できるチケットのほか、ヨガやスポーツクラブなど、体を動かす機会を提供できるチケットです。熱気球体験やマリンスポーツ体験チケットなどもあり、リフレッシュできるのが魅力です。
カフェやレストランなどおいしい食事を楽しめる体験ギフト
夫婦や家族でおいしい食事ができるチケット。有名シェフのいるレストランやオシャレなカフェなど、ぜいたくな時間を過ごせるのが魅力です。
日帰り温泉などお出かけして楽しめる体験ギフト
クルージングやワイナリーめぐり、日帰り温泉など、ちょっとした旅ができるチケットです。日常とは離れて、優雅な気分になれたり、リフレッシュできたりする体験チケット。旅行好きの人におすすめです。
新しい環境で生活をする男性におススメのオーダーチケット
シャツやシューズなど、オーダーができるチケットです。自分好みのデザインやフォルムで、自分の体にぴったりの服や靴を作れます。
これは避けたい!退職祝いにふさわしくない贈り物とマナー
一般的に退職祝いとしては避けた方がいいものがあります。マナーとしてそれは避けるようにしましょう。
また、定番と言われている品物であっても、配慮に欠けたものを贈るのはよくありません。退職祝いの贈り物として避けたいものと、選ぶ際に配慮したい点を知っておきましょう。
退職祝いとしてコレは避けたい。贈り物としてNGなもの
一般的に退職祝いとしてふさわしくないものがあります。相手から要望があれば別ですが、マナーとして抑えておきましょう。
- ハンカチ
- タオルやハンカチはプレゼントに選びやすいものですが、退職祝いとしてハンカチは避けた方がいいものとされています。ハンカチを漢字で書くと「手巾」と書きますが、これは“てぎれ”と読み、“手切れ”をイメージさせるからです。
- 下着
- パンツなどの下着類は、生活に困っている人にあげるもの、とされています。
- クシ
- 「苦」と「死」を連想させるため、避けた方がいいとされています。
- 日本茶
- 香典返しなどによく使われる品で縁起が悪いと感じさせてしまうため、退職祝いとしてはふさわしくないとされています。
また、特に目上の人に贈るものとして、避けた方がいいとされているのが、
- 「もっと勤勉に」といった意味がある文房具
- 「もっと働いてください」といった意味がある、ネクタイやカバンなどのビジネスグッズ
- 「生活の足しにしてください」といった意味がある現金
といったものです。
年齢が若い人や年下の場合は気にしなくていいかもしれませんが、目上の人に贈る場合は注意しましょう。
贈られる相手の立場になる。お祝いを選ぶ際に配慮したい点
退職祝いは品物選びも重要ですが、もらった後のことなど、贈られる立場も考えることも必要です。
例えば、花束はもらってうれしいもので、感謝の気持ちとしてできる限り大きな花束を、と考えるかもしれません。しかし、もらった方はそれを家に持ち帰るわけですから、けっこう大変です。大きな花束は重さもあるものです。
また、自分で好みのものを選べるカタログなどは便利ですが、退職祝いとしては味気ないものになってしまいます。カタログを選ぶなら、メッセージカードを添えるなど、気持ちのこもった贈り物にしましょう。
メッセージカードで思いを伝えるコツと注意点
メッセージカードを添えるなら、テンプレートをそのまま使うのではなく、心のこもった内容にしたいものです。仕事上でのエピソードや思いで、勉強になったことなど、オリジナルの内容にしましょう。
結婚式でふさわしくない言葉があるように、退職祝いのメッセージにおいても避けたい言葉や表現があります。使ってしまいがちな「ご苦労様でした」という言葉は、目上の人に使ってはいけない言葉です。目上の人には「お疲れ様でした」が適切です。
さみしさを伝えるのも大切ですが、転職などの場合は引き留めるような内容ではなく、次のステージでの活躍を応援し、励ますメッセージを伝えましょう。
感謝の気持ちが伝わるもの、門出にふさわしいものを選ぶ
退職祝いとして人気な品物は、意外とたくさんあるものです。定番と言われているものでも、デザインや種類などもいろいろあり、相手がどのようなものを喜んでくれるか?と考えると迷ってしまうこともあるでしょう。
もちろんもらう方は何をもらってもありがたいと感じるでしょう。しかし、味気ないものや、相手が不快に感じてしまうものは避けたいものですね。
大切なのは感謝の気持ちが伝わるものです。また、新しい門出にふさわしい、相手を元気にさせたり、幸せな気持ちにさせたりできるものを選びましょう。