転職エージェントとは?メリットはあるの?利用の流れもご紹介

終身雇用が終わりの時代を迎え、現状を改善するには「転職」という選択肢が有効になりました。職場の人間関係や環境の改善、仕事内容に不満がある人は転職を考えている人も少なくはありません。

いざ、転職活動を始めるとき、役に立つのは転職サイトだけではありません。現状より良い仕事に就くためには、転職エージェントを活用していくことがおすすめです。

これから転職活動をする人も、今転職活動をする人も、もしかしたら転職エージェントを使った方が良い結果が得られるかもしれませんよ。

この記事では、最近一般化してきた「転職エージェント」について詳しく解説していきます。

そもそも転職エージェントってどんなもの?

転職エージェントは、企業と求職者をむすぶ人材紹介サービスのひとつです。

ひとりひとりの求職者に合った転職の手助けをしてくれます。その他にも、企業との面談日程を決めたり、給与の交渉なども代わりに行ってくれます。

転職エージェントの利用の多くは無料です。では、どこで売り上げを得ているかというと、人材募集をした企業から、その企業に1人就職するごとにマージンとして利益を得ます。

このマージンは、就職した本人の年収と、就職してから辞めるまでの期間によって金額が変わってきます。

ほんの一例で言えば、

  • 入社~1か月で退職→10万円
  • 入社~3か月で退職→50万円
  • 入社~半年以上継続→100万円

などです。

このように転職者が長く勤務を続ければ続けるほど利益が高くなるため、企業のみならず転職エージェントも、転職先で長く働いてもらいたいと考えています。

ちなみに、最大の成果報酬は転職者の年収の20~30%程度がほとんどです。

そのためには一人一人に合った就職先を紹介した方が確率は高くなります。これは、求職者と転職エージェント双方にとってもメリットになるということですね。

転職エージェントと転職サイトの最大の違いは?

では、転職エージェントを利用するのと、転職サイトのみの利用では、どういった違いがあるのでしょうか。

もちろん、「転職のサポートを受けるか受けないか」というのも違いにはなりますが、その最大の違いは「求人数」にあります。

実は、転職サイトに載っている求人は、すべてではありません。

というのも、企業がWebでの求人公開を控えたいと考えていたり、公開前の求人もあるからです。

Webでの求人を検索すると膨大な量がでてきますよね。企業としてはそこに埋もれてしまうよりも、転職エージェントに任せて少しでも適材適所の人材を紹介してもらった方が募集期間の短縮や人事予算削減のメリットがあります。

逆に、転職エージェントを利用した方がコストがかかるため、転職サイトの掲載のみという企業もあります。これは、中小企業に多く見られる傾向です。

このため「転職エージェントを利用した方が絶対良い」とは一概には言えません。理想は、転職サイトと転職エージェント、両方を上手に利用することです。

転職エージェントを使うことのメリット・デメリット

次に、転職エージェントを利用することのメリットとデメリットを解説していきましょう。

ここを理解すれば、転職エージェントを利用した方が良い場合と、利用しない方が良い場合がわかるようになります。

転職活動は現状を改善した新しい生活への第一歩です。自分に合った方法で転職活動をするための参考にしてください。

メリット①:面談のうえ、自分に合った企業を探してくれる

これが転職エージェントを利用する最大のメリットでしょう。

例えば「どんな仕事が合うのかわからない」「企業の空気と合うかわからない」など、転職には不安がつきものですよね。

転職エージェントでは、登録するとまず1:1の面談の機会が設けられます。このときにあなたの特性や性格、希望の職種などを話し合いながらデータとして残します。

転職エージェントはもちろん求人を出している企業のデータを持っているので、そこにマッチするかどうかを判断してくれるんです。

そもそも「どんな仕事をしたいのかわからない」という人にも、自分では思いもしないような適性を見出してくれることもあります。

メリット②:非公開の求人に出会えるチャンス

先程もあげたように、転職エージェントはWebに載せていない非公開の求人を持っています。

これは企業の希望によるものがほとんどで、転職エージェントを利用した人のみが知れる情報でもあります。

非公開の求人ということは、おのずと面談者がしぼられ、競争率が低くなります。上場企業などの大手企業への就職を希望している人ほど、この恩恵にあずかることができます。

メリット③:書類審査・面接の通過率があがる

転職エージェントは、どのような人を企業が求めているかを熟知しているので、履歴書・職務経歴書が魅力的になるようアドバイスをしてくれます。

また、希望があれば面接の練習をさせてくれる、という転職エージェントもいます。あるいは転職エージェントの会社が無料のセミナーを開催しているところもあるので、積極的に使っていきたいですね。

