仕事や家事、育児などで毎日忙しく働く女性も多いでしょう。そして、休みの日でさえもたまった家事をこなしたり、育児をしたりしているとゆっくりと一息つく時間さえもほとんどありません。
しかし、疲れやストレスをそのままにしておくと体調不良や精神的な病を引き起こすリスクが高くなります。
疲れやストレスをためないためにも、こまめなリフレッシュが必要ですよ。そこで、一日の疲れを癒やしてくれるバスタイムをリラックスタイムにあててみませんか?
ただ入浴するだけでなく、健康や美容のために炭酸風呂につかってみましょう。ここでは、炭酸風呂の持つ効果について詳しく解説していきます。
Contents
医療現場でも高い注目度!炭酸ガスを含む炭酸泉の仕組み
近ごろ、スーパー銭湯などでも炭酸風呂を設置しているところが増えています。そもそも炭酸風呂とはどのようなお風呂なのか、炭酸風呂の仕組みについてまずは理解しておきましょう。
炭酸風呂とは?
最近は健康美容志向の高まりで炭酸水を飲むことや、炭酸水を使った美容法などが紹介されています。
そして、炭酸泉につかることも美容や健康に良い効果をもたらすと言われています。実際にヨーロッパでは、古くから炭酸風呂が療法として用いられており、日本の医療現場でも活用するケースがみられるようになってきました。
炭酸泉とは炭酸ガス(二酸化炭素)が溶け込んだお湯のことを指しますが、実はその濃度によって期待できる効果にも違いが出てくるのです。
炭酸泉につかるとどうなるの?
お湯に溶けた炭酸ガスは分子構造が非常に細かくなっており、皮膚から吸収されると極細の毛細血管の中まで入ってきます。
すると、血管内部の二酸化炭素濃度が急上昇するようになり酸素不足の状態に陥ります。
そこで、体は血管を広げて血流を増やして、酸素を多く供給しようと働くようになるのです。
その結果、通常よりも3から7倍の血液が流れるようになり大幅な血流アップが期待できるようになります。
血液には体に取り込んだ栄養や酸素を体全体に届けるだけでなく、老廃物や疲労物質などを回収して静脈に捨てる働きも持ち合わせています。
そのため、血流が滞ることでさまざまな不調が起こりやすくなってしまうのです。炭酸風呂による血流アップで、さまざまな美容や健康効果が期待できるようになりますよ。
肩こりや冷え性の緩和、美肌など炭酸風呂の驚くべき効果
炭酸ガスが溶け込んだお風呂につかるだけで、得られる効果は多大にあります。その効果について詳しく解説していきます。
新陳代謝を促進
運動不足や加齢などで代謝が落ちることで、不調が現れやすくなります。
- むくみ
- 疲れやすい
- 疲れがとれない
- 痩せにくくなった
- 肩こり
などなど、日常的に現れやすい不調のほとんどが血行不良によって引き起こされていることがわかりますね。
炭酸風呂に入ることで血管が拡張して血流が促進され、新陳代謝も活発になります。酸素の量が増えると細胞は老廃物を溜めることなく排出できるようになり、不調の改善に働いてくれるのです。
女性に多い冷え性の改善
女性は男性よりも筋肉量が少なく冷え性の人が多いです。たかが冷え性と侮ってはいけません。冷え性は万病の元と言われるほど、あらゆる不調を引き起こすのです。
- 免疫力低下
- 下痢
- 生理不順
- 不妊
- 不眠
- 肩こり
- 腰痛
- 頭痛
- 白髪・抜け毛
- 肌の乾燥
- くすみ
- 肥満
など、美容や健康面で冷え性が与える悪影響は多大にあります。特に冷えを感じやすいのが、手足などの末端部分ですがそこは髪の毛1本よりも細い毛細血管が張り巡らされています。
美肌効果
美肌効果を期待して炭酸水で洗顔する方法もあるほど、美肌作りにも効果が期待できます。炭酸ガスや毛穴を広げて古い角質や汚れを取り除いてくれます。
