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うつ病で退職。迷惑のかからない辞め方と退職後の手続き方法

更新

仕事を辞める人の中には、辞めざる終えない理由で辞める人もいます。がん等の病気や、障害を負うレベルの大けがをした時等がそれに当たりますね。
体の病気ではありませんが、精神の病気であるうつ病も、その辞めざる終えない理由の一つとなっています。精神の病気は外側から分かりにくい分、退職もスムーズにいかない事が多いです。
うつ病が原因で退職する場合、辞める前の準備と、辞めた後の手続きが発生します。うつ病の状態でこれらの活動をするのはかなり大変です。
最低限やった方が良い事を紹介しますので、これを参考に、周りの人と協力して退職の準備と手続きを行うようにして下さい。

うつ病で会社を辞める時、した方が良い事はたくさんある。無理のないペースでこなしていこう

うつ病で会社を辞める場合、しておくと会社への迷惑を最小限に抑えられる方法があります。どれも自分一人で行うのは困難です。周りの人の力を借りながら、少しずつ行動していきましょう。

まずは病院で診断書を作ってもらう

まず、病院で自分がうつ病にかかっている事を証明する診断書を作ってもらいましょう。
これは、

  • 会社によっては、病気で退職する時診断書が必要になる場合がある
  • 診断書に退職すべき旨が書いてあると、スムーズにやめられる事が多い

という理由からです。
会社によって退職の際必要な書類に、診断書が必要な場合があります。あらかじめ作っておけば、会社が指示を出した時にすぐに渡す事ができます。診断書は退職後の失業保険をもらう時にも活用できるので、会社で使わなくても別の機会で使えます。

診断書を元に、上司へ相談

診断書を手に入れたら、それを元に上司に相談しましょう。退職は仕事に関連する話ですから、業務時間内に時間をとってもらって話すようにして下さい。
上司に相談の時間をもらったら、

  • 退職したい旨
  • 退職するのに良い時期の相談

をします。
また、ここで

  • 本当は仕事を辞めるのが辛い
  • 一緒に仕事をしている人達に、出来るだけ迷惑をかけたくない

といった自分の気持ちも伝えておきましょう。
相談をしたり、自分の気持ちを伝えたりする事で、

  • 退職でかける迷惑を最小限に抑えられる
  • 自分の気持ちを誤解されたまま辞める等の事態を防げる

といった効果が期待できます。
うつ病の場合、

  • 休職制度
  • 有休消化

等をして、日数をかけながら退職に向かうのが普通です。
しかし、時と場合によっては、出来るだけ早く仕事を辞めた方が良い場合もあります。この様な場合は、診断書にその旨を書いておいてもらうと、相談の時話をスムーズに進める事ができます。

退職の方法を決める

退職は2つの方法があります。

  • 自己都合退職
  • 会社都合退職

の2つです。
この2つの違いを簡単にまとめると、

  • 現在の業務を続けられそうにないと判断し、退職したい → 自己都合退職
  • 会社から退職勧奨を受けた              → 会社都合退職

となります。
自己都合退職は自分で判断し、退職を選択した状態ですが、会社都合退職は、会社側が業務を続けられないと判断し、退職を促した状態です。
会社都合退職で辞める場合、相談の時点で、

  • 配置換えや部署替えをしてもらえば、復帰できるかもしれない
  • 休職後に復帰できるかもしれない

といった旨を伝え、それでも退職を促された時に会社都合退職になるかを確認し、許可をもらいます。
これは、企業が従業員の病気を理由として解雇する事ができない為です。本来なら解雇しなくても良いのに、企業側の都合で退職を勧める為『会社の都合で退職した』という形になるのです。
この2つの形は上司との相談によって変わっていきますので、相談の際に必ず確認しておきましょう。これは、退職届の書き方にも影響していきます。

