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共働きのメリットとデメリット。育児と家計の観点から考える働き方

更新

夫婦共働きの世帯が6割、専業主婦世帯は3割の現代。
正社員や派遣社員、パートやクラウドソーシング等の在宅ワーク、働き方も多様になりました。
育児や家事、介護など様々な事情を抱えながら「何を優先させるべきか、どのように働くべきか」を模索している女性は多いと思います。
今回は、中でも特に悩んでいる方が多い、育児と家計の観点から、共働きのメリットとデメリットについてお話したいと思います。

共働きのメリットとデメリット

夫婦で共に働くというのは、良い面もあれば、大変な面もありますよね。
家計や子育て、夫婦関係、自分自身のキャリアなど、共働きによって影響する範囲はとても広いです。
まずは、共働きのメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

■家計における〈共働きのメリット・デメリット〉

メリット デメリット
収入が増え、貯金しやすく、
生活が豊かになる
衣服費や昼食代、外食代など
出費が増えることも
将来受け取る年金が増える可能性がある 社会保険に加入する場合、
社会保険料を支払う必要がある
収入源が2つになるため、
万が一の事態にも備えられる
子どもを預ける場合、
保育料や保育園に支払う行事代
バス代などの経費がかかる

共働きをする一番の理由は、収入が増えるということではないでしょうか。世帯収入が増えることで、子どもの教育費や住居費に充てられる資金も増え、老後資金を貯めることもでき、生活が豊かになります。
ただ、お子さんのいる家庭は、子どもを預けるための保育料の負担はかなり大きいです。自治体によって、世帯所得や子どもの年齢、人数などの条件や保育料は異なります。
「せっかくパートで働いているのに、ほとんど手元に残らない!」なんてこともありますので、保育料についてはよく調べましょう。
ちなみに、2019年10月からは、幼児教育保育の無償化が始まる予定で、認可保育サービスや幼稚園、認定こども園の利用について、0~2歳児は住民税非課税世帯、3~5歳児は全世帯の無償化となるようです。
現時点でも自治体によっては、独自に無償化に取り組んでいるようですので、ぜひお住まいの自治体のホームページを見てみてください。
また、保育料だけでなく、働きに出ることで出費が増えるケースもありますよね。例えば、会社へ行く時の洋服代やランチ代。働くことで疲労が溜まり、外食が増える可能性もあります。
自宅にいない分、自宅の光熱費は減るかもしれませんが、働いているという安心感からお財布の紐が緩んでしまうことも。
「家計のために!」という目的を重視して働く方は、働いたお金が手元に残るよう、収入だけでなく支出も意識してみてください。

■子育てにおける〈共働きのメリット・デメリット〉

メリット デメリット
働くことが子育ての息抜きになることも 子どもの病気や学校行事でも、
会社を休めないことも
子どもに働いているママの姿を見せられる 子どもの病気や学校行事で会社を休む際、
肩身が狭い思いをする
働く時間は子どもと離れ離れになってしまう
他人に子どもを預ける不安がある

「日中、子どもと二人きりで自宅に籠り、疲れてしまった。ちょっと子育ての息抜きをしたい。」という理由で、働きに出る方もいると思います。
ママにストレスが溜まるのは、子どもにとっても良くないことですよね。ママのためにも子どものためにも、気分転換することは大切です。
仕事中、離れ離れになる辛さはあっても、その分一緒にいられる時間のありがたみを噛みしめ、幸せを実感することもできます。また、子どもにママの働く姿を見せることで、子どもに良い影響があることも。
働くことで子どもが寂しい思いをすることに抵抗を感じ、負い目を感じているママもいると思いますが、子どもにとって何がベストかは分かりません。正解はないと思います。だからこそ、その時々の子どもと親の状況を考え、最善と思える選択をすれば良いのではないでしょうか。
ただ、実際、社会に出て働くとなると、仕事に対する責任が生じます。子どもの病気や学校行事で休みたくても、自分の都合で休めないことも間々あります。社会全体の意識変化も進み、徐々に子育てと両立しやすい職場は増えていますが、現実はまだまだ厳しいですよね。
それに、たとえ就業規則上で休みや時間短縮が認められていても、同僚からの冷たい視線を感じたり、自分自身が罪悪案を感じてしまうケースもあります。
子育てをしながら働く場合、自分の努力ではどうしようもない事態が生じる可能性がありますから、周りに協力を仰いだり、それなりの覚悟を決める必要はあるかもしれません。