また、体全体の代謝がよくなることで肌のターンオーバーを促進し、肌荒れやくすみといった肌トラブルの改善や予防に働いてくれますよ。
疲労回復
血管が拡張されることで老廃物の排泄や、疲労物質の乳酸を減らす働きがパワーアップします。疲労回復にも効果的に働いてくれるでしょう。
入浴によるリラックス効果
炭酸泉だけでなく、入浴することで高いリラックス効果がもたらされます。湯船につかると水圧による適度なマッサージ効果が得られるようになるからです。
また、お湯につかると関節や筋肉に適度な負荷がかかるようになり、こわばった筋肉を和らげてくれます。
筋肉の緊張は精神的な緊張にもつながりますので、筋肉をほぐすことで精神的リラックス効果も大きくなるのです。
スーパー銭湯に出かける必要なし!自宅でもできる炭酸風呂の作り方
日本は温泉大国として知られていますが、残念ながら炭酸泉はほとんどありません。だからといって、スーパー銭湯に頻繁に出かけることも難しいでしょう。
炭酸風呂は自宅で作ることができます。その作り方や入浴のコツについて、紹介していきます。
炭酸風呂の作り方
炭酸風呂の材料は以下の通りです。
- 重曹 150g
- クエン酸 100g
材料はいたってシンプルです。分量はお湯150ℓに溶かす割合で出しています。2つとも100均やホームセンター、ドラッグストアなどで手軽に手に入ります。
重曹やクエン酸はエコな掃除にも使えますし、食品にも使われていますので安心して使えますね。
ただし、購入するときは注意が必要です。それは、クエン酸や重曹には食品用と掃除用があるからです。お風呂に使うときは安全性を考慮して食品用を選びましょう。
まずは、お湯にクエン酸を溶かします。そして、ポイントは重曹を入れるタイミング。重曹はお風呂につかる直前に入れることです。
クエン酸と重曹が反応して炭酸ガスが発生します。そして、炭酸ガスがたくさん発生しますので、換気してから反応させるのが安全ですね。
炭酸風呂の効果を高めるコツ
せっかく炭酸風呂に入るのですから、その効果を実感したいですよね。そこで、炭酸風呂効果を高めるコツについて紹介していきます。
- お湯の温度
- 入浴時の温度は38度くらいにしましょう。お湯の温度が高すぎるとせっかく作った炭酸が抜けやすくなるからです。また、高温のお風呂に入ると必要以上に皮脂を取りすぎてしまい、肌の乾燥につながります。
- お風呂をかき回さないこと
- お風呂につかっているときはお湯をかきまわしてはいけません。せっかく作った炭酸ガスが抜けやすくなるからです。
- 炭酸ガス発生直後に入浴すること
- 炭酸ガスが発生すると時間の経過とともに炭酸ガスが抜けていきます。炭酸の効果を得るためには、炭酸ガスの発生量が最も多いときに入浴することです。そのため、炭酸風呂の材料を入れるのは、入浴直前にするのがおすすめです。
炭酸濃度が高いほど炭酸風呂の効果を実感しやすくなります。
炭酸風呂でリラックス!掃除にも使えて便利
炭酸風呂はリラックスや血行促進など、さまざまな美容健康効果が期待できます。しかも、お手頃な材料で自宅でも簡単に炭酸風呂を作れるのもうれしい点ですね。
そして、炭酸風呂は酸性です。洗面器や椅子についている石鹸カスなどを残ったお湯につけておくと、良く落ちます。また、浴槽の石鹸汚れなども落ちやすくなるでしょう。
しかし、残り湯は洗濯に使用してしまうと洗剤の効果を弱めてしまいますのでおすすめできません。
また、風呂釜を傷める可能性がありますので追い炊きもしないほうがいいでしょう。以上の点に気を付けながら、自宅で炭酸風呂を楽しんでみましょう。