転職するためのサポートが万全なのもメリットのひとつです。

メリット④:給与交渉・面接日時の調整をしてくれる

企業に交渉したいけれどしにくいのが、給与ではないでしょうか。

なかなか面と向かっては言いずらい給与の交渉も、転職エージェントに希望を伝えると代わって行ってくれることがあります。

もちろんそれに見合う能力は必要になりますが、転職前の経験が活かせる場合には、一度はチャレンジする価値がありますよね。

また、企業との面談日時の調整までしてくれるので、「現職が忙しくて転職活動が進まない」という人は積極的に利用をおすすめします。

メリット⑤:財務状況に余裕がある企業を選ぶことができる

「そもそも転職エージェントってどんなもの?」の章でも述べたように、企業にとって転職エージェントを利用することは、私たちが考えている以上にコストがかかります。

ハローワークやネット求人に載せるだけでなく転職エージェントを利用するような企業は、そのためにかかるコストを確保できているということ。

また、「長く勤めてもらって人材育成に力を入れたい」という考えの表れでもあります。

財務状況に余裕がある企業であれば、給与やボーナス・昇給などの金銭面でも期待できますし、なにより倒産の可能性も低いため、安心して生活を預けることができますよね。

デメリット①:面談しなければならない

ここからは逆に、デメリットをご紹介していきましょう。

1対1で転職先を探してくれるからには、面談をしてあなたの性格や考え方を学び、どんな職業が向いているのかを模索しなければなりません。

そのためには面談が不可欠になります。

ここでの面談は仕事を決めるものではないので気軽に参加することができますが、面談が得意でない人や、面談する時間が確保できないという人には大きなデメリットになります。

最近では直接会うのではなく、スカイプなどのWeb面談や電話面談のみという転職エージェントもあります。時間の確保が難しいという人は、こういったサービスを行っている転職エージェントを選ぶといいでしょう。

デメリット②:転職エージェントと気が合わない・理解してくれない場合もある

転職エージェントは転職先紹介のプロではありますが、その前にひとりの人間です。このため、どうしても「気が合わない」「任せられない」と思う人に当たる確率は捨てきれません。

これは残念ながら避けようがありませんので、もしそういう担当者に当たってしまった場合は、担当を変えてもらうか転職エージェント会社自体を変えるしかありません。

また、希望が上手く伝わらず考えていたものとは違う転職先を紹介される場合もあります。

この場合は再度自分の希望を伝える必要がありますが、これが面倒だと思う人には向いていません。ここで妥協してしまえばせっかくの転職が失敗に終わる可能性があるからです。

デメリット③:新しい職種や変わった職種に挑戦しづらい

転職エージェントはあなたのこれまでの職業や性格の適性から紹介企業を探すため、「心の奥底に眠っている希望」や「潜在的に好きな系統」までは知ることができません。

例えば自分で転職サイトを見ていて「今までと全然違う職種だけど、小さいころこういう仕事憧れたな」と気づくようなチャンスがなくなる、といった具合にです。

転職はやはり、業界経験者が有利になります。このため、転職エージェントもむやみに未経験職種を勧めることはしません。

「未経験の職種だけどこんなことがしたい」と決まっている人は、それを転職エージェントに相談すれば求人を紹介してもらえますよ。

デメリット④:企業面談まで進んでしまうと、断りづらい

これは転職エージェントの利用に限ったことではないかもしれませんが、企業面談まで進んでしまうと、「やっぱりこの企業はやめたい」と思っても、断りづらくなります。

特に、転職エージェントを介していると、転職エージェントにその理由を話さなければなりません。

企業相手なら「他の就職先が決まったので」と嘘もつけますが、実際に就職先が決まっていなければまだ探す必要があるため、きちんとした理由が必要です。

例えば「企業面談を受けたときに見た会社の雰囲気が悪かった」など、なんとなく感じたことであっても、言葉にする必要があります。

更に言えば、内定をもらって転職エージェントを通して承諾してしまうと、それを取り消すことは基本的にできません。

デメリット⑤:希望の職種・条件でない案件の紹介もある

信じられない話ですが、「転職エージェントのノルマ達成のため」合わない求人を勧められることがあるんです。これは本当に気を付けなければいけないデメリットです。

転職エージェントも企業ですので、成果を出さなければいけません。転職エージェントにとっての成果は、求職者の転職です。そしてこの転職をする人数が、転職エージェントのノルマになっています。