退職届の書き方と提出

上司との相談を通して、退職に向けてのスケジュールや、退職の形を決めたら、退職届を作成します。
退職届は本来、作成してもしなくても良い文書ですが、作成しておくと

  • 退職の意思
  • 退職の種類
  • 退職日

を明確に残しておく事ができます。
退職届の書式は縦書きで、

  • 退職の意思
  • 退職(予定)日
  • 届け日

を記入しておきましょう。
退職の理由は、

  • 自己都合退職の場合 … 『一身上の都合により退職』する旨を記入
  • 会社都合退職の場合 … 『貴社、退職勧奨に伴い退職する事としました」

とそれぞれ各内容が違いますので、注意して下さい。
退職届はネット上にもフォーマットがたくさんあるので、自分が書きやすい物を参考にして書くと、書きやすいです。全ての準備が整い、退職届を作成し次第、会社に提出します。
うつ病の場合、有休の消化や休職した状態から退職する事が多いですから、場合によっては郵送で渡す可能性もあります。その場合は、退職届を郵送する方法も調べておきましょう。

余裕がある場合は、引継ぎを

もし、時間や自分のキャパシティに余裕があるなら、

  • 自分の仕事をまとめておく
  • 引継ぎをしておく

と周りの負担をより小さい物にする事ができます。
仕事を辞める時、引継ぎをするのは社会人としてのマナーですが、うつ病になった経緯によっては、それが難しい場合もあります。
そうした場合は、仕事を分かりやすくまとめておくだけでも十分です。自分のできる範囲で後の人の負担を軽くしてあげましょう。

退職には様々な手続きが必要。3つの手続きを押さえよう

退職は退職した後にも手続きがあるものです。これは、うつ病で辞めた場合も変わりません。最低限、以下の3つの手続きはこなしておきましょう。

国民年金・国民健康保険への切り替え

会社を退職すると、

  • 厚生年金 → 国民年金
  • 会社の健康保険 → 国民健康保険

への切り替えが必要になります。
企業で働いている間は、企業が天引きする形で年金や健康保険の保険料を支払ってくれますが、退職した後は自分でこれらの作業をやる必要があるのです。
また、病気で働けない間は、年金や健康保険料の免除を受ける事ができます。この手続きをしておけば、免除期間内に病気や怪我になっても、障害年金等を受け取る事ができるのです。
それぞれの手続きは、

  • 国民年金   … 自分が住んでいる市町村の年金事務所
  • 国民健康保険 … 自分が住んでいる市町村の役所

でそれぞれ退職から14日以内に手続きする必要があります。
手続きできる期間が以外と短いですから、出来るだけ早く手続きしておきましょう。

傷病手当の申請

  • 主治医から就労負荷の診断を受けている
  • 退職前に3日以上出勤していない

この2つの条件を満たしていると、傷病手当をもらう事ができます。
傷病手当は『病気が原因で3日以上連続して出勤できなかった』という事実が申請が通るポイントとなります。
これは、

  • 有給
  • 欠勤

どちらも出問題ありません。
傷病手当は最長で1年6カ月受ける事ができます。うつ病は回復に時間がかかる事が多い病気ですから、傷病手当は大きな助けとなります。忘れずに申請しておきましょう。

失業保険の受け取り

この他、失業保険も受け取る事ができます。
失業保険を受け取るタイミングは、

  • 傷病手当の受給終了後
  • 退職後

のどちらかです。
失業保険は有効期間が

  • 通常は1年間
  • 傷病手当をもらっている場合は4年間

までもらう事ができます。
これらの手続きは退職から1か月以内に、自分の住んでいる住所を管轄しているハローワークで行います。
ハローワークでは、

  • 離職票をもらう
  • 失業保険の説明会に参加する

といった手続きを行います。

うつ病で辞める時の手続きは大変。焦らずゆっくりやろう

うつ病は、心と体に大きな影響を与える病気です。退職の手続きの様に、複雑な作業は大きな負担になってしまいます。周りの手を借りながら、ゆっくりと自分のペースで行うようにして下さい。

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