パソコンやネットの普及に伴い、仕事の仕方に様々な形が生まれました。家の中で仕事や取引先と連絡を取り合う在宅勤務も、その一つです。家で仕事ができるなんて、素敵な時代になりましたね。
しかし、この在宅勤務という形態は、どの様な職種の人達が行っているのでしょうか。普通の会社で働いていた人からすると、ちょっと想像がつきにくい仕事の仕方ですね。
在宅勤務が可能な仕事は、その勤務形態が持つ特徴と、それに合致する職種の人達が働いています。在宅勤務ができる仕事の特徴と、主な職種について解説していきます。
自分の仕事とどこが違うのか、といった興味がある方から、転職や新しい働き方で働き方を探している人まで、様々な人に役立つ内容をまとめました。
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在宅でできる職種って、どんな特徴があるの?
在宅勤務できる仕事には、その仕事ならではの特徴があります。在宅勤務ができる仕事に就職しても、この特徴や特色と相性が悪いと、仕事が上手くいかない場合もあります。
まずは在宅でできる職種の特徴を押さえ、自分に合っているか判断してみましょう。
在宅勤務は主にパソコンでの作業
在宅勤務は、主にパソコンを使って作業をしていきます。その為、在宅でできる職種も、主にパソコンを使って行っている仕事がほとんどです。接客業の様に、人と接する事が主になる職種とはある意味対極にあると言えます。
在宅でパソコンを活用して行う仕事ですので、連絡方法もパソコンのメールソフトやチャットソフト等を通して行います。また、海外にいる人達を相手に仕事をする事も多く、相手の時差に合わせて打合せ等の作業をする事もあります。
フリーランスとして働いている人も多い
在宅でできる職種は、会社から独立してフリーランスで働いている人も多いです。在宅でできる仕事の中でも、専門性の高い仕事で特に多い特徴です。
自分の得意分野でお金を稼いでいる、と聞くと、何だか夢の様に思えてしまいますが、実際はとても大変です。
- プロとして認められる場合だけの技量
- 仕事の納期や計画を厳守できる自己管理能力
- 仕事の依頼人等を捕まえる人脈
等、様々な能力が必要になります。
最近はフリーランスで働いている人も増え、フリーランス向けのサイトや情報も手に入りやすくなりました。それでも、フリーランスとして働くにはこの様な能力が求められます。
在宅勤務で働ける職種で独り立ちするというのは、仕事だけでなく、仕事に関わる全ての雑事を自分一人でこなさなくてはならない、という意味でもあるのです。
在宅勤務できる主な職種はこんな仕事
思ったよりも大変な在宅勤務できる仕事ですが、具体的にはどの様な仕事が当てはまるのでしょうか。在宅勤務でできる職種の中から、代表的な仕事をいくつか紹介します。
プログラマー、SE
仕事でノウハウを学び、ある程度技術を学んだら独立する、という形態が多いのが、プログラマーやSE(システムエンジニア)等の、ITに関わる仕事です。
プログラマーとSEは、似ているようで違います。両者の違いを簡単にまとめると、以下の様になります。
- プログラマー…SEの設計に基づき、実際にプログラムを作り上げる
- SE …顧客と打ち合わせをしたり、それに沿ってプログラムの設計図をかいたりする
仕事内容を見ると、SEの方が上の立場のように思えますが、実際は違います。また、フリーランスとして活躍している人の中には、プログラマーとSEを兼任している人も多いです。
それぞれ求められる能力に違いがあります。
プログラマーはプログラミングのスキルだけでなく、
- チームの人達と円滑に仕事ができるコミュニケーション能力
- 理論的な思考能力
- 集中力
等が求められます。
SEの場合は
- チームをマネジメントする能力
- プログラミングの基礎知識
- 外部の人に対するコミュニケーション能力
- 物事をまとめる力
等が求められます。
フリーランスとしてプログラマーとSEを兼任して仕事をしている人は、この事なる力を同時に持っている人でもあるのです。
イラストレーター、デザイナー
イラストレーターやデザイナーも、在宅勤務できる仕事の一つです。こちらもプログラマーやSEの様に、一つの会社に所属後、フリーランスとして独立する人がいます。もちろん、一つの会社にとどまる人も多いです。
イラストレーターは、依頼人やアートディレクター、編集者等の注文に沿ったイラストを描く仕事です。アニメ等のデザインを描くイメージが強いですが、ポスター等の原案を手掛けるといった仕事もあります。
実際に仕事をする際は、依頼や注文に沿って、パソコンのイラストソフトを使って作成します。注文や依頼を正確に理解し、それを正しく表現できる画力が求められる仕事です。
デザイナーは様々な物のデザインを考える仕事です。
デザイナーが手掛ける物は多岐に渡ります。
- ポスターや広告
- 家具や家電等
- 店舗の看板
- 洋服や靴、カバン等
この他にも様々な物のデザインを作り上げている人達がいます。
大げさな言い方をすれば、物の数だけデザイナーがいる、とも言える位、デザイナーが手がけているものはたくさんあるのです。
そんなデザイナーですが、
- 構図や配置の知識
- 配色や文字、それらが生み出す効果に関する知識
- デザインをまとめ上げる美的センス
- 依頼人等の注文や支持を正確に理解し、表現する力
- 依頼人やコピーライター等、一緒に仕事をする人に対するコミュニケーション能力
- DTPデザインの知識
- イラストソフトの操作能力
等、様々な知識や能力が要求されます。
イラストレーターもデザイナーも、専門的な知識に加え、それを最大限に活かす為の能力が要求されます。憧れの職種としてあげられる事の多い仕事ですが、苦労は人一倍です。
ライター、編集者
- 依頼や取材内容を記事にするライター
- その指示や内容の確認をする編集者
も、在宅勤務ができる職種です。
ライターは依頼や取材から記事を作成する仕事です。ライターが作成する記事は美容や生活といったありふれた内容から、事件や事故、社会問題等の重いテーマに沿った内容等、様々な記事を取り扱います。
自分の得意分野の記事を中心に仕事をしている人が主ですが、中には様々な記事を得意とする人もいます。
編集者は、そんなライターに記事作成の依頼をしたり、出来上がった記事を編集したりする仕事です。ライターの様に、文字を取り扱うだけでなく、イラストレーターの絵や漫画家の描いた漫画を担当する場合もあります。
編集者は、雑誌等のメディアに乗せる内容を企画・編集するのが主な仕事ですから、実際に担当する内容によって携わる仕事も細かく違っていきます。出版社等に努めている人もいれば、独立してフリーランスとして働いている人もいます。
ライターも編集者も働き方はその人によって違います。
- 完全に在宅勤務
- ある程度の割合で編集者等に出勤している
- 普通の会社員の様に、毎日出勤して働いている
この様に、一口にライターや編集者と言っても、働き方に大きな違いがあるのです。
在宅勤務できる職種はたくさんある。自分の仕事が在宅でできないか調べてみよう
在宅勤務できる職種は、こちらで紹介した仕事の他にもたくさんあります。在宅勤務に興味が出た人は、まず自分の仕事が在宅でできないか、在宅でするにはどうしたらいいか、を考える所から始めてみてもいいのかもしれません。