■夫婦関係や私生活における〈共働きのメリット・デメリット〉

メリット デメリット
社会に出て働く大変さを夫婦で共有したり、
切磋琢磨し合える
家事の分担などで夫とケンカする
母親としてだけではなく、
一人の社会人として生きがいを持つことができ、
キャリアを積める
仕事、家事、育児すべてをこなすので、
総労働時間が増え、自由な時間が減る
家事に充てられる時間が減り、
外食が増えたり、家が乱雑になることも

専業主婦として、家事や育児をこなし、社会とのつながりも持ちながら人生を楽しんでいるという人はたくさんいます。一方で、専業主婦の方々の中には、社会から取り残されているような孤独感を感じたり、生きる意味を考えてしまうという人も。
働きに出ることは、家計や子どものためだけではありません。自分自身が前向きに人生を謳歌するために、生きがいを見つけるために共働きを選択する人も多いのではないでしょうか。
働くことで、妻や母親としてだけでない、一人の社会人として自分の価値を感じることができますよね。自分自身の夢を叶えたいという想いで、子育てしながらキャリアを積んでいる人もいると思います。
とはいえ、働きに出ると、家事に充てられる時間は少なくなります。夫婦共に働くと、お互いに疲れている中で家事をこなさなければならず、夫とぶつかることが増えてしまうことも。
「こんなはずじゃなかった」と辛い思いをしないために、働く前に、夫婦間でよく話し合って、お互いの理解を深めておくことも必要かもしれません。

家計を考えれば、共働きがオススメ

家計のメリット・デメリットからも分かるように、家計の観点から考えると、やはり世帯収入が増えるので、共働きはおすすめです。
ここでは、共働きと専業主婦で生涯年収にどのくらいの差があるのか、また、共働きをするための事前準備についてお話したいと思います。

共働きと専業主婦の生涯年収の差

「共働きをすると世帯収入が増える」といっても、具体的にどのくらいなのかイメージできませんよね。パートや正社員といった働き方によって、得られる収入も大きく異なります。
社会保険労務士の井戸美枝氏が厚生労働省の「賃金事情等総合調査」をもとに試算したデータによれば、たとえパートでも、専業主婦と比べて6,557万円も多くの収入を得られるそうです。
そして正社員になると、専業主婦との差はなんと10倍超!子育て中もずっと正社員として働き続けた場合、専業主婦より約1億4千万円も多くの収入を得られるそう。とんでもない額ですよね。
これはあくまで試算なので、年金制度が変わったり、月収の増減により、実際は異なることがありますが、家計において、妻の収入がいかに大切かを考えさせられますね。

働き方 生涯年収の試算額(85歳までで試算)
一生、専業主婦 1573万円
※得られる収入は国民年金のみ
正社員8年、子育て7年、パート23年 8131万円
※平均月収15万円と仮定
正社員8年、子育て7年、正社員23年 1億923万円
※平均月収22万円と仮定
正社員38年 1億6160万円
※平均月収28万円と仮定

妻が働くために夫の協力は必須!

妻が働くことにより家計を大きく支えられることは、前述の試算ではっきりしました。ですが、働きながら、家事や子育てをこなし、私生活も充実させるためには、やはり夫の協力は不可欠です。
毎日食事し、お風呂に入り、きれいな服に着替えて、お布団で眠れる。当たり前すぎて気づきにくいですが、そんな普通の生活ができるのは、誰かが家事をして、家を整えてくれているからです。
家事仕事って、なかなか認識してもらいづらいですよね。不便になって初めて、ありがたみを感じるもの。
若いうちは、家が片付いていなくても、バリバリ仕事をして遊んでいればいいや!と思っていたとしても、理想の暮らしは変わるものです。
歳を重ねるうちに、「きれいな部屋で、優雅に音楽を聴きながら朝食を」という雑誌に出てくるような、丁寧な暮らしに憧れを抱く人も多いはず。
そんな私生活の充実と仕事を両立させる必須条件は、夫の協力。妻の負担が減るように、家族みんなが快適に暮らせるよう、夫や家族に協力を求めましょう。