そして、決算期やノルマ達成に届いていない場合に、求職者の希望を叶えるのではなく「その人の経歴から受かりやすい」案件の紹介をしてくることがあります。

異業種への転職やキャリアアップを考えている人にとっては、これでは転職する意味がありませんよね。

もちろん選択肢のひとつとして提示されるのですが、なかには企業のメリットを盛って紹介する転職エージェントもいるようなので、希望と違った案件ばかり紹介してくる転職エージェントには注意が必要です。

転職エージェント利用の流れ

メリットやデメリットを理解したところで、これから転職エージェントを利用する人へ、その流れをご紹介します。

転職エージェントの会社は数多くありますが、概ね流れは同様です。参考にしてみてくださいね。

Step1.登録・キャリアカウンセリング

まずは転職エージェントのWebサイトから転職エージェントに登録します。登録時に、キャリアカウンセリングの日程を調整し、1:1で面談が行われます。

面談では、

  • これまでの経歴
  • 転職しようと思った理由
  • 希望職種・条件

などを話します。全体の所要時間は大体30分~1時間ほどです。

ここで大事なのが、希望条件について「本音」で話すこと。もちろん、全てが叶えられるとは限りませんが、できうる限りで探してくれます。

同時に、希望条件の優先順位も伝えておくといいでしょう。なるべく希望に沿う形、で企業とのマッチングを行ってくれます。

Step2.案件紹介&応募・面接の日時調整

面談をしてから数日~1週間程度で、転職エージェントからマッチングした企業の紹介の連絡がきます。

紹介は1社の場合もありますし、数社紹介される場合もあり、タイミングによりまちまちです。

ここでの連絡はメールの場合もありますが、詳しい内容説明のため、電話でやりとりする場合がほとんどです。

紹介された案件が気に入れば、応募へ進みます。企業への応募は転職エージェントが行います。

また、企業との面接の日程調整も、転職エージェントの役割です。企業と求職者両方の予定をすり合わせて面接日程を決定します。

Step3.企業面接の対策をして面接に挑む

転職エージェントの会社では、求職者の就職率を上げるためにさまざまな転職サポートが行われています。

例えば、

  • 自分に合った仕事発見セミナー
  • 履歴書・職務経歴書の書き方講座
  • 企業面接シミュレーション

などです。

これらのサービスは転職エージェントのサイトに登録後から使えるようになるため、企業面接までに活用するといいでしょう。

企業面接に不安がある人はあらかじめ言っておくと、面接前までに転職エージェントが対策を考えてくれます。中には面接の練習につきあってくれたり、履歴書の添削まで行ってくれる場合もあります。

Step4.内定・入社

内定・不採用の連絡は転職エージェントからきます。不採用の場合でも、転職の意思があれば再度マッチングが行われますので、安心してくださいね。

内定した場合は入社日の案内があり、転職活動が終了になります。

Step5.入社後サポート

転職エージェントの仕事は、入社して終了ではありません。

入社後サポートとして、入社後に「うまくやっていけているかどうか」の確認の連絡がきます。ここでは、希望との不一致がなかったか、企業が提示した就職条件・仕事内容に差異がなかったかどうかの確認が行われます。

また、今後その企業を受ける人のために企業の雰囲気を聞かれることもあります。

概ね、入社半年ほどでサポートが終了します。

「転職成功の確率を上げる」転職エージェントを活用しよう

転職にかかる日数は人によって違いますが、転職エージェント利用を考えているなら、「転職しようとする3か月前ほど前」から動き出せば時間に余裕があり、充分間に合います。

少し余裕を持って利用し始めて、転職エージェントのサービスである面接の練習・自分に合った職業診断などの無料セミナーに参加するのもいいですね。

転職のためのサポートや客観的なマッチングは、転職成功の確率をぐっと上げてくれます。それでいて無料で利用できるのだから、嬉しいですよね。

現状を打破するための転職です。絶対成功させたいですよね。転職エージェントを大いに活用して、転職の成功率を上げましょう。

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