共働き前に、夫としたい3つのコト

具体的に、どうやって夫に相談したらよいか、共働きをする前に、夫に伝えたい項目をまとめてみました。
ケンカになってから話し合うより、事前に話し合うことで、お互い冷静に思いを伝え合うことができるのでおすすめですよ。

1)妻が働く意味や家族の夢を共有しよう!
「なぜ働くのか?」家計のため、子どものため、自分の夢のため等、妻が働く意味とその必要性について、夫に伝え、考えを共有しましょう。妻の想いを知ることで、夫が自発的に協力したいと思ってくれるはず。
世帯収入がアップするということは、夫にとっても大きなメリットがあることです。家や車を購入したり、旅行をしたり、家族の夢を共有すると、夢の実現のためにみんなで協力する気持ちが湧いてきます。
2)家事分担表を書こう!
共働きになったら、今まで通り家事をこなすのは大変。そこで、まずは家事の内容をすべて書き出して、これまでいかに妻が負担してきたのかを夫に分かってもらいましょう。
1)で共有した夢の実現のためには、夫が家事を分担しなければ成し遂げられないということを分かってもらう必要があります。
夫に口だけで「アレやって!コレやって!」と言うより、分担表を作れば、家事仕事の全体像を把握することもでき、やるべき事が目で見て確認できるので、夫も受け入れやすくなりますね。
3)頼れる人を探しておこう!
共働きで一番困るのは、子どもが病気やケガをしたときなどの緊急事態です。夫婦ともに仕事が休めない!という時に備えて、事前に頼れる人を探しておくと、万が一の時にも安心。
お互いの両親や兄弟だけでなく、自治体によっては子育て支援事業の一環として、ファミリーサポート等の制度もあります。利用する場合は、事前登録が必要ですので、あらかじめ準備しておくといいですね。
その他、ベビーシッターや病児保育など子育てサポートはさまざま。自宅近くや職場の近くで頼れる場所を見つけておくだけで、何か起きた時に、親も子どもも負担が軽減されるので、ぜひ探してみてください。

子育てと仕事を両立する方法

仕事と家事の両立だけでも大変ですが、さらに子育てもとなると、ママの負担はやはり大きいですよね。
最近では、子育て支援が活発になり、社内に保育所を完備している職場もちらほら。ただ、すべての職場が子連れOKなんて、夢のまた夢。まだまだ未来の話ですよね。

自治体の子育て支援

そこで、自治体が行っている子育て支援事業の一部をご紹介します!お住まいの地域によって実施状況や詳細は異なりますので、ぜひ調べてみてください。

1)休日保育
認可保育園・認定こども園が休みになる日曜・祝日に、仕事により家庭で保育ができない場合に預かってくれるサービス
2)一時預かり
パートで働く人や出産、冠婚葬祭等で一時的に家庭での保育が困難になる場合などに、一時的に預かってくれる保育サービス
3)病児保育
子どもが病気で自宅で安静にしなければならない時に、自宅で保育をすることが困難な場合に「病児保育室」で一時的に預かってくれるサービス
4)ファミリーサポート
子どもを預けたい人と預かりたい人が会員となり地域の中で助け合う仕組み
5)ショートステイ
親が入院や疾病などで、子どもを数日間お世話をできないとき、児童養護施設などで一時的に預かってくれるサービス
6)トワイライトステイ
残業などで子どものお世話ができないとき、夜間に限り(およそ22時頃まで)児童養護施設で一時的に預かってくれるサービス

在宅ワークという選択も!

最近では、在宅ワークもよく聞くようになってきましたよね。子育てをしている人にとって、子どもの側で働けるのは嬉しいことです。
ただ、職種が限られてしまったり、安定した収入を得られなかったりと、在宅ならではの悩みもあります。働き方の選択肢の一つとして検討してみてくださいね。
〈さまざまな在宅ワーク〉

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理想の暮らしは人それぞれ

今回は共働きのメリットとデメリットについて、家計と子育ての観点からお話しました。
いくら家計のためには共働きの方がオトクだからといって、それが正しい選択とは限りません。ご家庭によって、何を優先させ、何を大切にするかはさまざまですし、理想の暮らし方は人それぞれです。
家族みんなが健康で、心身共に豊かな暮らしをできるように、よく話し合って決めることが大切だと思います。
この記事が、家族の話し合いの場で少しでも役立てば嬉しいです。

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